お薦めの1冊バックナンバー
part 12 |
鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」セブンーイレブン式脱常識の経営術
勝見 明著
株式会社プレジデント社 2005年1月2日発行 1238円
本著で取り上げられている鈴木敏文氏は一般の人にはあまり知られていないかもしれませんがセブン-イレブンジャパン&イトーヨーカー堂なら間違いなく大勢の人が知っているはずです。そして、その両社の会長が鈴木敏文氏なわけですが、そのハーバードでケーススタディとして学ばれているという経営力の強さは多くのビジネスピープルに注目され多くの著書もあります。
さて、本著はセブン-イレブンやIYバンクなどの経営現場を例に、ビジネスの世界でまことしやかに蔓延してしまう「本当のようなウソ」に視点をおいて、それはなぜ起きるのか、どうすれば見方を誤なないのかなどの考え方を学べます。
その考え方が正されると顧客、市場、経営、組織運営などの数々の「真実」を掴めることになり、結果、成長に繋がるわけです。
例えば「顧客のために」と「顧客の立場で」というのは似ていてまったく異なるものだと述べています。どうでしょう、どう違うのか理解できたでしょうか?「顧客のために」は自分の経験を前提にしていて、一言でまとめると売り側の勝手になってしまう、一方「顧客の立場で」ということは一端自分の経験を否定することが前提になりますので決定的に両者は違うというわけです。
小売業に関わらずビジネスピープルには学ぶ点だらけの内容になっています。
超・お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
第1章:「買ってもらえない時代」にいかに買ってもらうか
第2章:「鵜呑み」にせずにいかに真の情報力をつけるか
第3章:セブンイレブンの強さを支える「対話力」の極意を学ぶ
第4章:「無」から「有」を生む組織はこうしてつくる
第5章:鈴木敏文直伝「迷ったときはこう決断しろ」
おわりに
鈴木敏文が語る「75の真実」
・・・・・!!! ★超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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フリーランスはじめてみましたが・・・・・
きたみりゅうじ著
株式会社技術評論社 2005年3月10日発行 1380円
コンピュータ会社に勤めていた著者が、フリーランス、それもライター兼イラストレーターとして脱サラし、その生活を面白おかしく紹介しています。
前職を考えればフリーのプログラマーとかと思いきや、畑違いの世界で独立。数年前から自分の四コマまんがを見てもらうためのWEBサイトを運営して、そのサイトをキッカケにイラストの仕事が入りはじめたそうです。しかし、照れ隠しか本気かわかりませんが、朝が弱い、つまり遅刻常習者(笑)だそうで、その会社勤めとフリーの仕事の2つの同時進行の生活がつらくなったことが独立のキッカケとご本人談です。
しかし、奥様との約束で仕事がなくても食べられる貯蓄をすることが条件付けられ、無事約束を果たし退職・独立となったそうです。
しかし、僕の会社もライティングの仕事をしていますから、なんとなくわかりますがライター業は、支払いのスパンが長かったり、なんて値段で仕事をさせるんだなんていう案件があったりで結構業界慣習みたいのに慣れる必要があったりします。
きたみさんはその前職を活かしたコンピュータ関連の仕事を、早いタイミングで受注できたようですが、やはり安い案件を苦渋のすえに断ったりと苦労もありながらも大ヒット作を生み出せたことは素晴らしいと思います。
比較的僕のまわりのフリーライターさん達も結構食べられているので意外と需要の多い仕事なのかな?それとも偶然なのかはわかりませんが。
後半にはヒット作を出してしまったが故の友人関係の亀裂のような嫌な目にもあってしまったそうです。
なかなかホンワカと面白いお薦めの1冊です。
でも、奥様に恵まれたような気がするな〜羨ましい!
- 目次 -
はじめに
第1章:会社を辞めたのだ
第2章:火だるまゴロゴロ
第3章:隠居生活のはじまり
第4章:自由は冷や汗とともにある
第5章:バーゲンセール、捨てる神ありゃ拾う神あり
第6章:自分色のよろこび
第7章:アリの一念岩をも徹せ
第8章:じわりじわり
第9章:寝れないんだもん関係ねえや
第10章:うれしいお知らせ
第11章:社長の苦悩とキャバクラ
第12章:快・進・撃
第13章:二年目に出た結論
第14章:時給とのタタカイ
第15章:十年振りの再会
第16章:自由業と不自由業
第17章:天井知らずは空青く
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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借金1兆円を10年で返したリクルートの現場力
-個ヶの社員による自律型マネジメントの秘密-
井上 功著
ダイヤモンド社 2005年2月10日発行 1500円
もう何冊目でしょうか?リクルートに関した本をまたもや購入、しかし、今回の内容は今までものとは若干、変わっていて現役社員の著者が執筆している割に非常に俯瞰的な位置に視点があるなという感じがします。リクルート事件に端を発してダイエーに買収されたりして一時、リクルートも不振かと外部から見ているとそんな感じがしました。しかし、あれよあれよと復活し10年で1兆円を返済しています。きっちりと実績を残しているから凄いものです。
では、その凄い企業力の根源はどこにあるのか?その秘密を明かしていき、それは現場にあるんだということを紹介していくのが本著です。その現場で働く社員のモチベーション、組織、システム等々どこが他の企業と違うのか・・・・。
リクルートは新規事業を立上、成功していくのが上手な会社です。もちろん表には出ない失敗もあるそうですが、しかし、情報をまとめる→お金に換える・・簡単に言えばこんなビジネスモデルがリクルートの事業の仕組みで、著者はこれを「砂時計モデル」として説明しています。
全社的な事業戦略、事業ドメインを明確に持っていないが現場では何をすべきか日々議論が重ねられ新しいサービスを立ち上げるのには、あるポイントがあるそうです。
それは(1)収益性(2)マーケットの成長性(3)リクルートがあやる必然性の3点だそうです。なんだ(3)のリクルートを自社に置き換えれば別に珍しいことを言っているわけではありません。どこの会社でも会議などの席であたりまえに確認する事項です。しかし、リクルートは勝ち続ける・・・何にこだわるのか?現場を中心にリクルートの強みの秘密があわかる面白い内容です。
昔、読んだ本に企業をオーケストラとジャスバンドの2種類に分けていたものがありましたが、リクルートはさしずめジャスバンドタイプの代表的なものなんだろうなと思います。指揮者や譜面に合わせるのではなく、簡単な決まりごとがあって、後はそれぞれのプレイヤーの力量に任せ、一見バラバラのようでもまとまると素晴らしい演奏になっている、そんな感じですか。だからバンドにはこだわらなくてもどこでも活躍できる力量を持ち合わせている、さらに言えば自分のプレイを中心にするために他のメンバーを集めてバンドを組める。きっとそんな社員を多く育てられる企業文化があることがリクルートの最高の強さなんだと思います。
内容は素晴らしいのに、自分の表現力が追いつかないもどかしさを感じますが、
超・お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
序章:現場の危機-「事件」の後始末とバブル崩壊
第1章:戦略は現場がつくる-PLAN(戦略立案、戦略具体化、資源配分)
第2章:自ら役割を決めて遂行する-DO(役割設定、遂行)
第3章:徹底してオープンな評価-CHECK(評価、組織的学習)
第4章:新規事業は現場が生み出す-ACTION(さらなる事業推進、新規事業創造)
第5章:自律が前提の人事制度-BASE(採用、組織基盤、人事制度)
第6章:現場マネジメントが達成したこと
第7章:リクルートの現場、これからの課題
おわりに
・・・・・!!! ★超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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「知恵・情熱・意思の経営」 映像コンテンツビジネスを支える「古くて新しい」原則
佐々木 昇二著
ダイヤモンド社 2005年1月7日発行 1600円
松下電器の副社長を務めていた著者が当時経営不振だった日本衛星放送(WOWWOW)の会社再建のために社長に就任、その官僚的体質だった会社を上場まで成長させた再建ストーリー、そして著者の思うビジネス技法についての2部立てになっています。
社長就任当時、何かをやろうとすると3つの壁があり面食らったそうです。(1)ハリウッドとの契約上できません。(2)郵政省の認可事項だからできません。(3)業界の常識としてできません。細かい内容は違っても、不振に喘ぐ企業にはあるようなことです。しかし、成長する企業は条件を突破していくものです。まずは社員に根付いたこの「やる前にできないとい答える」マインドを変えていく必要があります。例えば当時のWOWWOWには経営理念がなかったそうです。これではどこに向かって進めばいいか判断できないと著者は信じられなかったようです。
しかし、様々な障害や競争に打ち勝って上場まで運んだその方法や考え方は勉強になります。それはタイトルにもあるように「古くて新しい」このあたりがキーワードになってきます。何もERPの導入だ、コンサルタントに頼むだとしなくても「答えはビジネスの現場にある」僕はそんな風に感じました。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
序章:デジタル放送時代を勝ち抜く法
第1部:WOWWOW再建物語
第1章:社長就任から黒字転換まで 1993〜96年
第2章:九割減資に成功、しかし競争は激化 1997〜99年
第3章:マザーズ上場とデジタル時代の幕開け 2000〜03年
第2部:佐久間流ビジネス技法の真髄
第1章:営業マンは売り場に「師」を持て
第2章:意外にできていない「お客様第一主義」
第3章:困難に当てたらせて人を育てる
第4章:知恵は現場に落ちている
あとがき
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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これだけは知っておきたい 個人情報保護
岡村久道・鈴木正朝著
日本経済新聞社 2005年1月5日発行 500円
最近、書店でも個人情報保護に関する書籍を多く目にするようになり、ニュースでも相変わらず個人データ漏洩が報道されています。
しかし、個人情報保護法なんて自分には関係ないと思っている方が多くいるのが現状ではないのでしょうか?消費者はそれでもいいとして、経営者がそれでは困ります。特に中小企業で物を売ってないからとか個人情報なんて持ってないから・・・本当にそうでしょうか?
実は意外と知らない方が多いようですが個人情報保護法というのは平成15年から一部施行されています。そして今年の4月1日から全文施行となり罰則も適用されるようになるので騒いでいるわけです。
では、その主役の個人情報って、そもそも何なのか?これは定義として3つに分類されています。(1)個人情報(2)個人データ(3)保有個人データと3つに分けられ企業は法律的に義務を課されています。
その区分の詳細はここには書きませんが、このどれかを持っていると、その企業は個人情報取扱事業者となり、この法律の対象となるわけです。
恐らくイメージとしては物を買ってくれたりした人の顧客名簿が挙がると思いますが、それだけではありません。
例えば社員200名の企業があるとします。そして社員それぞれが30枚の取引先や外注先の名刺を持っていて請求書の発送などのために名簿を作っていたとします。名刺?そうなんです。この企業は個人情報取扱事業者となります。もっと言えば社員はもちろんアルバイトやパートのデータも含んで5000人以上のデータが会社にあると対象になります。(多少、乱暴なまとめ方になってます)
つまり一概に消費者相手の商売をしていなくても関係してしまう可能性が十分にあります。
では何が企業としてのリスクなのか?実は罰金は30万円程度だったりするようですが、気をつけるべきは企業のイメージダウンや信用をなくすこと、または迷惑を掛けてしまった相手に対する保障、そいて訴訟を起こされる・・・そういうリスクです。
前回取りあげた本にもありましたたがYahooBBのデータ漏洩には慰謝料だけ5億もかかり他にも始末のための費用を考えると中小企業なんかの財務体力では持たないかもしれません。
経営者の皆さんは関係ないと思わずに、「個人情報保護」については一度は検討すべき課題でしょう。
この本はわかりやすいので超・お薦めの1冊です。
なお、紹介文に書いてある内容は保障しきれない部分もありますのでご容赦を!
- 目次 -
個人情報保護法 理解度チェック
1:そもそも個人情報とは何だろう
2:個人データを漏らさないために
3:ケーススタディ そこが危ない!個人情報保護
ケーススタディ「取得」
ケーススタディ「利用・提供」
ケーススタディ「保管」
ケーススタディ「消去」
4:法令・ガイドラインが求めていること
5:個人情報保護対策のポイント
個人情報保護心得10ヶ条
・・・・・!!! ★ 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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週末1時間でできる 仕事改善術
横山渉・佐野啓介著
ぱる出版 2003年9月25日発行 1600円
うちの会社でビジネス系を書けるライターさんを探していて知り合いの社長から紹介してもらう前に著書を読みたいということで読破。
正直、僕は実行しているこがほとんどだったので再確認の意味にしかなりませんでしたが、仕事をして生きていく上で日常にある場面について体系的にまとめてあるので悩める新人君やちょっと伸び悩んだ中堅社員には良い1冊かもしれません。
当然、ページ数に対して網羅的な内容なので深くは掘り下げていませんが、ヒントになることは多いと思います。
ビジネスマナーからマーケティング、クレーム対処、はたまたファッションまでも取りあげ、
結構、実践的にあるあると思えることを取りあげているので、これ実行したら改善になるなと思うことがあるでしょう。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
Chapter1:基礎能力習得術
Chapter2:整理術
Chapter3:表現術
Chapter4:社内のコミュニケーション術
Chapter5:社内のコミュニケーション術
Chapter5:キャリアアップ術
付録:週末1時間読んで楽しく仕事にいきるブックガイド
・・・・・!!! 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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徹底追求 個人情報流出事件
佐々木 俊尚著
株式会社秀和システム 2004年8月3日発行 1500円
自分の仕事にも関わる個人情報が関係した事件を追求した事件簿です。4月から本格的に導入される”個人情報保護法”!マスコミではこれが正義といわんばかりに取り上げられていますが、この本にはここ数年に起きた実際の事件を取り上げています。
実は僕個人はあまりナーバスにならなくても・・・と思っている派です。確かにこの本でも取り上げられているような銀行口座を盗んだり、企業の保有する個人データを盗んだり、盗んだ個人情報を使って振り込め詐欺に使ったりすることは許されるものではありません。しかし、この法律によって影響を受ける業界や業種は結構あって企業活動にも大きく影響すると思います。
例えば「3:ヤフーBB顧客情報漏洩」ではユーザーに500円の金券を約115万人の会員に慰謝料として配りその金額は約5億7500万円だったそうですが、実際には郵送費などの経費もあるでしょうから、もっと大きな金額になっています。
意外に個人情報は多くの企業や商店にもあり、当事者達にあまり意識がないまま悪用されたとしたら(自意識がないのも問題ですが)・・・。中小企業が訴訟を起こされ負けて慰謝料を払うことになったら果たしてその企業体力で耐えられるのか?
もし企業が怯えてDMを控えれば郵政や宅配便業者、印刷業、広告業などにも多くの影響が出ます。また、保有しているデータのセキュリティのために掛かる費用もあります。さらにプライバシーマークなんてのもあります。
すでに一部インターネットの普及で弱っているのに追い討ちをかけるようなことにならなければいいのですが。
識者や国会議員、官僚の人たちはきっと正しく使えばいいんだとでもいうのでしょう。線引きも難しいし、どこまで理解されているかも疑問が残ります。
しかし、明らかく犯罪に利用されることは良い訳がありません。
法人が盗まれるから、そのデータを悪用され犯罪が起きる、だから企業はお金を使ってセキュリティを高めなさい、盗まれたら強力な社会的制裁を受けなさい、さらに個人データの使い方も限定しますよ。もしかしたらライバル企業を蹴落とすのには絶好の法律かもしれませんね。また、強力なハッカーがその時点での最善のセキュリティをした企業のデータにハッキングしてデータを盗み、悪用してもやはり盗まれた企業が悪いことになるのだろうか?
もちろん社員や関係者が盗み出すのは問題外だけど実際の業務の流れを知っている人には?が舞っているだろうな。
しかし、かくいう僕も個人情報保護法に関する著書を購入して勉強しています。
時流の犯罪ですから個人情報に関連する担当者やデータを保有する企業経営者の人達にお薦めです。(振りかざされる正義・・・なんか気分が悪い)
- 目次 -
プロローグ
1:キーロガー銀行口座クラック
2:架空請求詐欺事件
3:ヤフーBB顧客情報漏洩
4:宇治市住民データ漏洩事件
5:ウィニーで漂流する個人情報
エピローグ
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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面白いように仕事が取れるインターネット活用術
長江博仁・平野友朗著
株式会社ぱる出版 2005年1月25日発行 1500円
自ら行政書士としてインターネットを利用して活躍している長江氏とメルマガ専門コンサルタントというユニークな肩書きで活躍する平野氏の協同著書です。
内容は著者二人が自らの実績をもとに士業やコンサルタントなど物販ではなくサービスの提供をしている方に向けてインターネットの活用法としてホームページ、メールマガジン、ブログの3つのツールについての基本的な考え方や、方法論、具体的な活用法について紹介しています。
物販とサービス提供ではインターネットへの取り組み方がどう違うのか、まずは間違いやすい認識の修正から述べられています。恐らくマスマーケティングではなくセグメントされたユーザーに情報が届けばいいのです。専門家を必要とするのは必要性がある時ですからアクセスを増やすことではなく必要な人に必要な情報が届くことがポイントなわけです。具体的に職種に適したホームページの作り方やコンテンツの作り方なども紹介されていて非常に役立つと思います。特に士業は個人で営業している方が多いですから紹介ではなく新規の顧客開拓にどう利用できるのか?とても参考になると思います。
専門業の人達にお薦めの1冊です。
中小企業のインターネットに携わってる人にも参考になります。
- 目次 -
第1章:ホームページで継続的に仕事を取る
第2章:ホームページで仕事を取るための基本
第3章:行列ができるホームページの作り方
第4章:職種別ホームページの作り方と実例
第5章:ホームページ開設後の運営方法
第6章:顧客を呼び込むメールマガジンの作り方
第7章:ブログの活用と複合型IT活用術
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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超簡単!ブログ入門 -たった2時間で自分のホームページを持てる-
増田真樹 著
株式会社角川書店 2005年1月10日発行 1600円
最近、一般にも普及してきたブログ(ウェブログの略です)。そうは言っても利用していない人にはイマイチ、ピンとこないかもしれません。かくいう僕も知識としては、なんとなく知っていたのですが詳しくは知りませんでした。書店に行けば多くのブログ関連の書籍が個人向けにビジネス向けに並べられています。ちょっと前までは個人向けだろうと思っていたので自分では使わないつもりでいたのですがビジネスに利用されるケースが非常に増えてきているので無視できなくなりました。
ブログとな何か?簡単に言えばHTMLを知らなくてもWebSiteを簡単に作れ、更新も簡単にできるという優れものなのです。それも多くの無料サービスが提供されていますから、趣味で利用するには十分に役立つのです。それとトラックバックという機能でリンクが貼られ集客性に優れているのです。
本著では、そもそもブログとは?から実際に画面を使って作り方も説明、さらに各ブログ提供会社のサービス比較表が掲載されていてこれからブログを利用しようと思っている人には参考になると思います。文庫本サイズですから値段も安いですし!
ちなみに、本著では言及されいませんが、多くのブログは適切なHTML記述になっているのでSEOの効果もあると言われ、専用の検索エンジンもあります。
ブロガー(ブログをやっている人達の呼称だそうです)になりたい人に薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
序章:大震災で支えになったブログ/米大統領選にも影響を与える
第1章:入門編「やりたいこと」を現実のもに
第2章:実践編 自分のホームページを作る
第3章:応用編 ブログで「収入を得る」「成功する」「楽しく過ごす」
第4章:資料集&用語集
おわりに
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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100億稼ぐ超メール術
堀江 貴文著
東洋経済新報社 2004年12月9日発行 1300円
ライブドアの堀江社長が、ここ半年間のうちに出版した内の1冊です。他の著書は全て読んでいますが、メールがどうしたっていう本は中身も想像できたので購入しないでいました。しかし、待ち合わせの時に時間があって、何か本でも読もうと小さな書店に入ったのですが、あまり数もなくこの本位しか目に止まらず購入。
さて、内容はと云えば1日5000通のメールを処理するという堀江社長のビジネスにおけるメールの活用と実際にライブドアでどのように使われているかを紹介しています。
堀江社長!読まずに勝手につまらないだろうと思っていてゴメンナサイと言いたくなる位タメになりました。自分でも結構メールの利用の仕方はイケているだろうと思っていましたが会社全体になればお話になりません。日報をメールで上司に出すなら結構やっている会社もあるでしょう、メーリングリストを使って、さらに案件の管理、コスト管理まで直結は考えなかったです。技術的に難しいことではないので、やはり気付きなんでしょう。ここが凡人と100億稼ぐ人の違いなんでしょう。(スタッフの発案かもしれませんが、それも良し)
いつまでも、ただメールのやり取りだけに終始せず、そこにどんなプラスアルファを加えられるかが今後の課題としてビジネスピープルは考えるべきでしょう。
薦めの1冊です。
- 目次 -
まえがき
プロロ−グ:電子メールで仕事は100倍効率化できる
第1章:1000人の部下を一人で管理する日報メールの破壊力
第2章:会議メーリングリストは会議の99%を不要にする
第3章:堀江流・これが私の実践メールテクニックだ!
第4章:債権カットの切れ味
第5章:リレーションシップバンキングを利用した再生 金融機関交渉のポイント
第6章:会社分割を利用した債務免除
第7章:事業再編における債務圧縮のためのM&A活用術
第8章:資産の流動化と債務圧縮
第9章:民事再生手続きによる債務免除
第10章:個人・連帯保証人の債務圧縮
あとがき
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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なぜグーグルは創業6年で世界企業になったのか
嶋田淑之・中村元一著
毎日コミュニケーションズ 2004年12月25日発行 1600円
YAHOOと並んで利用者の多い検索エンジン「グーグル」。僕も実際によく利用しています。以前はYAHOOの検索エンジンにも導入されていたので意識せずに使っていたせいか企業としての印象はあまりありませんでした。しかし、YAHOOとも離れてからはグーグルのサイトにアクセスせずに使っているせいか企業なんだということに注意が払われるようになりました。世界的に検索エンジンを提供しているグーグル、その急成長と強さに秘密がどこにあるのかを分析しているのがこの1冊です。グーグルとつく本はあったとは思いますが、その運営している企業に目を向けて戦略分析などを行った本はなかったのではないかな?そういう意味でも興味深く読みました。なるほど、検索エンジンとして、その高い技術が売りの一つなので、スキルの高い技術者を要する、そのリクルーティング、最大限に力を発揮してもらうための環境作り・・・その徹底振りは素晴らしいものがあります。
さて「戦略経営協会」に籍を持つ筆者は本書が3つの特色を持っていると述べています。
(1)グーグルにおけるマネージメントについて書かれた世界初の書籍である
(2)グーグル躍進の秘密を解明している
(3)「戦略経営」のフレームワークを利用して分析し、仮説を構築した「読み物」である
以上、3点を踏まえて、この巨大な成長企業について知りたい方は、読んでみてください。
ただ、この版形で、このボリュームで1600円は高いな〜、毎コミさん。
薦めの1冊です。
- 目次 -
まえがき
第1章:18ヶ月で売上高6倍、税引き前利益23倍
第2章:どこまでも楽しく、どこまでも快適に
第3章:なぜグーグルだけに可能だったのか
第4章:最高の創造的環境をつくればよい
第5章:「この半年間であなたが見た最もクールなものはナニ?」
第6章:WOLFGANG SERGEY−LARRY GOOGLE
第7章:グーグルの「コンピタンス」を分析する
第8章:グーグルをめぐる「戦略課題」を分析する
・・・・・!!! 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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中小企業を助ける 企業再生バイブル
立川 昭吾著
株式会社経済界 2005年1月3日発行 1429円
一時に比べると中小企業の倒産も大分減少したようですが、決してなくなったわけではりません。起業したとしても5年後に存続している可能性は10%位だという調査もある位です。日本では大手企業に破綻が起きれば会社更生法、民事再生法などで銀行の債権放棄などの協力を受け再建活動を行えます。しかし、中小企業ではなかなかそういったケースは聞こえてきません。まして50名以下の企業では、まず、銀行等の再建放棄は考えられません。中小企業の経営者の多くは自宅を担保に金融機関から融資を受けていて倒産すれば自宅までなくなってしまうという悲劇が起きます。
しかし、実は早い段階で手を打てば、様々な方法を使って回避することも可能なんだそうです。少し前に「つぶしてたまるか!目からウロコの会社再生法」という本を紹介しましたが、こちらは第2会社を使って再生を図るという手法が中心でしたが本書は、どういった兆候から気をつけなくてはいけないか?から始まって倒産という事態の対処を解説しています。例えば再生ファンドの利用、また経営者が自宅を完全に失わってしまわないようにする自宅買取再生ファンドなんていうのも紹介されています。企業再生ものの本を読むと思うのは知識があるとないでは大きな差がつくということです。どんなにがんばってもダメなものはダメで、いかにダメージを回避するのかが肝要なんだと思います。その為には様々な手法を知っておくために勉強しましょう。
特に中小企業の経営者の皆様に薦めの1冊です。
- 目次 -
まえがき
第1章:企業再生をあきらめてはいけない!
第2章:企業か経営に、なぜ行き詰るのか?
第3章:企業再生可否の判断
第4章:債権カットの切れ味
第5章:リレーションシップバンキングを利用した再生 金融機関交渉のポイント
第6章:会社分割を利用した債務免除
第7章:事業再編における債務圧縮のためのM&A活用術
第8章:資産の流動化と債務圧縮
第9章:民事再生手続きによる債務免除
第10章:個人・連帯保証人の債務圧縮
あとがき
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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営業マンは心理学者 商談がみるみるまとまるビジネスのコツ
高城 幸司著
PHP研究所 2005年1月21日発行 476円
正直、自分の興味で購入したというよりも、とりあえずリクルート出身者が著者ですので読んでみようかなと・・・もちろん高城氏の著書は読んでいますが、この本のテーマにはあまり興味の触手が動かなかったのです。しかし、意外と面白くて普段営業の際に使うトークだったり流れだったりというのは経験的に良いパターンが残っていると思うのですが、それが顧客の心理にこんな働きかけをしていたんだとわかります。もちろん正解がどうかは学術的に立証されているわけではないでしょうからわかりませんが納得感があります。
商談はいい感じで進んでいるのだがなかなか契約してもらえない、じゃ、どんな言葉を投げかけて顧客の本心を探るのか?どうしたら顧客に期待してもらえるのか?どういう言葉でテレアポを成功させるのか?営業マンが悩むようなことに顧客の心理を読んだ上でのパターンが紹介されています。営業は人と人の間に生じる行為ですので心理学者になったつもりで考えることは重要だと思います。
薦めの1冊です。
- 目次 -
文庫版のまえがき
第1章:営業マンは心理学者である
第2章:電話だけで、会ってみたい!と思わせる心理学者
第3章:はじめての訪問で、何かしてくれそう、と期待させる心理法則
第4章:商談を進めながら、一緒に仕事がしたい!と決断させる心理法則
第5章:突発的なクレームにも、動じない、で対処する心理法則
第6章:お客様のNO!を、切り返す、小粋な心理法則
・・・・・!!! 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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戦略思考のすすめ あなたと会社を強くする36のツボ
河瀬 誠著
講談社現代新書 2004年12月20日発行 720円
会社員の価値は「英語が出来ます」「ケーススタディが解けます」とかいったことではなく、あくまでも組織と会社に貢献すること「仕事を通じて会社を強くする力」にあるという筆者がそのための押さえるべきいくつかの「仕事のツボ」を紹介しています。
ビジネスの基本として押さえたい「36個」のツボを挙げています。
仮の医療機器事業部での上司と経営戦略の研修を受けている部下との会話を導入部に筆者の云うツボを解説していきます。
内容はアカデミックなものではなく実践的なもので、いわゆる戦略思考に興味のある人には勉強になります。
戦略思考自体が流行のようにたくさんの書籍が出版されていますが、手にとってみてなんとなく敷居が高いと感じている人でも読みやすいと思います。
薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
序章:ビジネスのツボを押さえよう
第1章:鳥の目で市場を見渡す競争戦略 自分の強いところで棲み分ける
第2章:虫の目で観察するマーケティングの戦略思考 お客の思いを叶えよう
第3章:パートナーを見つめるビジネスモデルの戦略思考 皆で設ける仕組みを作れ
第4章:自分自身を省みる組織の戦略思考 成熟時代の組織を動かせ
ブックガイド:ツボへの理解をさらに深めるために
おわりに
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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楽天の研究 なぜ彼らは勝ち続けるのか
山口 敦雄著
毎日新聞社 2004年12月1日発行 1300円
今年、最後の書評はライブドアと共に注目を浴びた「楽天」について取りあげた1冊です。
インターネットモールのモンスター「楽天」ですが、僕の記憶の中では恐らく書籍として取り上げられるのは初めてだと思います。
野球騒動の前にも他のITベンチャーの書籍には何度もその存在が取り上げられ、さらに会長兼社長の三木谷氏は様々なメディアに露出していましたのでビジネスピープルでの知名度は高い企業でしょう。
本書は、その楽天の創業から成功を続けている戦略までが紹介され、三木谷氏のインタビューも掲載されていて読み応えのある1冊になっています。
なんとなくイメージとしてはライブドアとかの他のITベンチャーとまとめられることが多いようですが、この本を読むとその違いが明らかになります。インターネットの世界でM&Aを重ね企業規模を大きくしていくという戦略は非常に似ているのですが、どうもコアにあるものは異なるように感じます。ぜひ、読んで確認してみると面白いと思います。僕の感想は経営・マネジメントに興味のある人にとって興味深い内容になっていると思います。
今年最後で、なおかつ超お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
第1章:成功のコンセプト
第2章:楽天創業物語
第3章:M&Aプロ集団
第4章:野球「後」の戦略
ロング・インタビュー 三木谷浩史(会長兼社長)
・・・・・!!! ★超 超 超 超 超★ お薦め !!! ・・・・・
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MBA式「無駄な仕事」をしない技術
斉藤 広達著
株式会社青春出版社 2005年1月5日発行 1200円
忙しい忙しいと云って走り回っていたり、バタバタしている人の仕事のやり方を見ていると実に無駄が多いことに気がつきます。僕もまだまだ修行中ですが(笑)最近は他人の仕事を見ているとその無駄がわかるようになってきました。
仕事の実務内容はその職種によって違いますが、効率を良くすれば無駄がなくなることは原理原則です。しかし、その方法を知らない、考えられない人がいつまでも忙しいままになります。
本書は、その効率よく仕事をするための無駄をなくす方法を具体的に筆者が実践している仕事術を通じて公開しています。
なんかいつもバタバタしてしまうと悩んでいる人は読んでみると参考になると思います。今までも何冊かこの手の本は紹介してきましたが、この本もいい内容だと思います。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
私が実践してきた”できるビジネスマン”になる技術を公開します。
1.仕事4分割法
2.”午前2時間+午後2時間”仕事術
3.未来の時間先取り術
4.なんでもスケジューリング
5.「イヤな仕事は後回し」法
6.脱ロジカルシンキング
7.ツッコミ情報収集術
8.「手脳」思考法
9.1分間企画書メソッド
10.3分間アナザーブレイン法
11.「脳の嵐」会議術
12.”狙い撃ち”プレゼン法
13.感動マーケティング
14.机まわり整理術
15.MBA式メール分類術
16.「イヤな奴」なりきり術
17.アンチFTDコミュニケーション術
18.「サンクコスト」発想
あとがき「捨てていいもの、捨ててはいけないもの」
・・・・・!!! 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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心を高める、経営を伸ばす 素晴らしい人生をおくるために
稲盛 和夫著
講談社 2004年4月30日発行 1000円
今回の1冊は久しぶりに自分で選んだものではなく、会社の課題図書です。変わろうとしているのか、うちの会社の代表が最近、様々と仕掛けている1策として課題図書を皆で読むことで意識の共有化をはかることが目的だそうです。
さて、選ばれた1冊は京セラ名誉会長、KDDI最高顧問の稲盛氏の著書です。数多くの名著を出版されている稲盛氏ですが、実は、僕はこれだけのビジネス本を読んでいても氏の著書を実は読んだことがありません(多分)。さらに言えば経営の神様 松下幸之助氏の著書も読んだことがないのです。・・お恥ずかしい限りで
今回、初めて読んだわけですが正直に言えばピンときませんでした。恐らく僕が目指したい人生観とは異なるからでしょう。
タイトルにもあるように心を高めることで素晴らしい人生を歩み、経営を高めようという趣旨を氏が自らの経験から学んだことを述べています。
これから毎週各章ごとのレポートを出すため内容についての感想はパスさせていただきます。
著書は読んだことがありませんが、稲盛氏がマスコミで話していることなどは、しっかり拝見し、やっぱり凄い経営者のお一人だなと思っています。特にKDDI創業に関しては当時のモンスター企業NTTの牙城にチャレンジするわけですから大変なことだったと思います。
きっと多くの方に勉強になるはずですから、ぜひ、読んで経営・人生における参考にしてください。
ピンとこないと言いつつも書かれている内容まで否定などできませんし、僕には高みにありすぎる考え方だというだけです。
お薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
・素晴らしい人生をおくるために
・働く喜びを見つけるために
・困難に打ち勝つために
・正しい判断をするために
・仕事を向上させるために
・自分を高めるために
・新しいことを成し遂げるために
・部下・後輩を持ったときのために
・素晴らしいリーダーであるために
・真の経営を行うために
・心をベースにとした企業とするために
・新たな活路を開くために
・事業を伸ばすために
・経営の王道を歩むために
出版に際して
・・・・・!!! 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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人生の座標軸-「起業家」の成功成功方程式
堀 義人著
講談社 2004年12月7日発行 1600円
「吾人の任務 MBAに学び、MBAを創る」に続き僕にとっては2冊目にあたるグロービスグループ堀代表の著書です。
今回は著者が「自分なにか?」というテーマを共通した自分自身という基盤に乗って果たされる役割として6つの人生の座標軸を切り出し、それぞれにおいて演じる自分の役割をホームページに書き綴ったものがまとめられています。
この切り出しはとても素晴らしいなと思いました。それぞれの軸において自分の役割りがあり、その軸に時間的に属している間はその役割を果たすために考え、行動することが中心になります。ビジネスマンであればほとんどの人がこの6つに分けることが出来ます。
別にこの本を読まなくても自分のそれぞれの軸の中での役割りを考えてみたらきっと面白いと思います。僕もやってみたいと思っています。
しかし、この堀氏は、書籍2冊と他のIT 経営者の本の中での登場人物と雑誌、新聞類でのインタビューなどでしか知識はありまあせんが、なんと言うか僕とは全く違う次元で生活してるのかなと思ってしまいます。同じ東京にいても東京1、東京2という時空層でもあって、その層が異なるところに居るのではと思ってしまいます。
恐らくこのまま話す機会もないのでしょうが、グロービス・グループがどう進んでしていくのかと堀氏の活躍には注目していきたいと思います。
さて、自分に照らし合わせると日本人までの軸で精一杯なのが正直です。卑下するわけではありませんが、とても世界人としてなんて考えられません。スケールが小さい・・・
もちろんお薦めの1冊です。でも、自分のスケールが追いつかないので★はつけません。(笑)
- 目次 -
はじめに
第1章:個人-起業家のフレームワーク
第1章コラム起業家の風景◇個人
第2章:家族人-起業家のフレームワーク2
第2章コラム起業家の風景◇家族人
第3章:組織人-起業家のフレームワーク3
第3章コラム起業家の風景◇組織人
第4章:日本人-起業家のフレームワーク4
第4章コラム起業家の風景◇日本人
第5章:アジア人、そして地球人-起業家のフレームワーク5・6
第5章コラム起業家の風景◇アジア人・地球人
おわりに
・・・・・!!! 超 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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インディペンデント・コントラクター
秋山 進・山田 久著
ダイヤモンド社 2004年9月24日発行 1500円
元リクルートで現インディペンデント・コントラクターの秋山氏とシンクタンク(株)日本総合研究所の研究員山田氏が対談式に紹介していきます。
さて、「インディペンデント・コントラクター(IC)」といっても多分、多くの人は知らないと思いますが、かくいう僕も初めて聞く言葉でした。
このICの定義は「高い専門性を武器に独立し、複数の企業と契約を結ぶビジネスプロフェッショナル」とされています。
秋山氏が1998年に始めて名乗ったそうですが、今年設立したNPO:インディペンデント・コントラクター協会が新聞に紹介されると大反響を呼び注目を浴びたようです。
本書はICとは何か?実際のビジネスとしての面白さや社会に対するインパクトなどICを目指す人達に向けて知っておいて欲しい知識として体験まとめたものです。
なんとも僕らしくない説明に終始していますが、正直よくわからないために書きようがなかったのです。本文中にはフリーランスとの違いなどについては解説されているのですがわかりませんでした。
僕が一時目指していたのは、ICと呼んでいるこのスタイルに近いものでしたが、クライアントが大手ではないということが大きく異なる点です。
協会員の中にはちょっと違うかなという感じの人もいるようですが、なかなか区別がつけられないのではないのでしょうか。
これからの時代には有のスタイルですから、興味のある人にはお薦めの1冊です。
- 目次 -
プロローグ―「会社で働くこと」が幸せでしょうか?
第1章:起業か?転職か?
第2章:インディペンデント・コントラクターは誰でもなれる?
第3章:働き方は自分で決めたい
第4章:顧客の獲得は難しい?
終章:インディペンデント・コントラクターが社会を変える
エピローグ:不幸せと幸せの境目を「働くこと」から考える
コラム
・・・・・!!! 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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プロマネは見た!超エクセレントなIT企業で繰り広げられるプロジェクトの実態
伊藤 靖著
翔泳社 2004年12月1日発行 1480円
社員1万人の大手ITベンダーに転職したプロジェクトマネージャ(プロマネ)が、その会社で経験するおバカなプロジェクトを紹介するフィクションです。
実際に筆者が担当するプロジェクトが失敗に終わるケースが多く、周辺のプロジェクトでも同じような状況があり、その失敗を考えるようになって執筆したという本ですのでストーリーは実際に起きたことだそうです。筆者はプロジェクトの失敗は人や組織に問題があると結論付けていますが、実際にはプロジェクトの失敗は技術的な問題を原因とされがちだということなので抜本的な解決がされずに次々とプロジェクトが発生し、また、失敗するというこなのでしょう。
多分、プロジェクトに参加したことがある賢明な方はタイトルを見るだけで想像できるのではないでしょうか?これが事実なのですから大手はバカになってしまった人達(Ж)をこんなに雇用しているの?と聞いてみたくなってしまいます。
コストが合わないのにグループだということだけで発注してしまう、なんの戦略もなく赤字受注をしてしまう、権限を下に与えない部門長、それぞれ問題を抱えたプロマネ達、大手の悪習に漬かりきった社員達・・・33のショートストーリーになっていますが笑うしかありませんが、大きな金額を支払っている発注先が気の毒になってしまいます。
こんなことを続けていれば経営がおかしくならない企業はないでしょう。あなたの会社が発注している案件(プロジェクト)の発注先は大丈夫ですか?
ため息をつきたくなるお薦めの1冊です。
Ж大手に入社する位なのですから本当優秀な人達のはずです
- 目次 -
はじめに
第1章:プロジェクトをダメにする企業体質
第2章:プロジェクトをダメにする組織構造
第3章:プロジェクトをダメにする末期的症状
第4章:プロジェクトをダメにするプロマネ
第5章:プロジェクトをダメにするSE
第6章:プロジェクトをダメにする営業
おわりに
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採用の超プロが教える 伸ばす社長 つぶす社長
安田 佳生 著
サンマーク出版 2004年10月15日発行 1500円
人材コンサルティング会社「株式会社ワイキューブ」の社長 安田氏の”採用のプロが教える・・・”の第三弾です。
リクルートに2年勤務した筆者が人材コンサルティングという仕事を通じて出会った3000人の社長、自分の経営経験からどんな社長が「会社を伸ばす」、または「潰す」のかを書いているのですがその視点はユニークです。僕の印象では上っ面の行動、言葉は今の時代に機能しない、きっちり本質を見極めて思考、言葉、行動をしろということが伝えたいのかなと感じました。例えば経営は物なりサービスなり何か提供するものが換金されて会社は動きます。その接触点になるのは営業ですが、営業マンのケツを蹴飛ばして売って来いはもうダメで、売れる仕組みを作るのが経営者の仕事だと述べています。確かに僕も自ら体験したり周辺の話で実感がありますが、特に売上が落ちると多くの経営者が営業のテコ入れで乗り切ろうとします。安田氏は、ここでしかし・・・となっています。
今っぽいといえばそれまでなのかも知れませんがオールドエコノミーの経営者では語れない内容が詰まっています。社長がタイトルになっていますがマネジメントに携わっている人にも勉強になります。
凄くいい本なので、ぜひ、読んで欲しいお薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
第1章:多くの社長は人材観オンチの「裸の王様」
第2章:社長のレベルとタイプ、ここを見抜け!
第3章:つぶす社長が陥りやすい「社員教育の誤解」
第4章:「ペナントレース前から勝利を確信できる社長」とは
第5章:会社のマナーは社長の人間性そのもの
第6章:伸びるのは「社長より社員が堂々としている会社」
おわりに 〜モノづくり企業のブランド戦略とは
・・・・・!!! ★ 超 超 超 超 超 ★ お薦め !!! ・・・・・
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採用の超プロが教える 仕事の選び方 人生の選び方
安田 佳生 著
サンマーク出版 2004年10月15日発行 1500円
今週、もう1冊取りあげている人材コンサルティング会社「株式会社ワイキューブ」の社長 安田氏の”採用のプロが教える・・・”の第二弾です。
こちらの1冊は自分の進路に迷っている学生や転職を意識している若いサラリーマンに向けて発信されている内容になっています。人材の仕事をしていると企業と人材の橋渡しをするため、どちらにも接触することになります。特に新卒採用の仕事をしていると多くの学生にも接します。
本書も先に取りあげた1冊と同じで根本は本質を深堀するということが重要なテーマになっていると思います。例えば職を選ぶのに人生その目的は何なのか、ココから考えていないと大手なら潰れないから安心だなどと根拠の薄い選択をしてしまうと。
とても刺激的な言葉だったのが「1年後に自分の人生が終わるとしても、その会社を選びますか!」。これは筆者の会社の面接の時出された質問だそうです。面接の場では意地悪な内容ですがまさに会社を選ぶということに対して本質だと思います。きっと多くの人は回答しきれずに黙ってしまうのではないでしょうか?思うに愛社精神だとかということではなく、この本の中に出てくるキーワードの1つの好き、嫌いに関わってくるのだと思います。昔の人は「我慢すのも仕事の1つだと」耐えることの美学みたいなものを持っていたかも知れません。しかし、筆者も言っていますが生きるために働くという選択肢だけではなくなった今の時代では受け入れられにくい考えだと思います。
僕には、仕事選び、人生選びというよりも自分の成長のための考え方の材料にして欲しいための本だと思いました。
筆者と意図とは違うかも知れませんが、僕はこの「採用の超プロが教える・・・」を立て続けに2冊読んでみて”もうウソつくのは辞めようよ、君のホンネは違うでしょう?”という自分のイメージの言葉が浮かんできました。
これも凄くいい本なので、ぜひ、読んで欲しいお薦めの1冊です。
- 目次 -
はじめに
第1章:仕事選びは人生選びだ
第2章:「根拠のない自信」を信じてこそ人生
第3章:「仕事選びの」の勘違い、「能力の高め方」の大間違い
第4章:社員の価値を高める魅力的な経営者の条件
第5章:「自らハンドルを握る人生」をつかみ取るための心構え
・・・・・!!! ★ 超 超 超 超 超 ★ お薦め !!! ・・・・・
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インターネットを使って自宅で1億円稼いだ!超マーケティング
金森 重樹著
ダイヤモンド社 2003年10月7日発行 1500円
脱サラして行政書士として独立した筆者は、独立時からFAX DMで大量に顧客を獲得したそうです。しかし、そのスキームに無理が発生したのでインターネットを使うことでビジネスの仕組み自体を効率よくしてさらなる売上を確保しました。
新規顧客を獲得すれば当然、作業が発生しますが、独立したばかりの一人で動いているとそのスキーム自体に限界が生じます。そこをインターネットやアウトソーシングを使うことで解決します。
さらにインターネットのビジネススキームの代表的なものの1つの「インフォミディアリ(情報仲介業)」を着手します。WebSiteに入ってくる問合せに対して自分が動けない遠いエリアに行政書士のネットワークを作り、そのネットワークに見込み顧客を紹介するというモデルです。ちなみに僕はこの「インフォミディアリ」という言葉は初めて知りました。
最近、週末起業などが取りあげられていますが、その起業には情報をネタにするというものを多く見かけます。
この本ではマーケティングが1つのキーワードになっていて、あまりマーケティングに関する知識のない人には実践的に応用できる内容になっているので役に立つと思います。
ネットで情報ビジネスをやりたい人や士業などの人には、とてもお薦めの1冊です。
- 目次 -
プロローグ―僕がネットビジネスを始めようと思ったわけ
第1章:未来はインターネットに訊け
第2章:ネットビジネスはネットだけではない
第3章:ネット広告の費用対効果を調べないと金をどぶに捨てるのと同じだ
第4章:PPC広告は最高のパフォーマンス
第5章:検索エンジンを使ったマーケティング(SEM)とは
第6章:メルマガで集客する方法
第7章:集客後の販促、営業が受注増のカギ
第8章:コミュニティの形成
あとがき
・・・・・!!! 超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・
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