お薦めの1冊バックナンバー part 20 |
Web2.0が殺すもの
宮脇 睦 著
株式会社洋泉社 2006年10月10日発行 952円
僕も数冊読んだ、話題のWeb2.0のアンチ本です。著者は「楽天市場がなくなる日」の宮脇氏ですが、なかなかシニカルな内容です。
内容的には同意できるもの、それはこじつけで無理あるでしょうという感じですが、あまりにも世間的には騒ぎすぎですので頭を冷やすには適してます。
わかりやすい指摘で言えばWeb2.0なんて云うのはマーケティング用語でしかなく、実態なんかないものだと。たまたまグーグルやアマゾンなどWeb2.0の代表的な企業とあれている企業のポイントを切り出したら共通点があったので、それをまとめてみました的なことではないかということです。
僕が面白いなと思った点はWeb2.0がどうのこうのと言うことよりもグーグルやMIXIなどSNS、ブログなどに起きている問題の方が興味を持てました。また、グーグルジャパン社長やアマゾンジャパン社長の両者とも決してWeb2.0に肯定的ではないという事実も面白い!騒いでいるのは誰で、誰が儲けているのか?
著者の見方は、相当の角度から見て、解釈しているのはちょっと不快になる部分もありますが、ある一面を表に引っ張り出すには素晴らしい力量だとは思います。ところで著者はウェブ進化論
の梅田氏への攻撃が相当に厳しいのですが、何かあるのでしょうか?
さて、結局、利用している一般人にはWeb2.0なんていうことは関係ないんだよね。自分にとって面白いか、役に立つか、同じようなサービスならどっちが使いやすいか、安いかという判断でしかあり得ないのですよね。このサービス、WebSiteはWeb2.0だから使おう、使わないなんて判断材料にはならないので。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
Web2.0 大人の事情
第1章:敢えて行うWeb2.0礼賛
第2章:Web2.0は誰にとっての金脈なのか
第3章:グーグルはフリーライドキング(タダ乗り王)だ
第4章:集合知を必要以上にもてはやすな!
第5章:Web2.0で生まれる情報格差社会
第6章:Web2.0が消えてなくなる日
危険なWeb2.0のバブルの匂い
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読むだけで「経営に「必要な会計センス」が身につく本!
餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
林 總 著
ダイヤモンド社 2006年9月28日発行 1500円
さて、タイトルの餃子屋と高級フレンチ、どっちが儲かるでしょう!
本書は父親の死で、急にアパレル企業を継ぐことになったデザイナーの娘が全く経営などはわからないままに社長となりますが、メンターからのアドバイスを受けながら借金だらけだった会社を再建していくという話です。
しかし、これではただの小説ですので、話が進行していく中で噴出する問題を会計的に解説していきます。
意味深いのは会計とは「会社の実態を正確に映し出す鏡」ではなないという指摘です。それはマジックミラのように太っても見えるし、痩せても見えるものだから気をつけなくてはいけないということです。
会計を学んでいる人には、正直、物足りないと思いますが経営や起業に興味のある人には学べる内容です。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
プロローグ 突然の社長就任
第1章:会計はだまし絵、隠し絵だ
第2章:現金製造機の効率を上げよ
第3章:大トロはなぜ儲からないか?
第4章:テストの見直しをしない子は成績が悪い
第5章:餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
第6章:シャネルはなぜ高い?
第7章:整形美人にご用心
第8章:殺風景な工場ほど儲かっている
第9章:決断 進むか、退くか
第10章:シャーロック・ホームズの目と行動力を持て!
第11章:会計のトリックに騙されるな
エピローグ 夢に向かって
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テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0
ジョセフ・ジャイ 著
株式会社翔泳社 2006年7月21日発行 1600円
正直、訳本は嫌いなので読みたくなかったのですが、ましてやアメリカの広告状況なんか知るかと思うわけですが、僕の暮らす日本はアメリカの影響大なわけです。なので・・・
アメリカでも日本でも消費者動向は細分化され、いわゆるマス広告やデモグラフィックでターゲッティングするようなレベルでは広告効果が期待できないでしょ?その代表格であるテレビCMは崩壊し、終焉をむかえるでしょう、という内容を色んな角度から説明しています。
もちろん、それでは終わらず「10の新しいアプローチ」としてマーケター(本書記述)に役立つようなアプローチの方法を紹介しています。
残念ながら目新しい方法だとは思いませんが、マス広告の終焉〜新しいアプローチまで続けて読むとそれはそれで脳を刺激されます。
ただ、日本という狭い国土しか持ち合わせない国で、すでに確固たるポジションを確立したテレビCMや新聞などのマス媒体が本書のような未来を辿るとは思えないかな・・・なんといっても世界の電通がこの図式を死守する気がします。
確かに日本でも、莫大な費用を投じるテレビCMの投資効果自体も見直され、インターネットや地デジ、HDRの普及など新しい広告媒体の出現やテレビCMそのものをオミットしてしまう環境は作られ始めています。
しかし、日本の企業がテレビCMを止めて他のメディアだけで広告活動をするなんて決断ができるとは到底思えない。
ただ、莫大な費用の裏にある例えば、タレントへのバカみたいな出演料をやめ(全てではないですが)、代理店に騙されたようなクリエイティブに名を借りた無駄な制作費を見直せば、認知度を高める媒体としては凄いパワーがあるとも思う。
(よく思うのですが、出稿社の社員の人たちは自分の会社のCMで起用されたタレントの出演料が1億円なんて聞いたら腹がたたないのかな?自分達の一生懸命稼いだお金をそこに使われる。本当に死ぬほど考えられていて絶対に必要なタレントなんだと説得されているわけではなく、広告・宣伝部あたりと代理店で話して、よく訳がわからない役員に屁理屈つけてプレゼンして決まってるような話が多いんじゃないの?と思うっだけどな)
なんかWeb2.0といい誰かが儲かるためのビジネス戦略の一部だったりするな、この手の話は。
でも、内容は面白いですし、一部?が付いたりするけど役立ちそうです。読んで面白いと思った人は著者のWebSiteにアクセスして寄付してください。「Pay Me My Dam!」が用意されているそうです。(笑)
お薦めの1冊です。
- 目次 -
第1部:問題
1:マスメディアの終わり
2:テレビCMを蝕みつつあるものは
3:マス広告の崩壊
4:悪循環
5:「境界」の終わり
6:パーフェクト・ストーム
第2部:解決策
7:変貌する消費者を再考する
8:ブランディングを再考する
9:広告を再考する
10:広告代理店を再考する
第3部:10の新しいアプローチ
11:インターネット
12:ゲーム
13:オンデマンド視聴
14:体験型マーケティング
15:長編コンテンツ
16:コミュニティ・マーケティング
17:消費者作成コンテンツ
18:検索
19:Mで始まるマーケティングツール
20:ブランデッド・エンターテイメント
エピローグ
おわりに
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検証「国策逮捕」経済検察はなぜ、いかに堀江・村上を葬ったのか
東京新聞特別取材班 著
株式会社光文社 2006年9月25日発行 1700円
またもやライブドア事件の検証本です。当時、マスコミの一部では国策捜査ではないかということを言っている人たちがいました。僕はその時まで国策捜査・逮捕なんて言葉は知らなかったのですが、それはある意味をもって行われるスケープゴートみたいなものなのでしょうか?
僕もこのサイトであんなに騒ぐほどの事件なのかと書いていましたが、やはり当初の噂ほどの大事件にはならないようです。では、なぜ?それを東京新聞特別取材班が今、検証したのが本書です。
いくつかの投資組合を使った複雑なスキームなど素人には全く理解できない構造。これを違法として粉飾決算と併せ立件しようとする検察ですが思ったほどの成果はなかったのではないでしょうか?海外を経由したマネーロンダリング、関係者の謎の死など噂には事欠かなかったわけですが白日の下にさらされているのは粉飾決算。
確かに粉飾決算は犯罪ですから罰せられるものでしょう。しかし、生きて活動をしている上場企業を死に体まではいかなくても非上場まで追い込むものだったのでしょうか?証券市場は乱れ、損する株主たち、残された社員の困難とその代償と犯罪内容が見合ったものなのか疑問を持つ人も多いでしょう。
本書を読み、読んだ人がライブドア事件に何を思うのか?やはりホリエモンは悪い奴だ、ライブドアはとんでもない企業だ。いやいや、そんなこともないのでは。ちょっとボリュームもあって読み応えもありますが今、ビジネスパーソンがライブドア事件は振り返るには適切な内容だと思います。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
序章:村上逮捕の舞台裏
第2章:ライブドア急襲
第3章:ホリエモン逮捕
第4章:堀江と村上を生んだ時代
第5章:起業から上場、時代の寵児へ
第6章:1000億円株争奪戦
第7章:自民党との蜜月
第8章:ライブドア流錬金術
第9章:「海外」不発、捜査終結へ
終章:国策捜査か、否か
おわりに
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グーグル・アマゾン化する社会
森 健 著
株式会社光文社 2006年9月20日発行 700円
正直、難しくてよく理解できなかったのですが、社会がグーグル・アマゾン化するということはどういうことなのか?いわずとも両社はインターネットの中でもグローバルに展開し大成功しているモンスター企業です。
本書では両社の特長を解説、またそのスキームの成功の原因を検証しながら、それらが社会にも反映しているということを書いているんだと思います。
さて、両社に共通している大きな点は「データベース」にあります。グーグルはインターネット上に公開されているWebSite、グーグルは書籍から始まった膨大な商品情報や顧客情報がそれにあたるわけです。
そして、そのデータベース利用するユーザーに様々なサービスを提供することで成り立つわけです。そしてその状況を強大化させる仕組み、本書ではアーキテクチャーとしていますが、この要素の仕組みが上手に構築されています。
で、社会がどのようにこの両社化しているのかは僕には理解できませんでしたが、読解力のある方ならわかると思います。僕はアカデミックな小難しいのは苦手なので申し訳けないです。でも、初めて知る検索システムの仕組み(ロジック等)なんかもあったりして勉強になったといえる内容でした。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
まえがき
第1章:多様化が引き起こす一極集中型【巨大な一極とフラット化した世界】
第2章:Web2.0の世界 【「ユーザー参加型」「膨大なデータベース」】
第3章:Amazon 【参加のアーキテクチャー】
第4章:Google 【半強制的な参加のアーキテクチャー】
第5章:スケールフリー・ネットワーク 【金持ちほどますます金持ちになる理由】
第6章:個人への一極集中 【タグとパーソナライゼーション】
第7章:「民主主義」によってつくられる”主体性ある思考”
あとがき
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常識を再発明する!
YAPPAが切り拓くコミュニケーション・テクノロジーの未来
伊藤 正裕 著
ダイヤモンド社 2006年9月14日発行 1429円
すでに3冊目だと思うのですが、ウェブ3DのYAPPAの社長伊藤氏の新刊です。しかし、まだ24歳という若さなのによくもここまで考えるなと、ただ自分の無能力さを見せつけられるような内容です。
「YAPPA17歳 -ITビジネスに学歴も年齢も関係ない- 」「プレゼンの王子様」に続く本書はウェブ3Dの可能性を言及していて、その可能性は端的に画像が3Dで見られるなんてイージーなものではありません。
フェラーリ、マセラティ、日産、ホンダなど世界に200社以上の取引があるという成長株の会社あり、3Dシミュレーターとしてのスタンダート、産経新聞社と共同開発した「電子新聞サービス」など技術的優位性に留まらない可能性の高さは凄いポテンシャルを秘めているでしょう。
さて、そのコアになる3D技術は以前から他社にもあります。しかし、YAPPAの持つ技術は独自の数式を使ったアルゴリズムを使って描画するものです。
技術も凄いのですが、ビジネスピープルには、元になったイスラエルの会社の買収、想定した売価に適合させるための制作工程マネジメント、商品クオリティ管理など経営にも学ぶべき点が多くあります。
ある種、WEBの可能性にも触れた本書はYAPPAのことだけを読むのではなくてマクロ的な点でも価値のある内容だと思います。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
序:アナログの時代がやってくる!
第1章:フィロソフィ 【普遍的に社会貢献ができる会社をつくる】
第2章:ミッション 【人間の能力を活かしたインターフェイスを開発する】
第3章:テクノロジー 【OSやハードに依存しない独自のウェブ3D技術】
第4章:物づくり 【いかにアナログと技術を融合させるか】
第5章:常識を再発明する 【人間の生活を豊かにするアナログ発想】
あとがき
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ウェブ2.0は夢か現実か?テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力
佐々木 俊尚 著
株式会社宝島社 2006年8月24日発行 720円
「グーグル既存のビジネスを破壊する」「ヒルズな人たち」など僕好みの著書を出版されている佐々木氏の新刊です。IT系を多く手がけているだけに本書も読み応えが充分あります。
タイトルにはウェブ2.0とありますが、僕の読んだ感想としてはもっとマクロにITの技術やサービスについてユーザーや企業とどう関わっていくのかを紹介していると思いました。
例えばスカイプはNTTの脅威とならないのか?録画ネットなどの廃止させられたサービスなどグレーゾーンのサービスについて著作権の問題など興味深いテーマが並びます。
本題とは関係ないのではと思いつつ一番同意できたのはライブドア事件に関するマスコミの在り方でした。これは僕が読んだ今まで出版されている本にはなかった見方を書いています。
多分、ITに興味のある人は読んで損はないと思います。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
第1章:ウェブは、世の中を変えるのか?
第2章:ウェブ Vs オールドメディア
第3章:ウェブ世界の不思議な人々
第4章:ウェブ事件簿
第5章:ウェブ2.0幻想か?
おわりに
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グーグルのすごい考え方
二村 高史 著
株式会社三笠書房 2006年9月10日発行 533円
正直、グーグルについての書籍・雑誌関係は随分、読んだのでもういいだろうと思っていたのですが、つい安価に釣られて期待も持たずに購入しました。
ところがどっこい初めて知ることが結構あっていい意味で期待を裏切られました。グーグルが検索サイトとしてあるべき姿をどう描いているのかが良くわかり、事業やサービスをプランニングする人にとっては有意義な内容が多く書かれています
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意外と考えたことがなかったのですがグーグルのTOP PAGEのシンプルさ!
検索窓しかないと言っていいだけのビジュアルです。グーグルは何をする会社なのかを明確に表現して他の要素はほとんど排除しているわけです。
これは凄いことなんだと改めて思わされるのですが”グーグルが発見した「10の真実」”にも見てとれるように企業として従来の企業とは違う次元にいる会社だと言っても過言ではないのかもしれません。
一般企業で働く人にも役に立つような内容も盛りだくさん、これでこの値段はお買い得です。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめにーグーグルは「なぜ」すごい?
グーグルが発見した「10の真実」
1章:ウェブ2.0時代、グーグルが「情報の価値」をガラリと変えた!
2章:グーグルは「広告の考え方」を180度くつがえした!
3章:グーグルは「未来についての見方」が新しい!
4章:グーグルは「検索サイトの可能性」を拡大した!
5章:グーグルは、あなたの「仕事の常識」も変えていく!
おわりに
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ぼく、路上系社長 ホームレスからでも立ち直れるから大丈夫!
前橋 靖 著
株式会社亜紀書房 2006年9月20日発行 1400円
学ぶとかそういうことは置いておいてホームレスになってしまった前橋氏が起業して現状成功するまでを一気に読んで凄いもんだと感心する本です。
他にもホームレスのような状態から復活した社長はいますが、前橋氏はよくここまで書くな〜と思うぐらいその生活を描写しています。だからこそ、起業して成功した氏の凄さがわかるわけです。
簡単にストーリーを紹介すると元々あまり裕福ではない生活の中で海の近くに住んでいてプロサーファーを夢見ていたそうです。しかし、夢破れ、東京に上京しますがホームレスとなってしまい、工事現場などを転々とする生活を送ることになります。しかし、チャンスはやってき、ある現場で運送業者がキッチンやシンクなどを搬入しているが図面が読めないので設置ができずに困っていました。現場を転々としてきて図面を読めるようになっていた氏が助け、そのまま自分を雇えと売り込みます。ここから新たな展開が開始されます。もう、後は購入して読んでください・・・・おっと、ちなみに前橋氏が手掛けている事業は「レストボックス」という、フリーターや仕事を求めている人に、仕事と住まいを提供することです。
こういった事業が直接、社会貢献に結びつき、社会的な問題のあるところで収益を上げることを「ソーシャル・ベンチャー」と称されるそうです。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
フリーターやニートと”思い”を共有するーまえがき
第1章:ホームレスだったことが逆に、ぼくの強み
第2章:アブナイ車上生活
第3章:苦労と工夫の路上生活
第4章:なぜか経営に目覚めた
第5章:いつでも「ドリーム・メイキング」しようよ
誰にでもチャンスがあるよーあとがきにかえて
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「非常識に儲ける人々」が実践する 図解成功ノート
神田 昌典 著
株式会社三笠書房 2006年7月10日発行 533円
僕のまわりにも一部、信奉者のいる神田氏の1冊です。神田氏の紹介される内容は中小企業に向いた内容が多いこと、直接、利益に結び付けやすい具体性がはっきりしていることがその理由ではないかと思います。(お薦めの1冊でも数冊取りあげています。)
さて、本書はというと例えばDMで成功するとかではなくもっと成功したい人が持つべきメンタイリティや考え方、つまりベースを中心に構成されています。
のっけの「監修者のことば」から成功したい人は署名しなさいという書名欄が設けられています。腹を括って読んでくれということだと思うのですが面白いですね。僕はバカらしいと思ってしまうので署名しませんが、多分、本当に署名する人たちもいるのでしょう。この人たちは恐らく強烈な思い込みができる要素があって、この中から成功する人がでるのでしょう。
バカらしいと思いつつ羨ましいメンタリティです。ようするに信じ込むということができるのですから。
また、儲けるためのヒントというか見つけ方というか方法論も具体的に数多く紹介されていますので、儲けたい人は読んでみてはいかがでしょう?
お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
PART1:この「動機づけ」のない人の成功の女神は微笑まない!
PART2:成功する人の絶対法則をつかめ!
PART3:消費者・世の中の”本能”をどうつかむか?
PART4:情報と時間の整理ー重要なものだけを生かしきる
PART5:いかに仕掛けるかー成功のカラクリ
まとめに代えて 決断できなければ成功はできない
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あの、会社は儲かるのか?
山本英夫・山根節 著
日本経済新聞社 2006年8月24日発行 1400円
数多くのビジネスモデルがありますが、例えば携帯電話のキャリアはあんなに安い値段で携帯端末を販売してなぜ儲かるのか?社会に溢れるポイント制を導入している企業はみんな儲かっているのか?差別化、高級化は本当に儲かるのかなど企業の利益構造を会計という面から解説しています。
以前に「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?身近な疑問からはじめる会計学」というヒットした本がありましたが、それを規模の大きい企業でわかりやすくしている感じでしょうか。
また、昨年、日本を大騒ぎさせたM&A。なぜ、ライブドアがニッポン放送に、楽天がTBSにM&Aを仕掛けられるのか?などなどビジネスにおける普段は考えないような、しかし、知識として持っていた方がよいビジネスモデルや収益構造を理解できます。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
プロローグ
第1章:差別化、高級路線は儲かるのか?
−帝国ホテルと東急インの利益率の怪−
第2章:あんなに安売りして儲かるの?
−「損して得とれ」で稼ぐドコモとキャノン−
第3章:ポイントで得する会社、苦しむ会社
−笑うANAと悩める百貨店−
第4章:製品の寿命は会社の寿命?
−本業を失った吉野家、富士写真フィルムの対応−
第5章:なぜ、赤字会社が黒字会社を買える?
−急成長A社が堅実B社をM&Aできる理由−
第6章:稼いだ利益を何に変えるべきか?
−不動産を買った阪急、キャッシュのまままの任天堂−
エピローグ
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ふくろう社長の目のつけどころ
横井 昭裕 著
株式会社経済社 2006年9月6日発行 1400円
以前は”たまごっち”を産み出した会社として有名になり、いまやジャスダック上場企業になった株式会社ウィズの代表取締役 横井氏が語るビジネスストーリーです。
好き勝手に生きてきたから成功したという、横井氏は、大手玩具メーカー「バンダイ」からビジネス人生がスタートします。ただ、その好き勝手にも掟のようなものが厳然とあり、それは「やさしいボールは打たない」ということだそうです。つまり、売れるとわかっているよりも、評価がどうなの?という商品を扱い、成功させることの方がやりがいもあり評価も高まるからだということです。
現在、率いる株式会社ウィズは企業理念として「遊び心」「オリジナリティ」の2点が挙げられています。このオリジナリティという考え方は、まったくの何もなしから作り出されるのではなく既存のものが組み合わさり、新しい価値へと生まれ変わることもオリジナリティだということです。そしてオリジナリティとは人間の「智恵」であると・・・・。
本書を読み通すとキーワードが「企画」にあるのかなと気づきます。「たまごっち」「デジタルモンスター」「「プリモプエル」などの大ヒットを生み出したベースは何なのか?横井社長の語るポイントを読み解いてください。
ちなみに僕も1,2回、横井社長の社長室にはお邪魔したことがありますが、まだ、部屋で飼っていると言うふくろうはいませんでした。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
第1章:驚いてもらってナンボだから
第2章:好きな勝手、我慢しない人生がはじまった
第3章:「売れないモノでも売る」「売れないモノをつくる」
第4章:売れる売れないは紙一重。人のやれないことをやれ
第5章:会社を立ち上げる夢と現実
第6章:たまごっちがやってきた
第7章:さらなる「遊び心」を求めて
第8章:企画は、実現してこそ企画である
第9章:これからの私、そしてこれからのウィズ
おわりに
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人生がイベントに変わる 尾崎友俐の「考え方」革命
尾崎友俐 著
PHP研究所 2006年9月11日発行 1200円
「ナカダドットネットカフェ」「ライブドアCafe」のプロデュースやマネーの虎への出演で知られている株式会社オリエンタルの代表取締役 尾崎友俐氏のビジネスストーリーを中心にしたみんなへの応援本です。
ご本人は180万円の資金で焼肉屋を始めることからビジネスを拡大していきますが、狂牛病の影響で拡大したお店を売却したり、セレブ合コンなどでしのいだようです。しかし、ご本人は苦しい中で価値観の変化が起こります。
さて、天国と地獄を味わった女性社長の信じるところに興味のある人はご一読を!
お薦めの1冊です。
- 目次 -
序章:ミラクルはあなたの中にある!
第1章:夢を思い描く考え方
第2章:思いを形にする考え方
第3章:危機がチャンスに変わる考え方
第4章:人を「巻き込む」考え方
第5章:人生を「リセット」させる考え方
第6章:人生をトコトン楽しむ考え方
終章:「眠れる力」を起す考え方
あとがき
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逆襲 ドキュメント堀江貴文
大下 英治 著
株式会社今竹書房 2006年8月28日発行 1500円
最近ではマスコミで話題になることもほとんどなくなった元ライブドアのホリエモンこと堀江貴文氏のライフストーリーです。一時に本人の著書を含めて多くの本が出版されました。
しかし、大体、内容は同じ角度から書かれている本が多くて、注目するポイントも同じでした。
ところが、ここにきて堀江氏の今まで語られることがなかった角度や関係者からの話を紹介した本が本書です。
過去の本が意図的かどうかわかりませんが悪人という印象を受けるような人物像として描かれていました。しかし、本書では競馬の馬主としての堀江氏の話なども興味深く読めましたし、周辺に登場する人物も今までとは違っていてものごとや人物は見る角度を変えると違う面が出てくるんだなとつくづく思います。
マスコミで語られてきたホリエモンだけではない一面を知ることができる、公判も近い今、ここにきてタイムリーな1冊です。
もう、多くの人にとっては興味外なのかな・・・・・・・
お薦めの1冊です。
- 目次 -
第1章:衝撃!家宅捜査
第2章:人生を決めたインターネットとの出会い
第3章:夢を求めて。東大在学中の起業
第4章:盟友・藤田晋と築いた信頼関係
第5章:宮内亮治とマザーズ上場へ突き進む
第6章:思うようにいかない経営状況
第7章:ホームページ制作会社では食えない!
第8章:ライブドア買収で反撃
第9章:プロ野球球界へ殴りこみ
第10章:使えない人間が悪口をいう
第11章:巨大メディアと喧嘩。ニッポン放送株争奪戦へ
第12章:優勢民営化選挙に参戦す
第13章:増長!「IT寵児」ともてはやされて
第14章:「ホリエモン帝国」崩壊
第15章:ホリエモンの逆襲
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断られても成功スピード勝負の法人営業
江口夏郎・山本和隆 著
株式会社ファーストブレス 2006年8月16日発行 1500円
精神論を重視したような古いタイプの営業を4つのキーワードで捉えています。「千に三つ」「予実管理」「お客様は神様」「カリスマ営業マン」なのですが、それに一線を画するのが「高速営業モデル」として紹介しています。このスタイルは
・売れるかもしれないという淡い期待を抱かない
・営業がゲームの主導権を握る
としています。
プロローグの購買マンにインタビューしている内容が如実に語っていて、いわゆる右肩上がりの時代には通じたオールド営業ではもはや通じないので「高速営業モデル」の考え方を導入した方がいいよという内容です。
最後まで読んで理解したのは営業工程の中で不確実な要素は排除して、堅持できる客、効率性を高めるということです。
言われるほど景気の良さを感じない今、法人向け営業で悩んでいる頭をいい時代から切り替えられないオジサン営業マンには勉強になります。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
プロローグ 購買マンは営業をこう見ている
第1章:オールドな営業と「高速営業モデル」
第1節:オールドな営業スタイル
第2節:「千に三つ」から学ぶ営業
第3節:「予実管理」から学ぶ営業
第4節:「お客様は神様」から学ぶ営業
第5節:「カリスマ営業マン」から学ぶ営業
第6節:「高速営業モデル」の考え方
第2章:「高速営業モデル」を実践する
第1節:営業の8つのステップ
第2節:ステップ番外編
第3章:「高速営業モデル」による実績管理
第1節:オールドな予実管理
第2節:高速営業モデルによる実績管理
エピローグ
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文系のための「Web2.0」入門
小川 浩 著
株式会社青春出版社 2006年8月15日発行 750円
本当にあちらこちらで見たり聞いたりすることが多い”Web2.0”ですが、僕も本書で3冊目です。「Web2.0でビジネスが変わる」「ウェブ進化論 -本当の大変化はこれから始まる-」
がセールスも良く、火付け役を買った本だと思います。さらに言えばWeb2.0と同様に、この辺から「ロングテール」にも注目を浴びるようになりました。
さて、本書ですが、正直、前述の2冊とそんなに変わらない内容かなと思いますが、違う点はより具体的にどう使われているか?将来的にどうなるか?などを中心にしていてやれ定義はどうのなどは少なくなっています。
また、そもそもWeb1.0とは何だったのか?からの説明から紹介していますので、一連の流れとして捉えられるのでWebに詳しくない人でも結構、理解しやすいかもしれません。
僕はまわりの人やクライアントに聞かれることがあるのですが、皆さん一様に何かプログラムとかソフトとかシステムだと思っているようです。
僕自身も上手く説明できないのか、理解してもらえないのですが、本書なんか700円ですから買って読んでみると参考になると思うけど。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめにWeb2.0を理解するためのキーワード
序章:Web2.0とは要はこういうこと!
第1章:この”革命”で何が変わったのか?
第2章:Web1.0からWeb2.0を理解するための道
第3章:Web2.0的ビジネス最前線
第4章:1億総ウェブ時代の新マーケティング
第5章:車も家電も、ヒトの行動も2.0化し始めた
第6章:WEB2.0の支配者=「グーグル」というリヴァイアサン
終章:Web2.0時代の先にあるもの
おわりに
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千円札は拾うな
安田 佳生 著
株式会社サンマーク出版 2006年1月25日発行 1200円
すでに数冊の良書を出版されている人材・営業コンサルティングの株式会社ワイキューブの代表取締役 安田氏のまたまたの良書です。
とにかく経営者としては同じように成功しているタイプを見出しにくい位の独特な経営理念を持っている方です。
タイトルの「千札は拾うな」、とてもインパクトのあるタイトルですが、別にお金の話ではなく常識に惑わされることなく本質を考えて行動した方が得ですよということです。
例えば社内にビリヤード台を設置する、バー・スペースを設ける意味はなんなのか?バブル時代のように単純に社員の福利厚生だなんていうわけではありません。この投資によって2手、3手先にどんなリターンを得られるか?数百万円の投資でマスコミに取り上げられれば投資額以上のリターンを得られる可能性がある、そういうこととさらに+αもあるわけです。
本質の貫く大切さ(当たり前ですができる人は少ない)、さらに捨てることの重要さを説いていて、そのためには視点の置き方をどこにおくのかを学べます。
例えば「100億円を売り上げるために40億円の売上を捨てる」「無借金経営と借金経営の違いの意味」など具体的な話からもっと概念的な話まで、とにかく見る角度が素晴らしいです。
右肩上がりの時代では眉をひそめられたタイプかも知れませんが、熾烈な現代では勝てるタイプの人物なんでしょう。
頭の固まっていない若い世代から頭の固くなった我々オジサン世代まで、本質を考える重要性を学ぶために素晴らしくタメになると良書です。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
第1章:成果を生み出す「時間」のとらえ方
〜時間の常識はゴミ箱へ〜
第2章:利益をもたらす「お金」の上手な使い方
〜お金の常識はゴミ箱へ〜
第3章:大成する「いい男」「いい人材」の見抜き方
〜人を見る目の常識はゴミ箱へ〜
第4章:トレンドを捨て、「本質」を貫く考え方
〜常識を捨てる勇気ある決断〜
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10歳から起業すると決めていた 30代で年商14億円を達成した私の仕事術
鶴岡 秀子 著
ダイヤモンド社 2006年7月27日発行 1429円
アパレル→外資系コンサルティングファーム→ネットベンチャー創業→コンサルティング会社創業→ホテルマネジメント会社創業と言い方を悪くすれば脈絡のない、良く言えば新しいことに果敢にチャレンジしてきた著者のビジネスストーリーです。
著者は子供のころから起業をしたいと思っていて、事業家である父からいい誘導をしてもらいながら目的を達成しています。
本書で面白いのはこの父との会話・言葉を挙げられます。例えば銀行の顧客は誰なのか?一番先に行動する意味などを子供にわからせるためか極めて単純に話しているのですが、これがわかりやすい!正直、僕もためになっちゃいました。
さて、著者と云えばキャリアを見ればわかりますがパワフルです。読むだけでどんなタイプの人なのか想像できる位です。やたらと元気がよくて相手の立場なんか関係なくバシバシ切り込んでいく気をつけないと煽られちゃう感じかな?
最近、女性の経営者の本がたくさん出版されていますが、僕にはこの本はなかなか面白くて一気に読んでしまいました。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに「夢を実現する自分」に出会うには?
第1章:起業へと導いてくれた父の教え
第2章:起業のための学校選び、就職活動
第3章:会社生活の中で身につける経営者の基礎知識
第4章:ゼロからの出発で年商14億円を達成
1.ビジネスプラン スタートしてから何のビジネスをしたらよいかを考えた
2.人材 優秀な人材をどう獲得するか
3.資金調達 限りなくゼロに近い自己資金からのスタート
4.成功へのターニングポイント 頭の中の出来事、現実になることの快感
あとがき
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SNS的仕事術 ソーシャルネットワーキングで働き方を変える
鶴野 充茂 著
ソフトバンククリエイティブ株式会社 2006年7月24日発行 700円
一瞬、タイトルからSNSを立ち上げてビジネスをしましょう、みたいな内容かと思ったのですが違いました。もちろん、ブログで情報を発信しようとという要素も含んでいますが。
私たちがビジネスをやっていく中でSNS的な発想が大切ですよというものです。
つまり今までのように企業の1員としての力の発揮の仕方から個人に重きを置き、個を中心にネットワーキングしていく必要があるということです。
その方法について効果的に実行していくためのノウハウが紹介されています。
ただ、万人に適用できるのかな?というのはちょっと疑問でした。それは本書の伝えたいことへの異論ではなくて、この内容に適用できる人が少ないかな〜という意味です。
でも個人の能力を伸ばすために日ごろから考えている人にはヒントが多い内容だと思います。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
まえがき
第1章:SNS的とは何か?
第2章:世の中は「SNS的」へ向かう
第3章:SNS的仕事術へのアクションプラン
第4章:SNS的仕事術を実践する人たちへ
第5章:情報と人が自動的に集まり続ける仕組み作り
第6章:SNS的仕事術の可能性
あとがき
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