お薦めの1冊バックナンバー
part 13 |
思考停止企業-本書のナレッジマネジメント実践ドラマ
シャストシステム・エンタープライズソリューション協議会 著
ダイヤモンド社 2005年4月14日発行 1700円
僕の中では大ヒットの1冊になり、すでに今週3回読み返しました。
さて、その内容はいわゆる「会社改革」ものの小説なのですが、いままで読んだものよりも現場で一緒に活動しているようなリアリティがあり、改革チーム、営業現場、マネジメント陣、システム部等々の各ポジションの考え方への突っ込み方が深いです。
舞台はいますぐ経営不振に陥るような企業ではないが将来の展望が見えない企業に経営者が不安を感じ、改革プロジェクトを立ち上げ、プロジェクトチームはKM(ナレッジマネジメント)の手法を使って解決します。ちょっと言葉としてはブームを過ぎたKMですが、あらためて正しい考え方で運営すれば効果の期待できるものだということがわかります。
今週紹介している1冊「ファイナルプロジェクト」を読んでもわかりますが、結局、マネジメントサイドや再生コンサルティングからの押し付けでは成功せず、必ず現場が意思を共有して参加していなければ無理だということです。そして、必ずこの手の再生ものでわかるのは強力なトップダウン、経営者のバックアップが必要だということです。
うちの会社でも今期の活動について話をしている時に、ナレッジマネジメントが出来れば凄いのにという話をしていたのでタイムリーな内容でした。
内容については上手に表現する自信がないのであまり触れませんが、とにかく多くのビジネスピープルに読んで欲しいと思える内容です。
超・お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
第一章:忍びよる危機 「大企業病」の本質とは何か?
第二章:スペックと価格だけではモノは売れない 「守り」から「攻め」の営業改革
第三章:組織の壁を乗り越える 意思と知識の共有をどう支援するか
第四章:成果への確かな歩みさまざまな抵抗を克服し、仏に魂を入れる
エピローグ:より大きな成功を目指して
・・・・・!!! ★超 超 超 超 超★ お薦め !!! ・・・・・ |
図解 へえ、儲かる会社はこんなことをやっているんだ!
小山 政彦著
株式会社三笠書房 2005年4月15日発行 1400円
船井総合研究所の社長である著者が、物を売って成功するためにはどうすればいいのか?何に注目し、何をすべきか、どんな工夫をすればいいのかなどについて実例をベースに紹介しています。
著者は小売業界に強い方だそうですが、確かに小売業の方には役立ちそうなネタが満載です。例えば”「立ち看板」はカーブ沿いがベスト””カップルの場合、支払うのは男性。これがどこまでわかっているか?”など直接的な効果についてなど参考になります。
また、広告代理店や印刷業などの方にもチラシ制作や広告提案などの提案のためのバックボーンのナレッジとして役に立つと思います。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに「あなたの夢は何ですか?」−この質問にすぐ答えられますか?
PART1:信念で1億円企業はできても使命感がなければ、100億円企業にならない!
PART2:「頭のいい人」は、この情報を聞いてひとりほくそえむ!
PART3:すべての人に売ろうとするな!
PART4:「魔法」のカラクリ-「当店の食パンは二日でカビが生えます」
PART5:人生の師を見つけてひたすらコピー、真似をせよ!
あとがき
・・・・・!!! 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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ファイナルプロジェクト
トヨタとリクルートの最強チームが作り出した新発想の企業改革メソッド
水島 愛一郎著
株式会社メディアファクトリー 2004年11月4日発行 1600円
世界の製造業に影響を与えたといっても過言ではない「トヨタの生産方式」と人材活性力に定評のあるリクルートが創業した株式会社OJTソリューションズの実例を参考に書かれた、赤字続きの洋菓子製造工場を再建する企業改革ストーリーです。
以前にサンデープロジェクトでOJTソリューションズについては見た記憶があり、生産現場でのパートナー(コンルタントとは呼びません)と現場の人達との厳しい戦いは、結構インパクトをもって覚えています。
さて、本書では有名なトヨタの「かんばん方式」や「ジャスト イン タイム」などのテクニカルな話は出てきません。
本書の狙いは、あらゆる現場の最前線で、マネジメントに取り組む人々に「人材を軸にした現場力再生の物語」として提供することにあるそうです。
おおまかには「経営体質からコスト、人の管理育成まで、問題だらけだった生産現場が、人材の意識改革と能力開発を通して変革し、その結果、会社全体の利益を伸ばしていくプロセス」が具体的な事例を含めて描かれています。
僕がこの本を読んで一番理解すべきポイントだと思ったのは、押し付けの改革は成功せず、働く人達が自ら意識を変革し、自ら考えて行動しない限りはその活動は根付かず成功しないということだと思います。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
第1章:主力工場、閉鎖の危機
第2章:ファイナルプロジェクト
第3章:トヨタとリクルートの企業再生メソッド
あとがき
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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渋谷ではたらく社長の告白
藤田 晋著
株式会社アメーバブックス 2005年4月11日発行 1600円
少しビックリのサイバーエージェント代表取締役 藤田氏の「ジャパニーズ・ドリーム」に続く2冊目です。内容は前作に加筆したような感じですが、当時は明記されなかった部分が書かれていたり、なかなか読み応えがありました。ちなみにジャパニーズドリームを読んでない人に内容を簡単にまとめると藤田氏の高校時代、マージャンに没頭していた大学時代、そして起業という夢を思い出し、アルバイトとして働き始めた広告代理店時代、そして新卒で入社したインテリジェンス(人材派遣会社)の営業として活躍し、1年で退社、サイバーエンジェントの設立、IPOまでのパワーストーリーです。
前作では高校、大学時代にも結構ページを割いていたのですが、本書ではアルバイトでビジネスの世界に入ってからについて突っ込んで書かれているます。したがって起業からの急成長過程がわかって興味深いもになっています。例えばその急成長による事務所移転で身の丈より大きな場所の選択にある考えなどは、成長させきれない企業の社長にはちょっとしたショックかもしれません。そして前作では登場しないベンチャー界のキーマン達との関係、そして奥様の奥菜恵さんとのことなどページ数も前作より多くなって面白いです。
しかし、発売のタイミングが絶妙で優れた商売人だなと・・・・本当、堀江氏といい凄いものです。
超お薦めの1冊です。
- 目次 -
プロローグ
1章:裏切り、それでも手放せなかった夢
2章:ゼロからの起業
3章:ネットバブルの波に乗る
4章:バブル崩壊後、孤独と彷徨
5章:ランナーズ・ハイ
and more 渋谷で働く社長の1日
あとがき
・・・・・!!! ★超 超 超 超 超★ お薦め !!! ・・・・・
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不器用な技術屋 iモードを生む
中野 不二男著
NTT出版株式会社 2005年4月6日発行 1500円
携帯電話でインターネットに接続するという新しい市場を生み出したiモードですので関連書籍が多く出版されています。
その中でも、松永氏「iモード事件」、夏野氏「iモードストラテジー」「ア・ラ・iモード」などの当事者達の著作は大ヒットしました。そして、サービス開始から6年経ちましたが、今、また新しい著書が出るとは思っていませんでした。
iモードは新しい事業でサービスのソフト面と携帯電話にインターネットを乗せるという新しい技術の2面がなければ成り立たない事業です。今までの3冊は事業展開や事業戦略などのソフト面から語られていましたが、本書は技術者サイドからの面から語られています。ソフトウェアの開発、サーバ開発、電話機本体の開発など多くの開発が行われていたわけです。面白いのはサービス面では松永氏、夏野氏の両者とも外部からきた人間で、技術面の中心もNECの川端氏が中心となりどちらも外部の人間が中心になったわけです。
ここで挙げた4冊全部読むと、まるで自分も事業開発からサービス開始まで一緒に参加していたと錯覚するくらいの感じがします。
携帯ビジネスに関わっている人だけではなくきっと事業の立上を考えてる人にはいいショミュレーションの組み立てに役立つと思います。
なお、本書は筆者が当事者達へのインタビューから構成されたもので本人達が書いたものではありません。
超お薦めの1冊です。
- 目次 -
1:雀荘通いの”もとSE”
2:僕の仕事を評価しますか?
3:プロジェクト・スタート
4:中年おやじのカン
あとがき
・・・・・!!! ★超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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僕は死ない
堀江 貴文著
株式会社ライブドア パブリッシング 2005年3月25日発行 1500円
そもそもライブドアが注目される原因となったプロ野球参加騒動を時系列に書いています。それも堀江氏だけではなく、同社役員をはじめに実際に関わった人達のコメントも時系列に同期されていてリアル感があります。さらに資料として「買収提案書」を掲載していたり用語解説や人物説明もあって読み物としての完成度が高く、わかりやすい内容になっています。
日本を揺るがしたプロ野球問題!その舞台裏にどんなことが考えられ実行されていたのかプロ野球ファン、そしてビジネスピープルのどちらにとっても読み応えがあると思います。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
序章:僕が野球ビジネスに興味を持った理由
第1章:6月30日近鉄買収記者会見 合併合意?あっと驚くホリエモン
第2章:7月4日近鉄×オリックス観戦 ファンを背中に大阪ドームへ乱入
第3章:8月19日新球団設立発表 僕のプロ野球公共化宣言
第4章:10月6日公開ヒアリングに臨む 「アダルトソフト」はライブドアつぶしのため
第5章:11月2日「落選」の電話が入る 陰湿!「旧体制」からの袋叩き
第6章:インターネットが「権力」を倒す日
第7章:僕は死ない
あとがきにかえて チャレンジし続けるということ
資料編
・・・・・!!! 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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起業は楽しい! 21世紀ニッポンの起業家人生入門
西川 潔著
日経BP社 2005年3月14日発行 1500円
やっと出版された〜!ITベンチャー系の代表的な経営者で本を出版されていないネットエイジグループの代表取締役 西川氏の著書です。
ベンチャーとか起業に興味のない人にとってはあまり馴染みがない方かも知れませんが、いわゆるビットバレーの発案者です。いうまでもなく日本のベンチャー界に大きな貢献を果たしました。そして淘汰されてしまったベンチャーとは違い、楽天やライブドアのような派手さはありませんが確実に会社を成長させています。
さて、本著はそんな西川氏が後から続けて若い起業家たちが出てくるようにと起業の楽しさや、実践について紹介しています。したがって社会経験の豊富な人にとっては物足りない内容かもしれません。
そして、西川氏率いるネットエイジグループのパワーストーリーを紹介しています。しかし、口惜しいかな割いているページ数の絶対量が少ないのです。僕としてはこのパートだけでよかっただけに残念です。可能であればこのパワーストーリーだけをもう一度出版して欲しいものです。(・・・なんとかお願いします。)
お薦めの1冊です。
- 目次 -
まえがき
第1部 起業は楽しい!立志編
第1章:キャリアプランのひとつとして「起業」という道を考えてみませんか?
第2章:起業は最高の自己表現手段
第3章:起業はほんとうに楽しいの?
第4章:起業家とはこんなひとたちだ
↓
第10章:シリコンバレーの企業風土 - 成功したらすごい、失敗しても立ち直れる
第2部 起業は楽しい!実践編
第11章:まず、起業のアイデアを創出する
第12章:ビジネスアイデアを磨き、本格的なビジネスプランを描こう
第13章:創業仲間を集めよう
第14章:最初の難関:創業資金を集めよう
↓
第21章:株価をめぐって投資家と駆け引きする
第3部 起業は楽しい!ネットエイジ・ストーリー
前編:サラリーマンの私が30代で起業した理由
中編:ガレージベンチャーからの出発
後編:飛躍をつかんだメールマガジン「週刊ネットエイジ」
番外編:ビットバレー宣言とネットバブル崩壊、そしてネットビジネスの未来
あとがき
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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ビジュアル マネジャーが知っておきたい 経営の常識
内山 力著
日本経済新聞社 2002年4月8日発行 1000円
本著はマネジャーを中心に「経営を理解する」必要のある人に向けて書かれた本です。
そして「はじめに」で企業を理解しPlanの部で戦略・財務、Doの部で組織・ビジネスプロセス、Seeの部ではデータ分析、将来予測が理解できるようになっています。
72の用語別に文章とイラストで紹介され単なる用語集のようにならないように全体が1つのストーリーを持たせ、体系的に理解できるように工夫されています。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに 企業とは何か
COFFEE BREAK:執行役員
PLANの部
第T章:市場を知り、戦略を練る
COFFEE BREAK:法人・企業・会社
第U章:財務戦略を理解する
COFFEE BREAK:不良債権
DOの部
第V章:組織を動かす
COFFEE BREAK:崩れる組織原則
第W章:ビジネスプロセスを理解する
COFFEE BREAK:コンピュータの進化
第X章:顧客・市場をつかむ
COFFEE BREAK:ニーズとトレンド
SEEの部
第Y章:経営の現状と成果を読む
COFFEE BREAK:理系と文系
第Z章:将来を予測する
COFFEE BREAK:在庫削減
あとがき
・・・・・!!! 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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儲け方入門 100億稼ぐ思考法
堀江 貴文著
PHP研究所 2005年3月25日発行 1200円
今週は2冊とも堀江社長本になってしまった。もう1冊別の著者の本を購入していたのですが、どうせならまとめて読んじゃえと思ったので。しかし、堀江社長が自ら固定ファンを作った出版はよいビジネスモデルだと言っていますが一体何冊出すの?という位のハイペースです、やっぱりスピードですか?話題性がある内に集中して投下する。多分、ここまで集中したやり方をした出版ビジネスモデルはなかっでしょう。さすがだね、上手い手法だと思うし、そのハイペースを作れることがさらに凄い。
さて、内容はというと、また世間に爆弾を落としますか?というような一般人には反感を買うような内容に見えてしまう表現がされています。よく読めば、納得せざるを得ない部分も多いですが難しいだろうな。特に「僕の考え」は過激ですが、彼がいうものをベースに社会形成がされたらと想像すると・・・実際に読んで考えてみてください。
そしていまや「政治家」「格闘家」「経営者」に絡ませたら右にも左にも出る人がいない浅草キッドとの対談です。やっぱりこの浅草キッドの二人は話の持って行きかたが上手だわ、将来的なことや本音や、面白みをひっぱり出しています。
もう、ここまできたら出版されるものは全部読んでやる!ということでお薦めの1冊に。
- 目次 -
まえがき
儲け方入門
1.大学なんて行く必要ない。
2.字が読めて、簡単な計算ができれば十分儲けられる。
3.下積みの苦労など必要ない。
4.「自分に起業できるか」なんていう悩みはナンセンス。
5.いま、日本にはゴールドラッシュが巻き起こっている。
↓
29.人気が天井のものには手を出さない。
30.世界を目指す。
僕の考え
1.才能のある人に集中して投資する。
2.日本に急激な成長をもたらした幻想は崩壊した。
3.エリート教育には弊害はない。
4.Q 夢はなんですか。 A はあ?
5.サラリーマンにしあわせなイメージがひとつもない
↓
14.新聞や書籍はなくならないでしょう。
15.もっとエンゲル係数を上げたほうがいい。
特別対談
堀江貴文×浅草キッド テレビで日本版「ジ・アプレンティス」一緒にやりましょう!
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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堀江本。 2004.1.1〜2005.2.28
堀江 貴文著
ゴマブックス株式会社 2005年4月10日発行 1300円
堀江社長が書いているブログ「社長日記」を元に、世間に話題を振りまいた2004年を振り返るという趣旨の本になっています。見た目もそうですが、やはり今までの経営者とは全く異なるタイプっだということがその文章からもみてとれます。ご自身があちらこちらで語っていますがウソをつかない。それがストレートに伝わってきます。
今では多くの経営者がブログを使ってその考えなどを公表していますが、サイバーエージェントの藤田社長と共に早い時期から一部の人には注目されていた堀江社長の「社長日記」。ネットで見るのではなく本にすると読みやすいね。やはり僕自身は旧体質だな、画面だと集中力が続かない。
今更、ライブドアのプロ野球参入がどうだったのかなんて興味のある人は少ないでしょう。世間なんてそんなもんだと思います。
しかし、堀江社長の考え方は好き嫌い、良い悪いを超えてビジネスや私生活の中で注目すべき点が非常に多いと思います。
食情報も多くて面白いのでお薦めの1冊です。
- 目次 -
まえがき
第1章:ライブドア2004
第2章:ライブドアの新たな事業展開
第3章:プロ野球参入始末
第4章:旅行での発見
第5章:食の愉しみ
第6章:その時私は、どう動いたのか
あとがき
・・・・・!!! 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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金なし・コネなし・経験なし社長の超・経営術
臼井 由紀著
株式会社すばる舎 2004年11月25日発行 1500円
33歳で結婚し、ご主人が病気で経営を続けられなくなったことで社長代行・就任という重責を負ったビジネス経験少の女性が、困難を越えて13年で年商23億までの会社に成長させた女性社長のビックストーリー、そして中小企業経営者への応援本です。
その業務内容は通販。右も左もわからない33歳という若さの女性が突然社長代行としてきたわけですから社員からの反発は相当のものだったようです。古巣社員の離脱、横領、いじめなどの苦難にあいながらも経営を続け博士号、MBAの取得をするのですから只者ではないわけです。
そして、自らがご主人のED(勃起障害)を解消するために考案したパワーリングという商品が大ヒットします。商品が商品だけに一つ間違えばアダルト商品に捉われてしまうものを、その取扱先を大手百貨店に求めたりと商品のバックボーンにきちんとした裏づけをすることでそれを回避します。同じように潤滑ゼリーなどもヒットを飛ばします。
結婚前にモデルや銀座にお勤めなど様々なアルバイトしていたということなので元々潜在的にパワーはあった方なんだと思います。
僕も何人か親しくさせていただいている女性経営者がいますが、よく話にで出るのが下世話な言い方になりますが、いわゆるオンナを武器に営業するかということです。オンナを武器にすると言っても肉弾攻撃ではないですから(笑)誤解のないように。
極端に嫌う人、いいじゃないオンナなんだからと肯定する人、業種にも拠るのかもしれませんが意見が別れます。臼井氏は上手に使っている感じがしますが嫌味はなく、いわゆるジジイ殺しが上手そうです。しかし、落とされる経営者だったバカであるわけのはずもなくキチンとビジネス的な評価・判断の上で決断しているはずです。実際はチャンス作りに多少有利に働くという程度なんだと思います。
そりゃ、キレイな女性社長に、たまには食事でもいかがですか?なんて言われればムサイ親父社長同士で食事するよりいいですわ。だからじっくり話す機会は持ちやすいんだろうな・・・男って・・・。
同様の女性経営者、経営者候補にはお薦めの1冊です。
- 目次 -
ある日突然の経営者就任から約13年。強くて小さな会社が実現できた!
プロローグ 経営者、就任前後
第1章:「不満解消ビジネス」で儲ける
第2章:社長業に本当に必要なもの
第3章:広告・営業は売上アップの生命線!
第4章:小さくてもっと強い会社の作り方
経営者の責任と原動力
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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「愚直」論-私はこうして社長になった
樋口 泰行著
ダイヤモンド社 2005年3月3日発行 1600円
松下電器→ボストンコンサルティンググループ→アップルコンピュータ→コンパックそして45歳で日本ヒューレット・パッカードの社長になった著者のビジネスストーリーですが、それにしても凄いキャリアです。
松下電器時代にハーバードのMBAを取得、しかし、松下の中ではその力を発揮できないとBCGに転職、その後外資系PC企業を転職され、幅広い職種をこなし実績を残してきた著者。しかし、そのキャリアから想像できないような弱さも露呈していたりして、輝かしいキャリアの裏には大変な苦しみもあるんだなとわかります。
多くのMBAホルダー経営者にありがちなガチガチ感がなく、なぜか人間的な感じがします。お人柄なんでしょうか?少し不思議です。
とくに学びましょうという本ではないのですが、転職をして企業文化が変わり自分の労働環境が変わるのですが、その時にどういう意思を持って望むのかが参考になります。
自分もがんばろうという気になると思います。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
序章:試練を糧にせよ
第1章:仕事の閉塞感
第2章:人格改造構造
第3章:実力主義の世界
第4章:外資系の文化
第5章:社長という職業
第6章:激動時代の働き方
あとがき
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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できるリーダーだけが知っている「稼ぐチーム」のつくり方
酒井 英之著
PHP研究所 2005年3月9日発行 1200円
タイトルにある通り個人の営業スキルアップを上げるという内容ではなく「チームの力」を上げるためには、そのリーダーは何をすべきかという内容です。ま、リーダーの個人スキルアップということにもなりますが。
まずは危機感を元に話が展開されるのですが、そもそもリーダー自身が危機に気づけなければ話になりません。もちろん売上が下がったなんてハッキリ数字に表れれば誰でもわかります。しかし、リーダーとしてチームを率いているからには、もっと早い段階で手を打てるようでなければ困ります。著者は危機のレベルを3つに分け
「レベル1 忍び寄る危機」1部のトップのみが気づいている段階
「レベル2 見え始めた危機」全年割れ、利益率低下など数値に現れる段階
「レベル3 手のつけられない危機」会社の存続自体を危うくする危機が現れる段階
危機に対する対応は早い段階であれば、修正も楽ですが時期が遅れればどんどん打つ手も狭まり困難な作業になり、下手をすればジ・エンドということになってしまいます。
では、どうすればいいのか・・「まずは顧客に聞きなさい」ということから始まり、その為には、ヒアリングをしたなら「3行企画書」(これは面白い)の作成や、コーチングシートを使うなど具体的な手法まで紹介され、状況の確認用にいくつかのチェックシートもあり時系列に読んでいけるのでリーダーにとっては役に立ちます。
今、調子いいからなんて言っているリーダーさん、その楽観視を次期もできるかどうかはわkりませんよ!これだけ変化の早い時代なのですから。謙虚にいつでも危機感は心の隅に置いておきましょう、危機が進んでいる状況のリーダーさんには何か脱出のヒントが見つかるかもしれませんよ!
お薦めの1冊です。
- 目次 -
序にかえて 「稼ぐ」とはどういうこと
第1ステージ:危機を感じる
第2ステージ:危機感を共有する
第3ステージ:危機からの脱出ー営業スキルアップが道を切り開く
第4ステージ:自らの成長ーリーダーの役割を再認識する
第5ステージ:変革に備えるーチーム全体が変わるための素地づくり
第6ステージ:変革の断行ー「稼ぐチーム」をつくり上げる
おわりに:「稼ぐチーム」をつくり上げるために
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・ |
社長物語
薄井 ゆうじ著
株式会社講談社 1999年4月5日発行 1800円
随分、古い本ですが会社の書棚にあってタバコを吸いながら何気なく読んでみたら結構面白い小説だったので最後まで読みきってしまいました。
さて、内容はというとイラストレーター、カメラマン、ライターなどが集まったフリー集団「鮮酔館」が仲間の病気などを期に会社化する中で様々な困難にぶつかるといったものです。
今の時代は、どうかなというスタイルですが職人気質の集まりというか、束縛を嫌うある種の反骨気質を持った人たちに懐かしさを感じるような気がします。今でもフリーでがんばている人たちは多くいますが、もっとスマートというか商売意識がハッキリしているのかなと思います。
v集団ですから必ずしも全員の意見が一致するわけもなく裏切りや別れがあったり、経営意識の弱さから危機にあったりとしていきます。
お薦めといっても勉強になるというのではなく、気楽に一気に読めるので入手できれば読んでみてください。
・・・・・!!! 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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楽天三木谷浩史その知られざる人物像に迫る
溝上 幸信著
株式会社ぱる出版 2005年3月1日発行 1400円
注目せざるおえない若手代表株の経営者「楽天株式会社 三木谷氏」の人物に迫り、楽天の成長を探った1冊です。
以前に「楽天の研究 なぜ彼らは勝ち続けるのか」というやはり楽天に関する本を紹介しました。
今回、紹介する本著は前半は楽天イーグルスの件についての内容で、後半は楽天というショッピングモールの成り立ちや三木谷氏のビジネスの経歴や、成長の中心になっているM&A案件を1案件づつ簡略して検証しています。どうしても同じような戦略を取っているライブドアの案件と比較してみると面白いかもしれません。
7章では、そのIT業界を「楽天」「ライブドア」「ソフトバンク」を中心にそれぞれの会社を紹介し、またライバルはどうなのか?などまで踏み込んでいて読み応えのある内容になっています。さらにITベンチャーを「インフラ」「ポータルサイト運営」「コンテンツ供給」「広告」「テクノロジー」「購買(eコマース)」「サービス」にセグメントしてそれぞれの成長企業を紹介しています。
超★・お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
第1章:楽天イーグル誕生秘話
第2章:三木谷浩史という経営者の戦略性
第3章:三木谷浩史の経歴と華麗なる人脈
第4章:ブレイク前夜にみるポジティブ思考
第5章:楽天成長の軌跡にみるカリスマ性
第6章:楽天・三木谷の将来戦略と統率力
第7章::IT勝ち組3社と激動する勢力図
・・・・・!!! ★超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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儲かる会社はこうしてつくれ!「ランチェスター戦略」に学ぶ45の鉄則
田岡 佳子著
PHP文庫 2005年2月6日発行 457円
多分、中年以上のサラリーマンなら、きっと知っているでしょう「ランチェスター戦略」ですが、僕は正直古いかなと思っていました。
しかし、著者が述べています弱者と強者が対等に戦える環境をもたらしたIT技術の発達により強者である大企業も弱者との戦い方を見直す時期にきたので、ランチェスタ戦略の第二期黄金期を迎えたと。
実は僕はランチェスタ戦略については漠然と弱者の戦略と強者の戦略は違うとか、そんな位のさわりしか知りませんでした。(読んだと思うのですが)
そこで簡単に知らない人のために紹介するとF・W・ランチェスターというイギリスのエンジニアが第一次世界大戦の時に空中戦に興味を持ち「何機と何機が空中戦を行ったときに、どっちが何機生き残るかという戦闘機数と損害量についての研究をしたことが始まりだといわれているそうです。そして、その中から
「ランチェスター第一法則」(一騎討ちの法則)→弱者のとる戦略
「ランチェスター第二法則」(確率戦)→強者のとる戦略
の2つの法則を見出しました。
ここで詳細までは紹介できませんので興味のある人は457円と安いので、ぜひ、読んでみてください。ちなみに日本では1970年代に流行したのが第一期黄金期そうです。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
今、なぜ「ランチェスター戦略」なのかーまえがきに代えて
序章:「ランチェスター戦略」は、科学です
第1章:「商品の差別化」戦略の鉄則
第2章:「サービスの差別化」戦略の鉄則
第3章:「流通の差別化」戦略の鉄則
第4章:「市場参入」の鉄則
第5章:「地域の差別化」戦略の鉄則
第6章:「営業戦略」の鉄則
第7章:「営業マンの育成」の鉄則
・・・・・!!! 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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六本木ヒルズの若手社長たち 21世紀勝ち組企業家の新・哲学
岩田智也著
株式会社ブックマン社 2005年3月3日発行 1300円
いや〜はずした、僕には全然面白くない本でした。数々読んできた本の中ですでに読んでしまって知っていることが簡単にまとめて紹介されているだけなので!
最近の楽天やライブドアの件でベンチャー企業に興味を持った人には、こんな人達が成功して六本木ヒルズに暮らしているんだなんて知るにはいいかもしれません。
ということで興味のある人への入門編でお薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
堀江貴文/株式会社ライブドア
三木谷浩史/楽天株式会社
白井一成/株式会社シークエッジ
折口雅博/グッドウィル・グループ株式会社
西山知義/株式会社レインズインターナショナル
堀主知ロバート/株式会社サイバード
真田哲弥/Klab株式会社
松田憲幸/ソースネクスト株式会社
野尻佳孝/株式会社テイクアンドギブ・ニーズ
藤田晋/株式会社サイバーエージェント
Columu
・・・・・!!! 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・・
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