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お薦めの1冊バックナンバー part11

考える技術
大前 研一著
講談社 2004年11月4日発行 1600円

 これでもか、と毎回自分の凄さを前面に出してくる大前氏の新刊です。この本も思わず「参りました」と言いたくなるような文言の連続です。(苦)
しかし、その”論理的思考”を元に社会やビジネスを見る目はやはり素晴らしいものではあります。
「クリティカル・シンキング」や「ロジカル・シンキング」などを少しでも勉強した人にはその考え方自体は特別目新しいものではありませんが、何に当て込み、どこまで幅広く捕らえているかの応用力が違うのでしょう。
この本の中で僕が面白いと思ったのは「アカデミックスマート」「ストリートスマート」という2つの言葉です。サラリーマンが長い年月をかけて課長や部長に昇進していく学校の秀才「アカデミックスマート」に対して20代の若いころから例えば飲食店などの現場の長として働き、その仕事の内容、責任の重さと戦いながら実践で仕事を覚えて活躍する「ストリートスマート」が挙げられています。この両者の違いは考え方にあり、今の世の中に応えはなく、マニュアルの通じない世界になっているという大前氏、その社会に対応できるのはどちらのタイプなのか?
とにかく「論理的思考」が出来なければ社会で生き残れず、経済格差も生まれるから知的怠惰にならずに考え抜けだということだと思います。例えば郵政の民営化その思考力で考えるとこうなんだよ、というようにいくつかの例を挙げながら紹介しています。例題もありますのでガンバル人間にはヒントの多い内容です。

お薦めの1冊です。


- 目次 -
はじめに―「思考力格差」の時代
第1章:思考回路を入れ替えよう
第2章:論理が人を動かす
第3章:本質を見抜くプロセス
第4章:非線形思考のすすめ
第5章:アイデア量産の方程式
第6章:五年先のビジネスを読み解く
第7章:開拓者の思考
巻末資料



・・・・・!!!  超 超 超 超 超    お薦め !!! ・・・・・

MB0 マネジング・バイアウト
牛島 信著
冬幻舎 2003年10月10日発行 495円

 老舗のデパートを舞台にサラリーマン社長がカリスマ的なオーナーからMBOを行い、しかし、その結果様々な問題に直面していくという企業小説です。
 モデルのイメージ的には三越あたりかなと思われますが、老舗故に代々その一族が経営者になっていたデパートが経営不振のため買収され、サラリーマン社長に代わります。そして経営は立ち直るのですが、カリスマ的な力を持つオーナーは元々流通業の再編を考えていてこのデパートを買収しています。
そして、この再建の立役者のサラリーマン社長はある日オーナーに呼ばれ社長の地位を揺るがされます。しかし、抵抗し外資ファンドの力を取り入れることでMBOを成功します。 残念ながら待っていたものは決して明るいものではありません。外資ファンドはドラスティックな変化、本店の売却や人員削減を求めます。しかし、MBOを一緒に成功させた役員達に強力な反対にあい、もとのオーナーに買い戻されるという最悪の結果を生み出します。しかし、物語はここで終わりません・・・思わぬ展開が待っています。
 結構、面白いストーリーですので、休みの日にでもポケットに入れて喫茶店にでも行ってコーヒー片手に読むといい感じのイメージです。

お薦めの1冊です。


- 目次なし -



・・・・・!!!  超 超 超 超    お薦め !!! ・・・・・

マツダはなぜ、よみがえったのか? ものづくり企業がブランドを再生するとき
宮本 喜一 著
日経BP社 2004年11月22日発行 1500円

 経営不振に陥り、外資企業フォードの傘下に入ることで再生を遂げた自動車メーカー「マツダ」の企業再生についてまとめられた本です。
 一般的にはRX−7が有名な代表車ですが、そのイメージからは男性ならロータリーエンジンを唯一商品化している企業として連想されると思います。しかし、自社の得意な部分をブランド化できずに車種が少ないにも関わらずイージーな拡大な路線により販売網を広げることなどで経営不振になってしまいます。
 そこにフォード社という外資が入ることで経営者が外人に代わり、現場との意識の違い、ハードルの高い要求が生じつつも現場社員のスキルの高さが答えを出し、やがてRX−8というヒット車を生み出します。その車は今までにはなかった4ドアのスポーツカーという革新的なものになります。その裏にはロタリーエンジンが好きで入社したという社員達の執拗な思い入れに支えられた研究・開発があります。
 自動車業界で言えば日産という同じように外資の参入、カルロス・ゴーンというカリスマ的な経営者により再生したというケースがあります。しかし、マツダは経営者も何人か代わり決してカリスマ的な経営者はいませんがその車作りの高さで再生したと言えます。
経営物としても、車好きな人も、物作りの現場にいる人など幅広く楽しめる内容だと思います。
 もちろんお薦めの1冊です。 ちなみに私も今はマツダユーザーです(笑)


- 目次 -
はじめに〜なぜ、マツダの復活をとりあげるのか?
第1章:RX−8開発物語〜フォードの「無理難題」にマツダの現場が答えを出した
     マツダは、いかにして堕ち、いかにして再生したのか?
第2章:一本目のトンネル とにかく火を消せ 
     1996年4月〜1997年11月
第3章:二本目のトンネル マツダブランドを再構築せよ
     1997年6月〜2002年5月
第4章:三本目のトンネル フォードが導いたマツダの経営改革
     2000年11月〜2003年8月
第5章:マツダの成長はマツダ自身の手で行う〜井巻久一マツダ社長インタビュー
おわりに 〜モノづくり企業のブランド戦略とは


・・・・・!!! ★ 超 超 超 超 超   お薦め !!! ・・・・・

ドコモとau
塚本 潔 著
株式会社光文社 2004年11月20日発行 700円

 すっかり日本国内に普及した携帯電話ですが、キャリア(通信会社)も買収、合併の結果、今の3キャリア「ドコモ」「au」「ボーダフォン」の3社に落ち着きました。しかし、ここにきてソフトバンク(?)の参入も取り沙汰され、また一波乱が起きるのかなんて期待もありますが。
 さて、この本ではキャリアの中からドコモとauを取りあげて、それぞれのキャリアが取り組んできた戦略だったり、ハード開発の苦悩などを特に3G(第三世代携帯電話)を中心に取り組んでいます。
 おそらくユーザーにとっては通信形式がCDMAでもWCDMAでもなんでも関係ないのですが、キャリアにとっては重要な問題なわけです。世界の動向はどちらを選択しようとしているのか?スタンダードをとる方式に乗らなければシェア戦に不利になるので重要な選択です。さらに音声からデータ通信の利用が高くなりユーザーの動向も変化します。この戦いを有利に進めるために世界的にキャリアを買収することでスタンダードを狙うドコモ、しかし、モンスター「ドコモ」に風穴を開けるべく3Gでは先行するau。その戦略の違いはなんなのか?また、関わっているスタッフ達のこだわりは?
 この本ではボーダーフォンは取りあげられていませんが、大体キャリアのユーザー数は「ドコモ6:ボーダフォン2:au2」位のバランスのようです。
僕がある仕事でシェア数のバランスを確認していた時は「ドコモ6:ボーダフォン2.5:au1.5」(確度はそんなに高くない)でしたから、着うたなんかでauががんばっているわけです。
 
 もう、僕などはとてもじゃないけど使い切れないサービスの山!困ったもんですが、皆が利用している携帯電話ですので読んでみると面白いと思います。

お薦めの1冊です。


- 目次 -
はじめに
第1章:DDIの混乱
第2章:ドコモの危機感
第3章:ドコモのつまずき
第4章:auの「どん底」と復活
第5章:auのこだわり
第6章:ドコモの底力
第7章:auの追撃
第8章:インフラか、ブロードバンドか
第9章:auの現実
第10章:苦戦する端末メーカー
第10章:ドコモとau


・・・・・!!!  超 超 超 超 超   お薦め !!! ・・・・・

新スペシャリストになろう!
武田 斉紀著
PHP研究所 2004年10月1日発行 1300円

 多くのリクルートに関する書籍が発行され、リクルートの営業方法やらマインドやら色々なことが露出しています。そして、今回はリクルートを辞めても多くのリクルートOBが活躍しているのかを「新スペシャリスト」というキーワードで紹介しています。著者は新スペシャリストを目指してもっと幸せになろうというのが主旨としているのですが、 さて、その「新スペシャリスト」とは?
「スペシャリストであるだけではなく、クライアントの課題解決を請け負えるビジネス・プロフェッショナルである人」としています。
実際に「新スペシャリスト」と該当する人たちを取り上げ、その人たちの何が「新スペシャリスト」として該当しているのか?これを読むとなるほどと理解できます。そして、その「新スペシャリスト」としてのスキルを5つ、21のアイテムを解説しています。別にツールとかではなく考え方だと思った方がいいのですが、簡単な言葉で解説されているのでわかりやすいものになっています。
 がんばる人は一読してみてはいかがでしょうか?

お薦めの1冊です。


- 目次 -
はじめに
第1章:いま、新スペシャリストが求められている
第2章:スペシャリストの七つの海
第3章:リクルートで学んだ五つのスキル
第4章:リクルートOBに見る新スペシャリストへの道
第5章:新スペシャリストの五つのスキル、二一アイテムを見につける
第6章:あなたも新スペシャリストになれる!
おわりに
「新スペシャリストになろう!」巻末資料



・・・・・!!!  超 超 超 超    お薦め !!! ・・・・・

つぶしてたまるか!目からウロコの会社再生法
川野雅之×三浦紀夫 著
株式会社エイチアンドアイ 2004年10月2日発行 1500円

 素晴らしい1冊、いや、面白い1冊・・・役に立つ1冊(苦)・・とにかく中小企業の経営者は読んでおいて損のない1冊です。
 カリスマ経営コンサルタントの川野氏と「倒産社長の告白」を出版されたコアという中小企業の元社長三浦氏が会社の経営状況が悪化したらどうすべきなのかを対談形式で紹介していきます。
 この二人の対比が非常に日本の中小企業状況を明らかくしていてわかりやすい展開になっています。例えば社員の給与遅延や取引先に絶対に迷惑をかけたくないために、そのための対処をした三浦氏、一方、そこに情を挟まず何が適切なのかスパっと切り捨てる川野氏。一般にありがちら構造ですから想像できますよね?
 
 さて、もう少し内容について紹介しますと、話の中心になる「第二会社」という存在!一般的には経営が悪化すると密かに新たな会社を設立し、役員、社長を挿げ替え逃げようとする方法論です。僕もよく耳にし、目にしてきました。しかし、これは非合法です、色々な面でリスクが残ります。川野氏は正面突破の「第二会社」という方法論を紹介しています。それはどんな状況の会社が利用できるのか?また、他の方法は?会社の継ぎ方は?等々、いつどんなことに巻き込まれるかわからない私達中小企業に携わる人間には知っておいたらきっと何かあった時に選択肢が増やせると思います。
 
 たかが、1500円の投資です・・・そういえば本文の中でも川野氏はとにかく中小企業の社長は勉強不足だと言っています。
 ぜひ、読んで会社の机の引き出しの中にしまっておいたらいいのではないのでしょうか?でも、くれぐれも社員に見つけられないように、要らぬ噂がたつかも知れません(苦)

超お薦めの1冊です。


- 目次 -
まえがき
第1章:兆候
第2章:資金
第3章:相談
第4章:方策
第5章:懸念
第6章:保証
第7章:生活
第8章:再起
あとがき


・・・・・!!! ★ 超 超 超 超 超 ★  お薦め !!! ・・・・・

そのヒット、ワケあり 流行りの方程式
日本経済新聞社 編
日本経済新聞社 2004年7月1日発行 648円

 この本は日経新聞の「けいざい探検」と「数字で読む流行」の1部を元に再編集されたものです。7通りのグループに分けられ、そんれぞれにヒット商品やサービスが紹介されています。例えば100円ショップ、宅配の牛乳屋、天候デリバティブなど多彩なジャンルに渡り、なかなか興味深いものです。
 ただ、ひとつひとつの内容は浅いですから、あまり過剰に期待しないでください。こんなのがヒットしてるんだ〜みたいな興味本位くらいが丁度いい感じです。
 
お薦めの1冊です。


- 目次 -

まえがき
第1章:不況どこ吹く風 ただいま絶好調
第2章:逆境転じて富をなす
第3章:いまそこにある問題
第4章:お客の心をつかまえろ
第5章:新技術がビジネスを変えていく
第6章:フードビジネス最前線を歩く
第7章:料金と値段の経済学


・・・・・!!! 超 超 超 超   お薦め !!! ・・・・・

50歳からの起業!銀行員をやめて、メガネ屋さんになりました
森部好樹 著
日経BP社 2004年10月4日発行 1300円

 メガネ・フランチャイズチェーン運営「株式会社オンデーズ」の代表取締役 森部氏の著書です。興銀に勤務していた森部氏がビックカメラに出向してからオンデーズを成功に導くまでを中心に構成されたビジネスストーリーです。
 内容としてはあまり小難しいものではなく人との出会いなどや森部氏のネガティブだった部分なども披露されていて人間を中心に描かれています。
 その森部氏のビジネスの中でポイントが人脈というか、人との出会いになっているようで、興銀時代、自ら接待と称して主催しているマラソン同好会「明走会」の人脈が活かされていることがわかります。
 本文から感じられる森部氏は非常に明るいキャラクターという感じがして人がついてくる感じがします。
 
 ビックカメラに出向するにあたって条件付けにアルバイトの業務から始めるということで若い子たちに混じって働いていたそうでが、若い子にしてみれば何だろうこのオジサンっていう感じでしょう。
 しかし、ある日外人の客が来店して困っている店員を見て変わりに接客、さらに中国語にも対応したそうです。当然、若い子達にしてみれば見方も変わるでしょう。いいエピソードですね、カッコイイじゃないですか。
 その後はアルバイトから得た経験を交えながら接客業ということに面白みを覚えていったようです。
 中年サラリーマンには勇気を与えてくれる内容ですが、興銀という基礎があっての話ですので大手に勤めている人には考え方として参考になるかも知れません。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

はじめに
第1章:起業家モリベの創世記
銀行員をやめて、ビックカメラで50歳からの修業
第2章:起業家モリベの過渡期
ビックカメラからさらなる左遷?ビックコンタクトでの苦闘
第3章:起業家モリベの創業期
ついに低価格メガネチェーン、オンデース開店
あとがきのかわりに


・・・・・!!! 超 超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・

こんなにオイシイ!フーゾク起業 年収3000万円[一人ビジネス]の裏ワザ
月草志郎 著
KKベストセラーズ 2004年3月6日発行 1300円

 フーゾク!多くの男性が一度はお世話になっている業界ではないでしょうか?客として利用することがあっても、それがビジネスなんだという視点で見ることはそんなにないでしょう。著者が経営している店は、いわゆるデリヘルという派遣型フーゾクです。これは認可ではなく申請で経営できる合法ビジネスなんだそうです。
 
 なんとなくフーゾクというと胡散臭い目で見てしまう、これが一般的な見方でしょう。そこで働いている人たち、経営している人たち恐らく自分とは全く違う世界の話だと思うことでしょう。リスクは高いでしょうし、決して自慢できる仕事だとも正直思えません。しかし、絶対的に必要な商売だと僕は思っています。男という性があって欲望がある限り、そのニーズがなくなることはないし、そこで働く女性も必ずいます。
 
 ならば、それをビジネスという視点で見たらどうなのか?フーゾクというのは、早い話が接客業です。ホテルで接客するのと何ら変わらずお客のニーズに応える、ミッションはそれだけです。ならば、徹底的にフーゾクの中で接客を追求すれば著者のように法に触れることなく長い間、高額の収入を得ることができます。
 著者の仕事に関する追求は、素晴らしく考えられていて他のジャンルでも役に立つと思います。
 
 ちにみに僕はあまりフーゾクは利用したことがありませんが、風俗嬢の友達もいたり、HPの立上を手伝ったりしたことがあるので興味深く読めました。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

はじめに
第1章:なぜ、いま「派遣型フーゾク・ビジネス」なのか
第2章:どうればオープンできる?「派遣型フーゾク・ビジネス」
第3章:こうすれば儲かる!「派遣型フーゾク・ビジネス」成功の13ヶ条
第4章:成功の秘訣は「電話対応」にある!実例付き!お客様が心から納得する基本を教えよう
第5章:アイデア一つで天国と地獄!これが儲かるフーゾク企画術
第6章:脅威の集客力はこうして叶える!もっとも効果的な宣伝広告術を伝授しよう
第7章:成功するための女性コンパニオンの募集、面接・採用・教育戦略面接シーンを再現!だれも知らないここだけの話
第8章:知っていると知らないでは大違い!派遣型フーゾク・ビジネス「危機管理」Q&A
あとがき


・・・・・!!! 超 超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・

リクルート式 「最強の営業マネジメント」のすべて
大塚寿 著
PHP研究所 2004年11月5日発行 1300円

 著者の大塚氏の著書は「リクルート流 最強の「営業力」のすべて」はに続いて2冊目です。もうすでにリクルートを退職されて10年経つという筆者がリクルートの営業力の強さを営業マネジメントを解して明文化しています。
 
 本文にも出てきますが、このマネジメント方式を知っても「ウチには出来ないよ」という意見が出そうな感じがします。著者はバリュー・アロウというツールを使いわかりやすく解説していますし、具体的にマネジメントの方法、考え方なども紹介しています。しかし、手法というよりもそれぞれの社員の個力が際立っていくように思えます。もちろんそこを支えているのがマネジメントだと解説しているのですが。
 
 僕はそのマネジメント手法というよりも「朝会」「ヨミ会」などの具体的な方法論の方が面白かったですね。自分も同じようなマネジメント方式の中で働いていた時期があったので思わず苦笑でした(つぶやきに書きます)。
 
 しかし、このリクルートという会社は少なくとも企業風土としてフェアな精神を大切にしていて、それがチームスピリットになっていき、例えやめてもリクルートマフィアなんて呼んでも可笑しくないくらいのファミリーみたいな結びつきになっているのではと思います。
 そのフェアな精神を感じさせるものとして営業評価があります。受注した数字も引継ぎなのか新規開拓なのか、内容によって評価が変わると・・多くの会社ではこのあたりは数字としてひとまとめにしているではないでしょうか。
 そしてがんばる営業マン/ウーマンを支えるバックヤードの優秀な女性スタッフ!少なくともリクルートという看板を背負ってるかぎりはどのセクションで働いていても同じスピリット、ベクトルを持っているんだろうな、それが会社自体の強力な力になっているのでしょう。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

はじめに
第1章:最強の営業マネジメント「バリュー・アロウ」の方程式
第2章:勝ちパターンの作り方
第3章:リクルート式営業マネジメント「バリュー・アロウ」の主要業務編
第4章:リクルート式営業マネジメント「バリュー・アロウ」の支援要素編
第5章:リクルート式営業マネジメント「三つの法則、九つの原理、二六の法則(技術)


・・・・・!!! 超 超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・

金持学 年収3000万円以上をめざすアナタのための成功哲学
関口房郎 著
株式会社宝島社 2004年10月31日発行 600円

 よくテレビでもお見かけするオッサン、失礼!(笑)。ベンチャーセーフネットの関口会長の1冊ですね。僕は会長の本を読むのは初めてなんですが、、普通だったら嫌味になるような話も多いのですが、この会長の話は逆にまぁ〜なんというかスッキリする内容です。僕は人事の仕事をしてましたからメイテック(元々はこちらの創業社長)なんかの派手な新卒採用には興味を持っていました。
 しかし、この本を読んでもわからないと思いますし、テレビを見ていてもわからないと思いますが、ベンチャーセーフネットという会社がなんの仕事をしているか知らない人が多いのでは?なんとなく人物のイメージだと不動産とか飲食関係の会長じゃないかなと思いますが、実は技術者派遣の仕事ですから意外。
 そしてメイテック、ベンチャーセーフネットと2社を上場させているのですからその手腕は凄いわけです。テレビで見るとそのカケラも見えずに結果だけが見せていますが。一体どんな経営手腕をもっているのか知りたいものです、そこでこの本なのですが、全然わかりません(笑)。それよりも、おまえらもがんばれよという内容です。


- 目次 -

第1章:過剰なる日常
第2章:成功する男、失敗する男
第3章:金に好かれる男、嫌われる男
第4章:ひらめきの仕事術
第5章:二度の倒産、そしてクーデター
第6章:馬に学んだ常勝哲学
終章:若いうちにやっておくべきこと

・・・・・!!! 超 超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・

世界一の金持ちになってみろ!
堀江貴文・竹村健一 著
宝島社 2004年10月20日発行 1400円

 最近、ホリエモンでおなじみの堀江氏と竹村健一氏との対談を中心に、日本のビジネスのあり方みたいなところについて書かれています。タイトルにあるように金持ちというかお金を稼ぎ、成功することはどういうことなのか?日本ではお金持ちであることを隠し、一般的にはあまり目立つと嫌われるということがあるが、その風土・文化がおかしいと二人とも言っています。
 そして、そのお金持ちの一人になった堀江氏率いるライブドアの今後の展望や堀江氏のやりたいことなどが紹介されていて興味深いものです。今回もオールドエコノミーに対する敵対心の強い内容になっています。
 僕個人の印象としては、今まで出版された本の中では、堀江氏のビジネス思考が一番わかるのではないかと思いました。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

まえがき:堀江貴文
第T部:お金を儲ける頭と仕組みをつくる
第U部:めざすは世界一の企業・・・堀江貴文
第V部:会社を捨て起業せよ・・・対談
第W部インターネット時代の申し子・・・竹村健一
あとがき:竹村健一


・・・・・!!! 超 超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・

気が小さいから成功できた
橋本ひろし 著
ゴマブックス 2004年10月10日発行 1400円

 著者の橋本氏はキョウデングループの会長で、その会長の座に座れるまでのビジネススピリット(マインド)についてまとめてあります。知らない方も多いかなと思いますがキョウデン本体はは基盤メーカー、そしてグループとして長崎屋、SHOP99、昭和鉱業、大江戸温泉物語など20数社とかなり幅広い分野を統括されています。
 さて、この橋本氏はいわゆる叩き上げというのですか、苦労はされてきたようです。しかし、音楽が好きで年齢は書かれていないので内容から推測すると52歳位のようですが、その年齢になっても作詞、作曲をやったりしているのでパワーのある人物だということは容易に想像できます。
 ではパワウルそうなこの人物像がタイトルの「気が小さいから成功できた」ということには、どう結びつくのか?気が小さいから不安を不安としておいて置けない、だから逐次確認していくなど緻密さに繋がっていくのだと思います。
 
 僕が惹かれたのは成長していく段階で社員をまとめる決まりごととして「三つのビジネスの法則」というのを挙げています。1.気づき範囲面積の法則 2.両手の法則 3.劇薬の法則 結構、興味を惹かれませんか?内容は書かないので本屋さんに行ってみてください。
 他にも経営に関するユニークな視点が挙げられていたり、経営者本の好きな人には面白い内容になっています。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

序章:スタートは「田舎町の落ちこぼれ」から
第1章:私を支えるビジネス・スピリット
第2章:リーダーはエンタテイナーであれ
第3章:不平等なこの世の中こそ、幸せがある
第4章:世の中は”不純物”がいるから進化する
第5章:ビジネスの魔物に出会うための、武器と防具の呪文
あとがき


・・・・・!!! 超 超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・

間違いだらけのWeb 戦略 物販サイト、成功の秘訣!
加藤忠宏・杉山啓子 著
日刊工業出版社 2004年10月10日発行 1580円

 IT 系コンサルタントである協同著者のお二人が書いたこの本は、中小企業に役立つ物販サイトの成功について書かれています。僕自身はSEO に関する知識が弱いので何か専門書を読んでみようと思い探していたら手にした1冊です。
 
 内容は決してSEOだけではないのですが、SEOについても非常にレベルに近いところが書かれていたので丁度いい内容でした。また、第2章の活性化ツールの使い方については非常に参考になりました。
 
 予算が潤沢にあって大手SEO専門会社とかにアウトソースできるWebマスターには不要かもしれませんが、予算ももらえないのにアクセスを増やせだの売上を上げろだの云われている中小企業のWebマスターの方は、だまされたと思って試してみるべきことが多く掲載されています。本当に上手くいったら1580円は安すぎということになります。
 実際に通販サイトを立ち上げ色々試してみたい僕にもうってつけの内容でした、正直、?マークがつく部分もあったりしますが試して損はないはずです。試してダメなら戻せばいい、それがWeb のいいところなわけですから!
 
 そして、ちょっと?と思ったのは最後にセミナーでの質問と回答のコーナーがあって、その中に「あなたのクライアント先にはダサイサイトがあってよく売上が上がりますね」「デザインと機能性のどちらを優先すべきか」という質問に関する回答が違うかなと思いました。
 要は機能性重視という回答なのですが、僕はデザインと機能性は同時に果たすべきだと考えています。デザイン性といってもデザイナー入れてなんてものではなく見る人が、なんだと思ってしまうようなものではないという意味です。
 僕も実際見てみましたが、売れてるから機能性を果たしている、だからいいだろうというものなかなと?確かに目的は売ることですから正しいのですが、例えば表組みなんかもデフォルトで設定せずにcssでコントロールするとかしてちょっと整えたらもっと売れるかもしれない・・そのレベルなのです。

でも、そうはいってもセミプロクラス位(どんな基準だ?(笑))までの人たちにはお薦めの1冊です。


- 目次 -

第1章:間違いだらけのWeb戦略からの脱却
第2章:Webサイトの活性化ツールの活用戦略
第3章:消費者の購買行動を科学する
第4章:経営戦略としてのWeb実践実例
第5章:Web戦略の落とし穴


・・・・・!!! 超 超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・

実例!自宅で年収900万円 ”儲かる”通販サイトの作り方教えます!
岩上誠・遠藤義昭 著
宝島社 2004年10月5日発行 600円

 最近、週末起業の盛り上がりもあってネット通販も注目を浴びている中の一つです。この本では、実際にネット通販をやっている実例を売上、アクセス数のデータ、どうやって売れるようになったかというノウハウを含めて9事例挙げてあり、さらに細かいサイト作りのノウハウも数多く挙げられています。
 これからネット通販をやってみようかなと思っている人には非常に役立ちます。僕が参考になったのはアドワーズ、オーバチュアなどの広告の利用の仕方のタイミングの具体的な内容です。思わず目からうろこでした。
 非常に実践的に役立つ本ですが「誰でも」というわけにはいかないと思います(笑)。多少、PC、インターネットを理解してなきゃ用語からわからないでしょうし。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

第1章:夢中になれることで稼ぐネット通販必勝法!
第2章:ネット通販の達人に学べ〜成功の舞台裏を徹底分析〜
第3章:誰でも作れる”儲かる”通販サイト虎の巻〜仕組み作り〜
第4章:誰でも作れる”儲かる”通販サイト虎の巻〜実践編〜
第5章:今、話題沸騰の「ブログ」そのメリットとビジネス向けの活用法を一挙公開
第6章:年収900万円以上を目指すさらなるノウハウ
終わりに


・・・・・!!! 超 超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・

よくわかる介護・福祉業界
吉村克己 著
日本実業出版社 2004年8月20日発行 1300円

 高齢化社会を迎えた日本でしっかり整備していかなくてはいけない介護・福祉の世界。そして日本に残された数少ない大きなマーケットの一つとして多くの民間企業が参入しています。介護保険導入時にはバブルのような盛り上がりが加熱しすぎて施設などは整理しなくてはいけないような状況になりました。現在は安定し、様々な業界からの参入が相次いでいます。
 さて、介護・福祉業界は規制ビジネスということもありその中は複雑怪奇で、私達が簡単に老人ホームと呼んでいる介護施設でも数種類あったりととにかく細かく分かれています。多分、自分に関連しなければほとんど知らない人が多いでしょう。
 
 2010年には11兆程度の市場規模になるといわれ、企業にとっては注目せざるおえないわけですがどんな職種がイメージできるでしょうか?
 恐らく一般の人が介護・福祉と聞くといわゆる介護施設だったり、介護士さんが家に来て生活補助をしてくれたりというところが思い浮かぶと思います。ところが介護福祉用具、セキュリティなどもっと言えばバリアフリーまで含めばその内容はほとんどの業界に関係してきます。

 まだまだ隙間がある業界ですので利益重視だけではなく要介護者の人のためになるビジネスを生み出せれば大きな社会貢献です。チャンスを掴むにはまずは業界研究・・
入門書としてお薦めの1冊です。


- 目次 -

第1章:介護保険制度の誕生と成長
第2章:介護サービスと事業者の全体像を探る
第3章:在宅型介護サービス・福祉事業の種類
第4章:施設・住宅型介護サービス・福祉事業の種類
第5章:サポート型介護サービス・福祉事業の種類
第6章:主な大手事業者と介護・福祉関連団体の横顔
第7章:介護・福祉ビジネスの仕組みと起業
第8章:介護・福祉の現場から
第9章:知っておきたい介護関連制度とデータ
終わりに


・・・・・!!! 超 超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・

進化する老舗「福助」再生物語
奥田耕士 著
日刊工業出版社 2004年9月30日発行 1400円

 2003年6月に民事再生法を申請し、投資ファンド「MKSパートナーズ」に営業譲渡され企業再生に挑戦する足袋(他靴下・ストッキング)メーカーの老舗「福助」のビジネスストーリーです。
 いわゆるバブルの負の遺産ではなく本業の売上減少による経営難に陥ってしまった老舗企業に話題の人カリスマバイヤー元伊勢丹の藤巻幸夫氏を社長に迎えどのように再建していくのか?まだ現時点で1年強しか経っていないので結論を出すには早いと思いますがその間の経過は読み応えがあります。
 福助再生のためには何が必要なのか・・・新ブランドなのか組織変更なのか、新しい血の導入なのか、SPAの導入、在庫処理等々全部なのか?
社長の藤巻氏がこだわったのは「ビジュアル・マーチャン・ダイジング(VMD)」です。
 福助が扱う商品は本当に安価から高価格まであり、なおかつ多様な販売チャネルがあり、恐らく現代女性の気質から市場自体が縮小している商品が主体ですから傍目では大変だろうなと思います。しかし、結果を出せたり出せなかったり・・・また、1年後にどうなってるのか注目したい企業です。
 ファッション業界の方のみならず企画、マーチャンダイザー、不振に喘ぐ会社にお勤めの方など多くの人が明日は我が身で読める本です。
ちなみにドキュメンタリータッチが生々しくもあります。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

1章:2003年6月21日
2章:再生シナリオ
3章:改革開始!
4章:社員に挑戦
5章:薄明かり
6章:行き詰まり
7章:希望
8章:道半ば
終わりに


・・・・・!!! 超 超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・

がなり流
高橋がなり 著
青春出版社 2004年10月10日発行 1200円

 面白い、面白い!共感できるなんて書くと著者から「テメエに何がわかる」なんて怒鳴られそうですが、男性には知っている人が多いでしょう、ソフト オン デマンド(AVメーカー)の高橋がなり社長の著書です。他にもTV番組「マネーの虎」にも出演しているので顔を見たことがあるのでは?
 
  さて、本書は月刊誌「ビック・トゥモロー」の連載をまとめたものですが、がなり氏の内面から成功の要素がどの辺にあるのか、ないのか・・そんなことが書いてあります。
 少なくとも普通の人が起業しようと思って読んでも役に立つようなものではない気がします。お金が動き、経済の一部になっている企業・業界といっても様々で、すべてが必要なはずなんですが、しかし、表舞台にはあまり出てこない業界で成功しているタイプの経営者なんだと思います。
とにかくモノの見方にクセがあって斜めから見てたり、裏から見てたり一般の人とは違う視点を持っているのでしょう。なんとなく「逆張り人生」と「冷めた視点」「演じられる熱さ」というと人物像が伝わるのではないかな。僕はこういうタイプの人は友達にはなりたくないし、上司にも持ちたくないけど大好きです。
 
  世の中には「気付かなければ幸せ」なのにと思っている人たちが存在します。2:8の理論で言えば多くの人と同じようにに考えて生きられる80%、外れている20%としたらがなり氏は間違いなく後者でしょう。そして、その中でも勝てたから極めて幸せな人でしょう、不幸なのはこの中の成功しない人でしょう、常に違うんだよな〜と思いながらも一般論に勝てる術も実績もない。

 この本を読んだ人はどう思うのか?傲慢な人だと思うのか?少なくとも勉強になりましたなんてわかったフリをする本ではないでしょう、しかし、意外と勉強して欲しい、役に立ったと云われたいのが狙いだったりして(笑)

お薦めの1冊です。


- 目次 -

1:僕が年商90億円社長になれた本当の理由
2:お金は「縦幅」と「横幅」で考えよ
3:妄想の網で成功をひっかけろ
4:マジメが取り柄のカメはお調子者のウサギに負ける
5:結果の出ない時間の使い方はムダである
6:自分の値段は自分で決めろ
7:恋愛とビジネスの根っこは同じである
8:「思考の群れ」の一員から抜け出せ
9:ヒドい上司こそ自分を鍛える養成ギブス
10:「アオリ」と「フカン」で逆風を乗り切れ!
11:会社は潰れてもアイデアは潰れない
12:人脈なんていらない
13:「人生=マラソン」説のウソ
14:土表際に強い人間よりも往生際の悪い人間になれ!
15:欲は張り方次第である
16:商売はトーナメント戦ではなく、負けてもヘッチャラなリーグ戦
17:「ダンドリが崩れた」はダンドリの悪い人間の言い逃れ
18:燃費の悪い人間のほうが後々伸びる
19:ライオンに勝てる自信があれば、ネコのふりもできる
20:あくまでもプレーヤー は自分である
21:幸運の使者は女神ではなく野獣である

・・・・・!!! 超 超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・

プロ野球買います!ボクが500億円稼いだワケ
堀江貴文 著
あ・うん 2004年9月23日発行 1300円

 早くも第四弾!ライブドア堀江社長の本です。今回は堀江氏が注目を浴びる要因になった近鉄買収の話を中心に、野球ファンを意識しているのかライブドアとはどんな会社なのか紹介しています。
 内容については目次を読めば想像がつくと思いますので略します。しかし、その風貌とは違って発言内容がどんどん過激になっていくのが気になります。
  オールドエコノミーを倒す革命だ、なんていう内容があちらこちらに散りばめられ、非常に違和感を感じます。例えば規制と戦わなくてはイケナイみたいなことを云う経営者は多いですが、老害とまで言い切ってしまい排除するべきだという論調はどうなんだろうと正直思いました。
  確かにライブドアを率いて信じられないような成功を収めていることは動かしようのない事実です。しかし、その成長の裏側にオールドエコノミーと戦って勝利を得ながら積み上げた結果ではないと思うのだが・・・・。あくまでもインターネットという新しい市場の中で勝ち残っているのですから、今更声高に云うことではないはずなんだけどな?
 そもそも創業期のドメインの中心になっていたWEB制作なんて、まさにオールドエコノミーの企業からお金をもらっていたのではないのでしょうか。
 
  今回の買収劇で邪魔だったご老人達が原因になって思いつきと威勢で云ってるならいいけどなんか勘違いが始まっているような感じですね。テレビ出演もバラエティが増えてきたし、広告費だと思って活動しているんでしょうけど、多分、多くの人は印象がどんどん悪くなっている気がします。
 
  これからの日本には絶対に必要なタイプの経営者の一人ですし、あまり野球も好きではないようなので得意な分野でしっかりがんばって欲しいものです。ビジネスとして捕らえたときに魅力あるコンテンツだというのが一番の理由なのはわかりますが。
 しかし、こりゃ本の感想にもなってないな〜、1日あれば楽勝で読めますので台風の中で読みきってしまうには丁度いいですよ。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

はじめに:これは老害世代との全面対決だ
エピローグ:プロ野球買います。
1章:近鉄買収劇の裏側
2章:プロ野球をどう活性するか
3章:500億円資産のつくり方
4章:戦うベンチャー魂
5章:成功する人間の発想法
おわりに:夢を描け、カベをぶち破れ

・・・・・!!! 超 超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・

女子大生会計士の事件簿4
山田真哉 著
英治出版 2004年10月8日発行 1700円

 文句を言いながら、またも買ってしまったシリーズ第四作です。おなじみのパターンで主人公の女子大生会計士 萌ちゃんと、その萌ちゃんに恋をしている部下の柿本ことカッキーが会計処理に行く先々の企業で生じる事件を解決していくというお話です。
 もちろん事件の背景には必ず会計に関わる問題があって、それがどういう意味なのかがわかるという内容です。例えば1話はお菓子メーカーの会計処理をしていく中で返品の処理に疑問を持つことから始まり、近くの駄菓子屋でそれらが売られていることに気が付きます。女子大生を登場させているわけですから、ホロっとさせる内容が絡まり、あるだろうなと思わせることがその根源にあります。
 あれ?段々好意的な書き方になっているぞ、結構、面白いんです、この本は!会計だなんて難しく考えないでラブコメディでも読んでるつもりだと実は結構面白い。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

1:<逆さまバレンタイン>事件 返品・問屋の話
2:<渋滞とハイスクールララバイ>事件 棚卸の話
3:<それいけ!萌ちゃん>事件 手形の話
4:<企業買収ラプソディー>事件・前編 益出しの話
5:<企業買収ラプソディー>事件・後編 企業買収の話
■女子大生会計士の事件後4
■FP・証券アナリスト・中小企業診断士直撃インタビュー
■あとがき
特別付録:初心者のための書籍案内


・・・・・!!! 超 超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・

ビジネス・エコノミー
伊藤元重 著
日本経済出版社 2004年2月20日発行 1800円

 読み応えのある、がんばっているビジネスパーソンにはお薦めの1冊です。
 現代は経済の動きを知るには、従来の市場経済論ではなく、企業の動き(ビジネスの現場)を知る必要があると筆者は発しています。そして本書の目的として「ビジネスの現場で起きている様々な現象を体系的にまとめ、その見方を提供する」ということが挙げられています。
 抽象的な理論ではなく具体的な行動が見える企業の動きを追うことで、経済の実態がつかみやすく、経済についての理解が深めらられるということです。
 タイトルにエコノミクスとあるようにあくまでも経済学にこだわりながら、経済学のツールを使って経営やビジネスの問題に取り組むことで、より深く見える部分もある、ということで経営学とは、また違う側面からのアプローチになっているそうです。(そうです・・というのはボクには良く違いがわかっていないので)
 僕みたいな学問的なアプローチは苦手なタイプな人でも、この本の内容は実践的で、うなづけて勉強になることがたくさんあります。
 別に勉強しようなんて動機付けは、なしにして普通の状況の時でも、時間がかかってもいいと思うので、ぜひ、読んでみてください。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

序章:ビジネス・エコノミクスとは
2章:価格戦略と儲けのしくみ
3章:価格からビジネスの構造が見える
4章:市場メカニズムを活用する
5章:エイジェンシーの理論−モラルハザードと逆選択
6章:ビジネスは「ゲーム」だ
7章:経済学で競争戦略を解剖する
8章:デジタル革命は何を変えたか
9章:ビジネスは世界に広がる
終章:ビジネス環境は変わり続ける


・・・・・!!! ★超 超 超 超 超★  お薦め !!! ・・・・・

間違いだらけのWeb戦略 -物販サイト、成功の秘訣-
加藤忠宏/杉山啓子 著
株式会社技術評論社 2004年10月10日発行 1580円

 まず最初に理解しておく必要があるのはこの本は基本的に中小向けのものだということです。例えば大手のWeb マーケティング会社から見れば、苦笑いが出るような内容だと正直思いました。しかし、自ら中小企業に身をおき、中小のクライアントも相手に仕事をしている私としては結構、勉強になる部分もありました。
 
  私のクライアントは企業サイトが多いですから通販サイトとは、違った目的がありますので100%使える方法論ではありません。しかし、1章の「間違いだらけのWeb戦略からの脱却」の内容などは新規クライアントに伺った時にする話なので同意できます。
  Webマスター向けの本だと思うのですが、今の時代はどのセクションで働いていてもWebに関わる場面は増えていきます。つまみ読みでも構わないと思うので、読んでおくと意味のある知識になると思います。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

はじめに
1章:間違いだらけのWeb戦略からの脱却
1.1-不十分なSEO対策
1.2-マーケティング感覚の不足
1.3-キーワードの最適化不足
1.4-ユーザビリティ不足
1.5-絶対的なトラック不足

2章:Webサイト活性化ツールの活用戦略
2.1-武器を集めよう
2.2-キーワード最適化戦略
2.3-Cookieを用いた動線分析戦略
2.4-Webサイトの戦略立案の要点
2.5-Yahoo!JAPANの検索エンジンロボット

3章:消費者の購買行動お科学する
3.1-仮説と実践結果
3.2-消費者アンケートの考察
3.3-アドワーズ広告

4章:経営戦略としてのWeb実践事例

5章:Web戦略の落とし穴
5.1-誤ったWeb戦略 5.2-業種別キーワード戦略
5.3-Web戦略規格の要点
5.4-セミナーでよく聞かれる質問


・・・・・!!! 超 超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・

番外
海馬 脳は疲れない
糸井重里/池谷裕二 著
株式会社朝日出版社 2002年6月20日発行 1700円

 先週、会社でMACの起動の間に何気なく横の書棚に目をやると飛び込んできた1冊でした。手に取り読み始めるとこれが面白い、糸井氏と大学教授 池谷氏の対談式で進んでいくので内容も難しくなくわかりやすく海馬というか脳のことについて面白いことがわかっていきます。無理やりビジネスに結びつけるわけではないのですが、タイトルにもなっている「脳は疲れない」なんて残業していたりすると脳が痺れた感じで疲れたな〜と思うが、実は脳ではなく目が疲れただけ・・では、どうしたらいいのか?また、やる気が起こせない時にはどうすればやる気になるのか?等々面白い!本当に知識の一部が一新されちゃう位新鮮です。
番外ですが超お薦めです。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

1章:脳の導火線
2章:海馬は増える
3章:脳に効く薬
4章:やりすぎが天才をつくる

池谷裕二あとがき
糸井重里あとがき


・・・・・!!! ★超 超 超 超 超★  お薦め !!! ・・・・・

超「高速」仕事術
西村 克己 著
成美堂出版株式会社 2004年9月20日発行 524円

 経営コンサルタントの筆者が仕事を超早く処理するための思考方法だったりテクニックなどを紹介しています。もうこの手の本の内容はどれを読んでもそんなに変わりありませんので、どれだけ実践的にわかりやすく解説されているかがポイントだと思います。基本はロジカルシンキング、論理性をもって思考、行動することが無駄を省きミスを低減させることになります。
 僕の感想としては超「高速」仕事術というよりも仕事の思考方法の基本を学べる内容だなと感じました。
 何冊、この手の本を読んでも論理的思考法が身につかない僕としては同じような内容だとわかりつつも思い出し〜刷り込みのために読んでいます。そんなに高い投資ではないでしょう。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

はじめに
1章:「時間の生産性」をまず高めよう
2章:「手ぎわのよさ」を身につける
3章:いい目標には「実現加速機能」がある
4章:仕事の速さは「整理の速さ」
5章:相手の時間を大切にする人が成功する
6章:もっと「会社の中で伸びる」ために
7章:「忙しくて幸せな時間」を増やす
8章:行き詰った時の味方を用意しよう
9章:「豊かな人生」がこう実現する
おわりに

・・・・・!!!!!超 超 超 超 超  お薦め!!!!! ・・・・・

テンプスタッフ成長の哲学 逃げない人を、人は助ける
芦崎 治 著
株式会社中経出版 2004年1月19日発行 1500円

 人材派遣業のテンプスタッフ創業者社長 篠原欣子氏の人物像に焦点を当てながら成長企業の裏側にあるものを紹介しています。
 まだマンパワージャパンなど数社しかない時代に創業し、いまや押しも押されぬ位置にいるわけですが、最初から経営マインドに満ちて始めたわけではないそうです。しかし、時代の変化という後押しもあり、創業期は女性スタッフだけで運営され、成長していたそうです。
 そんな成長もある程度の売上額までいくと頭打ちになり、成長が難しくなっていきます。その時に打った手が男性の仕事思考を取り入れていくことです。
中でも特にクセがあるリクルートの社員を導入していくのですが、当然、起こるのは昔からいる女性陣との軋轢です。
そんな状況下でも結果を出していくのが元リクルートの社員達ですが、さらに、成長を狙い新しい血の導入、つまり新入社員を採用していきます。その1期性の男子社員は経営マインドに溢れ組織を活性化します。
 
  などなど、なかなか面白い内容ですが、ちょっと社長の人物像の描き方として、本当にこんな人物居るのかな?なんて思うくらいですが(笑)。なんとなく理想的な母親像にも通じるような感じがします。
 ここ何年か人材ビジネスの中では確実に成長をしている人材派遣業の中の超大手企業を知るにはわかりやすい内容なっています。ビジネス本として読むには少し食い足りませんが(経営戦略とかまでは突っ込んでないので)登録しようと思っている人たちの企業研究には面白いでしょうし、女性経営者を目指す人の元気付けの1冊としてもいいと思います。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

プロローグ:小さく大きく育てる
1:九万人名簿流出事件
2:ビジネスのDNA
3:人材派遣業に賭ける
4:奇跡の成長、年商100億円企業へ
5:血判状と七人のサムライ
6:発展の起爆剤、90年新卒「男組}
7:派遣スタッフの安否を確認せよ
8:21世紀への戦略
エピローグ:社長はトップセールス・レディ

・・・・・!!!!!超 超 超 超  お薦め!!!!! ・・・・・

堀江貴文のカンタン 儲かる会社のつくり方
堀江貴文 著
ソフトバンクパビリシング(株) 2004年9月7日発行 1500円

 やっと待ったライブドア社長堀江氏のビジネスストーリーに近い内容の1冊です。芸能人なみに有名になり、立て続けに本も出版し、まさにサクセスストーリーの真っ只中の堀江氏が「儲かる会社のつくり方」 を綴っているわけです。
  自分の経験に基づいているせいか、それが等身大というか非常に身近なものとして感じられます。会社設立の際に恋人と一緒に立ち上げたこと、創業メンバーとの確執、実際の事業計画書の掲載など経験のない人でも違う世界の話だなとは思わずに読めそうです。
 さて、 今回はある程度は満足の内容ですが、なぜ、儲かるのかという点の突っ込みは、正直、食い足りないです。どうも過去の著書もそうですが、絶対的にボリュームが足りない、期を逃さないように無理に出版しているように捕らえてしまいます。
 本格的に会社を設立しようとしている人が読んで、どこまで参考になるかわかりませんが会社設立〜成長〜上場までを、さらっと知ることはできると思います。また、このさらっとした中に薀蓄を含んだ内容も多く盛り込まれていますので流石。
 この時の人が、どんなビジネス展開をしてきたのかを知るには良いでしょう。でも、僕としては、もっと突っ込んだ内容を書いて欲しい・・もっと、もっと書けることを持った人物のはずです。IT業界が成り立つ前からインターネット業界に関わり、他のITベンチャーとは違い地に足のついた経営をし、例えばサイバーエージェント社との提携事業も多く、さらにM&Aも多く行っているのですから語れば面白い話しは山ほどあると思います。
今度こそは完全ビジネスストーリーを期待!
 
お薦めの1冊です。


- 目次 -

序章:素朴な疑問
第1章:会社をつくる
第2章:会社を育てる
第3章:会社を上場させる
第4章:みんなで幸せになる
ライブドアにかかわるすべての人へ

・・・・・!!!!!超 超 超 超  お薦め!!!!! ・・・・・

思考スピード経営 デジタル経営教本
ビル・ゲイツ 著
日本経済新聞社 2000年11月7日発行(1刷) 952円(1999年4月初版)

 まずはスイマセン(笑)。なぜ、今、ゲイツなんだ?・・・入院のために買った中にあったものですので、当時、読んでなかった僕としては今更ながらというわけです。しかし、進歩の早いネットにおいてビル・ゲイツが何を考えていたか、今、まさに検証できるわけです。当時は、かなりスピード経営の言葉が一人歩きしていたものです。
さて、多くのビジネスマンが読んだこの本の内容については書きませんが、各業界の中でネットやデジタルの世界がどういう位置づけになっているのか書かれているわけです。では、現在、どうかというとほぼそのまま、もしくはそれ以上になっています。もちろんゲイツの云うような一般的になっているかというと疑問ですが、少なくとも各業界のトップクラスでは実現されていると言っていいでしょう。
しかし、まだまだネット、デジタルで置き換えられる、もしくは進歩させられることは公共環境を見るだけでも多く見られます。 どちらかというとゲイルが描いた将来図は、少なくとも日本においては携帯の方が近い感じでしょう。

というわけで今更なのでお薦めはしないです。


- 目次 -

序論:
第1部:情報の流れは会社の血液だ
第2部:商取引 インターネットがすべてを変える
第3部:知識管理で戦略思考を改善しよう
第4部:ビジネス・オペレーションに洞察力をつけよう
第5部:特別な事業の教訓は一般にも通用する
第6部:不足の事態に備えよう
補給:規格に合わせてデジタル・プロセスを構築する


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