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お薦めの1冊バックナンバー part1
「社長失格」〜ぼくが会社をつぶした理由〜平成インターネットベンチャー盛衰記 
板倉雄一郎著

インターネットの初期段階でハイパーネットを立上げ、無料プロバイダー「ハイパーシステム」で一躍時の人となりながらも、様々な苦境を乗り越えながらも倒産という結果になってしまうという著者の体験話。
当時のインターネットの状況やベンチャー企業の社長の成功と挫折がわかり、今、ベンチャーを目指している人は必読。(iモードの立役者の1人である夏野氏や他にも有名な経営者が関わっているので、読みものとしてはとても面白くもある。)
「ネット企業!あの馬鹿にやらせてみよう」
岡本呻也著

前回、紹介した「社長失格」や松永真理さんの「iモード事件」「ビットバレーの鼓動」を読んで面白いと思った人には楽しめる本です。かくいう私はこの手の本が出版されるのを心待ちしていました。
今、ベンチャービジネスシーンで活躍されている人達が学生時代から関係があり、その人間関係が時代を追ったストーリーになっていて興味深いです。
読み方によっては、ビジネスシーンで活躍するには、どんな資質が必要なのかも見えてきますから、若いこれからシーンに踊り出ようとする人達は、「MBAの経営・・・」みたいなビジネス書ばかり読んでいないで、この本をよんで楽しみながらモチベーションを高めてください。買って損ナシ(本当は気にいらない点もあるけど)
M&A戦略「あの企業を競り落とせ!」
小宮一慶著

この本は化粧品・百貨店・商社を舞台に銀行のM&A担当セクションに配属された41歳の担当者が手がけていく案件を題材にM&Aについての解説を入れながら展開していく、ビジネス小説です。
実際に世の中のビジネスマンでM&Aに関わる人は少ないですが、知っておいて損のない内容です。ストーリーは4話から構成され、そのためか知識がなくても読んで楽しめる程度の内容になっています。
MBAベンチャーノンフィクション「挑戦」
山田秀夫監修 小林成樹・山田幹裕著

褐F谷組に勤めながら早稲田大学ビジネススクールでMBA取得に取り組む小林氏と鞄立リースを辞め自費でのMBA取得に取り組む2人が、授業の課題で取り上げた起業「子供用品リサイクル事業」の立上げをドキュメントで描き、読者にも疑似体験できるお薦めの一冊です。
アイデア発想から、市場調査、戦略設定、店舗運営までや事業立上げのリスクまでが網羅されており「起業ドキュメント」としては最高の内容だと運営者は思っています。
さらに立上げに選んだパートナーの潟uックオフとのやり取りや店舗スタッフとの意見の食い違いなどが非常に緊迫感を出し、小説を読んでるかのごとく感じる場面もありどんどん本編に引き込まれていきます。
筆者2人・級友・大学・パートナーを取り巻む環境の中で最終的には事業大成功、めでたし・めでたしとなるのか・・・は読んでみてください。
ちなみにその店舗名は「B−KIDS」2000年3月の時点で5店舗あり、一見成功かと思うが、しかし、筆者達はさらなる事業展開を考えられる立場にはいない・・・なぜ、何が起こったのか?
タフ&クール TokyoMidnaightレストランを創った男
鹿島茂 プロデュース 長谷川 耕造 著

運営者の紹介してきた本の趣向からすると、多少、異質な1冊ですがぜひ読んで欲しいと思い取り上げました。
この本は潟Oローバルダイニングの代表取締役社長 長谷川耕造氏が歩んできた外食産業のビジネスについてわかりやすく書かれています。
潟Oローバルダイニングといわれてもピンと来ないかもしれませんので簡単な説明をしますと「原宿ゼスト」、「代官山ラ・ボエム」「モンスーンカフェ」など恵比寿、三宿などのエリアに同名のレストランを展開している東証2部上場の成長企業です。
前半部は、この会社の代表取締役社長である「長谷川耕造氏」と生い立ちから描かれ、現在の経営理念の元にふれており、また、長谷川氏の持つカリスマ性(ご本人はこの言い方嫌いなような気がしますが・・・)の源がなんとなく理解できるかなという感じです。

後半は潟Oローバルダイニングが持つ強み、例えばあくまでも実力主義、そのに報いるインセンティブの作り方、組織のあり方が良くわかるように語られています。
例えばアルバイト、組織人が何のために潟Oローバルダイニングで働くのか、ただ、お金のためではない前向きな競争(組織と人)素晴らしい人材を採用し、育て、それでもなおかつ組織に残らせるための競争が日々展開されるいう、目的感なく生きている人にとっては、まぶしい位の組織・人のパワーが垣間見えます。
これからベンチャー企業を立ち上げる人達は、業種はあきらかく違ったとしても、ぜひ、一読して働く人にとっての企業、人を活かす企業のあり方の1モデルとして何かを読み取っててください。
最初、本を手にした時、運営者も購入を迷いましたが、買って、読んで良かった本となりました。
表現の仕方で上手く伝わったか・・・ぜひ、手に!まずは書店でパラパラと読んでみては!
お薦めです。

iモードストラテジー 世界はなぜ追いつけないのか
夏野 剛 著

運営者としてはもう何度か、読んでから紹介したい本でしたが、早くお薦めしたい1冊ですのでぜひ読んで欲しいと思い取り上げました。
何度もマスコミにも登場していますのでご存知の方も多いと思いますが、(株)NTTドコモの夏野剛氏がiモードを広げるために進めてきた戦
略について書かれています。
先に発刊された「iモード事件」が大枠の展開やエピソードについて書かれている一 方、本書は複雑系理論をベースに進められた営業戦略を具体的にわかりやすく説明されています。
あえて内容については詳細に書きません(まだ、書けないのですが)ただ、運営者はこのコーナーで最初に取り上げた「社長失格」のコメントの中にも夏野氏の名前を挙げていますが、非常に注目している人物でしたので書店で見た時はオーという感じでした。
将来を嘱望されていたベンチャー企業「ハイパーネット」でも活躍したメンバーの1人で、他のメンバーの方も含め、非常に力量のある方達が在籍していただけに気になっていました。(社長失格の中でお名前の挙がっている方は現在のITベンチャーのあちらこちらで見かけますのでその証明であり、あらためて板倉氏の眼力も凄いなと・・)
話が逸れてしまいましたが、IT,ベンチャーに関わっていない人でも、iモードの開発、市場開拓、営業戦略、提携などをベースにご自分の仕事に重ね合わせてみると良いかなと思います。
できれば「iモード事件」を読んでいない人は、こちらも併せて読んでください。本当にお薦めです。
システム管理者の眠れない夜
柳原秀基著
株式会社アイディージージャパン 2000/10 1,400円

この本は旧「月刊ウィンドウズNTワールド」(現月刊ウィンドウズ2000ワールド)に連載されたものをまとめたものです。運営者は技術者ではありませんが比較的、以前からPCを利用していたため、よく取引先や顧客から質問を受けます。そのせいか本書で筆者が悩まされる何のとも理解しにくい質問内容や対応が興味深く、つい購入してしまいました。
このサイトにアクセスしてきた人は当然。PCを使っているわけですが、PCに慣れない人からス頓狂な質問をされたことはありませんか?
この筆者はネットワーク管理者ですので内容は異なりますが、なんとなくイメージできて面白いです。また、やり取りも大阪弁でほわんとしていて電車の中で、サラっと読むにはうってつけです。
「起業」のマネジメント ベンチャーを大きく育てる成功方程式
小林忠嗣著
PHP研究所 2000/6/29 1,400円

株式会社ベンチャーリンクの小林忠嗣社長が書かれた起業についての本です。(つまらない書き出しだ)よく売られている起業についての実用本よりも読みやすいです。私が思うには、すでに起業して間もない方にはモチベーションの支えにお薦めです。起業といっても様々な立ち上がりがあり、ベンチャーキャピタルやエンジェルからの資金提供で大きく起業するケース、一方では資金は潤沢ではなく前職に関連した仕事で、それこそ1〜3名で起業するケースがあります。どちらかというと後者の方たちが読んで将来への展望を膨らますには非常にいいと思います。
ものすごい数の企業と仕事をされてきた小林忠嗣社長ならではの鋭い眼目には、勉強させられます。
[新]ヘッドハンターとつき合う法 よい転職をするために
古田英明+縄文アソシエイツ
総合法令出版 2000/10/6 1,500円

いわゆる「エグゼクティブサーチ」であり一般に働いている私などには縁遠い世界かななど思い読み終えましたが、今の世の中でどういう心構えで仕事をしていけばいいのか?自分をもう1度見直すにはいいとキッカケになると思います。
「敗者復活の経営学」
板倉雄一郎・米倉誠一郎著
PHP研究所 2001/3/7 1,400円

待ってましたと書き始めたい本だったのですが、何だろうイマイチでした。
こちらの勝手な思い込みのせいなのか、内容に乏しいというか突っ込みが甘いというか、どうしても納得がいかない1冊となりました。
元ハイパーネット社長板倉氏の経験、一橋大学教授米倉氏の学問的理論で構成されているのですが、なにやらホンワリした感が誌面から発せられ物足りなさを感じます。
社長失格の緊張感との温度差がありすぎるせいなのか、まあ、内容が違うのですからあたりまえといえばあたりまえですが・・・・・・
早急に結論は出さず再読してから書き直すかも知れません。
板倉氏のほぼ日刊イトイ新聞「懲りないくん」の連載も読んでいますが、期待しているものと違う方向に行ってしまっていて、うーん、なんだかな!
でも読む価値は絶対にあります。ぜひ、ベンチャーに興味のある人は一読をお薦めします。
さらばドットコム企業リアル企業の逆襲
西村 晃著
中経出版 2001年2月26日 1,500円

ネットバブルも崩壊し、注目を浴びていたネット企業も黒字転換できず、すでにブームも終結してしまった感があります。この本では今後のネット企業やITの方向性を示しています。ネット企業の失敗・問題点をまとめてあり(どこかで書かれていることですが)ネットの活用方法はリアル+ネットにあると結論付けています。内容的には「ネットが生み出した経営手法」「既存大企業の逆襲」「中小企業はネットを武器にこう戦え」など面白い章立てになっています。昨年くらいから「バーチャル+リアル」「クリック アンド モルタル」など表現は違えど訴求点は同じで、ネット系の雑誌などでは随分取り上げられていました。
決して目新しい内容ではありませんが、非常にまとめ上手という感じで、バラバラと言われていたことがリンクしていきます。現実的なネット・ビジネスの可能性を考えたい人にはお薦めします。
社長が起こした「情報革命」21世紀を制する小さな会社の経営戦術
小山 昇著
PHP研究所 2001年3月1日 1,200円

株式会社ダスキンの業務を中心に武蔵野地区で営業している株式会社武蔵野の代表取締役 小山昇氏の著作になります。運営者は著者の「情報スピード革命で会社がどんどん強くなる」も読んでいて、どこか私の考えとは違うなと思いながらも多くの参考になる点を得ました。
その小山氏の最新本ということで購入し、読んでみましたが、やはりどこか抵抗感を覚えながらも素晴らしいなという思いで読み終えました。(相反した書き方になっていますが相違点は私、個によるものですので)
恐らくこの抵抗感は、組織感の違いだろうなと考えながら、しかし、中小企業は小山氏のような経営をすれば、倒産という憂き目には遭いにくいなと思います。
特に情報ツールへの取り組みは素晴らしく、中小企業では日々の業務に追われ着手しにくいテーマですが効率・優先順位を元にしっかりと構築されています。情報の共有化など非常に良いテーマについて書かれていますし、社員や会社への考え方も勉強になりますので中小企業の経営者の方は、ぜひ、1度読まれることをお薦めします。
これから市場戦略はどう変わるのか異業種連合7つの戦略
田坂広志著
ダイヤモンド社 2000年7月13日 1600円

ネット革命によって生じた情報流通の変化、このことにより市場は大きく変化し、今までの市場戦略では商品が売れなくなっている。対応策として1社単独による市場戦略から異業種連合を組み商品生体系に必要性がるという考え方を導入し、その実行として異業種間が連合し、市場戦略を打たなければ勝ち残れないことがテーマとなっています。

いま経営者を悩ませる問題として
1.周到な販売計画を実行しても、期待通りに商品が売れない
2.優れた商品を販売するだけでは顧客ニーズを満たせない
3.ベンチャー企業の動きによって、市場全体が大きな影響を受ける
4.小さな新聞記事によって、商品の売れ行きが大きく変わる
5.過去の成功事例を模倣しても、ヒット商品を生み出せない
6.最新の手法で市場予測しても、その予測が当たらない
7.緻密な市場分析をしても、顧客ニーズがつかめない

「この課題に対しての打つ手は」という内容なので幅広いビジネスマンに役立つ本だと思います。
ITコンサルティング これからのビジネスを支えるマインドとスキル
松下 芳生(トーマツコンサルティング)著
PHP研究所 2000年12月18日 1500円

序章:これからのビジネスを支えるマインドとスキル
第一章:ITコンサルティングの本質と役割
第二章:ITコンサルティングの作業ステップ
第三章:ビジネスモデルを探る四つの分析手法
第四章:ITコンサルティングのテクニック
第五章:IT変革で求められるマインドとスキル
終章:ITコンサルティングの五つのアドバイス

これからのビジネスにおける問題解決法や考え方をITコンサルティングという仕事を通じて語られています。タイトルにはITとありますが文中には必ずしもITが解決策ではないという個所があったりします。あくまでもITというのは手段であって目的ではないという最近、特に多く言われることだと思います。運営者が印象に残ったのは「クライアント・エクスペクテーションに応える」でした。コンサルティングであろうと営業であろうとお店であろうと売る・買うという金銭のやり取りがある限り、お金を払う側には、必ずそれに応じた対価(期待)があります。これに応えられるか?基本ですが大切です。また、「なぜの連続で問題点を追求する」「企画は制約から入らない」など結構、皆さんもわかっているけど出来ないというようなことがことさらながらに必要だなと思わされます。
まず、戦略思考を変えよ 戦略マネージャー8つの心得
田坂広志 著
ダイヤモンド社 2001年3月1日 1500円

はじめに:まず、戦略思考を変えよ
第一話:「抜去り」の戦略思考を捨て「先回り」の思考を身に付けよ
第二話:「市場に働く重力場」を見定め「その先の展開」を読め
第三話:「戦略の待機時間」を縮め「組織の耐久時間」を伸ばせ
第四話:「成功の鍵」を分析するのではなく「市場の理」を洞察せよ
第五話:「山登り」の戦略思考を捨て「波乗り」の戦略思考を身に付けろ
第六話:「重層的な戦略を準備し「戦略的反射神経」を鍛えよ
第七話:「戦略と戦術の垂直統合」を図り「戦略の創発プロセス」を促せ
第八話:「機械的なデザイン」を描くのではなく「生命的なビジョン」を語れ
おわりに:21世紀、戦略は最高のアートになる

最近、戦略ものの紹介が続いていますが、今回もご多分に漏れず田坂氏の著作となりました。上記記載の見出しで何となく内容が想像できるかと思いますが既存の戦略思考と田坂氏の提唱する思考の違いが明確にわかります。サブタイトルには「戦略マネージャーの8つの心得」とありますが中小企業の経営者の方が読んでも当然、勉強になります。お薦めです。
iモード「恋愛の神様」大ヒットの裏側 当てるコンテンツ 外すコンテンツ 
落合正美 渡辺和俊 著
東洋経済新報社 2001年5月1日 1500円

潟Cンデックス経営陣の連著で経営的側面と現場的な側面がわかり、また、代表取締役である落合氏のベンチャー魂みたいなものを読ませてもらったという気持ちになりました。日商岩井に勤務、子会社の再建を成功させ、途中には自信にゆらぐ時もあったようですが現在の状況への経過が書かれています。
なぜか、文面からはもの凄いパワーを感じたのは私だけでしょうか?上手く言えないのですが、理論だったようなものではなく実践を積んだ人間ならではの言葉といえばいいのかな!ストリートワイズというのかな。他のベンチャー系の経営者達の本も読んでいますが、何かが違います。浮ついていない?
インターネット・ブラウザフォンのコンテンツビジネスを考えてる人は必読でしょう!
ただし、出版社への注文ですが、もう少し文字を小さくして欲しい。ビジネス書としては軽く感じてしまいます。
マーケティングを否定する考え方、ポケベルにiモードの成功要素があった、人材の捉え方などユニークです。
         !!!!! お薦め !!!!!
新世代ビジネス、知っておきたい60くらいの心得 
成毛 真 著
文藝春秋 2000年7月25日 1500円

もちろん、皆様ご存知かと思いますが、元マイクロソフト社長、現インスパイア社長の成毛氏の著書です。運営者はあまりこの方について、詳しくは知識がなかったのですが、最近、雑誌などでインタビューを目にする機会が多く、また、その考え方が興味深いなと思っていました。で、この本が出版されていることは知っていましたので、早々に本屋で購入しました。
さて、内容の方ですが、1章、1章が簡潔に述べられていて非常にわかりやすく、また、同氏のあまのじゃく的な見聞がユニークです。(もう少し深く書いて欲しかった)例えば、子供のテストについての記述では化学の問題で「窒素」とこたえるべきところを「ちっそ」と書いたら×であった。化学は漢字の書き取りテストではない・・・・○で良いと。そこからの教育論もユニークであり(運営者は?です)、当然、ビジネスについても同様に独特の主観をもって述べられています。特に今後の企業のあり方について上場すべきか?否か?当然すべきが主流の考え方だと思いますが、さて?

プロローグ:私がマイクロソフトを辞めた本当の理由
第1章:何のための会社か
第2章:大企業がなくなる
第3章:何でもできる会社が危ない!
第4章:上場企業は皆一流?
第5章:ネットバブル崩壊のウソ
第6章:アメリカ企業の以外ば現実
第7章:フェアじゃないアメリカ
第8章:アメリカを見習うな!
第9章:ITで学校を救え!
第10章:新世代ビジネスマンの心得
エピローグ:さぁ!会社を辞めて、会社を始めよう

一瞬、石原伸太郎氏の本かと思うような(イメージです)章立ての部分もあったりしますが全体的には、同氏の言葉を拾って自分で考えないと面白くないと思います。何に共感できるか?何を見出すか?私は・・・・・・ウンン!いくつかは考えました!
200×年 iモードクラッシュ
片山 亮著
道出版 2001年3月1日 1400円

どう言ったものか!iモードについて書かれているというよりもNTTドコモに関する批判の本になっています。
読んで面白くないこともないのですが、何とも偏った物言いに読み取れ、気分が悪くなります。果たしてきっちり裏付けされているのか?知りませんが・・・何となく悪意すら感じます。
ただし、携帯電話業界について知識のない人には全体構造も見えるので、鵜呑みせずに読めばそれなりにいいかな?
しかし、一方のドコモ・サイドから出版されている「iモード事件」「iモード・ストラテジー」を読んだ人にしてみればiモードが次世代携帯電話の実験であったとか、この辺のような内容についてうなづけるのかな?第三者には内々のことはわからないので、どっちが正しいいのかなんて判断は出来ないわけですが!
ただし、他のキャリアに対しては好意的でドコモには強力に批判的であることは確かです。
・・・・・・別に薦めません! お金のある人はどうぞ ・・・・・
失敗から学ぶe−ビジネスの経営戦略
矢矧 晴一郎著
潟Gスシーシー 2001年4月1日 1800円

第1章:Eビジネスの基本
第2章:戦国時代のEビジネス事情
第3章:Eビジネスに向けての「ビジョン」を作れ
第4章:経営機能をEビジネスで強化
第5章:会社の内外をEビジネスで緊密化
第6章:Eビジネスへの経営資源投入作戦
第7章:Eビジネスの成功条件は経営仕組
第8章:企業風土がEビジネス成功の鍵
第9章:Eビジネスの今後のアクション

各章とも深くは書かれていませんが、ポイントの抜き出しが非常にわかりやすく読み方、使い方によっては非常に役立つ1冊になると思います。Eビジネスに関わっている人は、本書を読んでおいて問題が起きたりとか、新しいことを考えるときのヒント集みたいな使い方も良いと思います。・・・・・ お薦め ・・・・・
MBAクリティカル・シンキング
グロービス・マネージメント・インスティテュート 著
ダイヤモンド社 2001年3月8日 2800円

予告し続けていた本著をやっと読み終えました。
やはり良い本だと思います。今まで「お薦めの1冊」で紹介してきた本には同じことが書いてある本がたくさんあります。
私流に要約すれば「考えを突き詰める」ということです。そのテクニカルな部分と理論が例題とともに読み進められます。
つぶやきにも書きましたが、社会が論理的思考に進んでいると思うのですが、もし、そうであれば本当に仕事には役立つと思います。別に企画やマーケティングなどだけではなく営業でも総務でも経理でも要は仕事のベース部分ですから、ぜひ、ご一読を!
実務的にもロジックツリーの使い方とか他にもたくさん例がありますので社内/社外の提案書や企画書、報告書の作り方に役立ちます。

第1部:論理を解き明かす
第1章:論理展開の基礎
第2章:因果関係を見極める
第2部:構造を解き明かす
第3章:構造的アプローチ
第4章:ケーススタディ
・・・・・ 超お薦め ・・・・・
AIR DO ゼロから挑んだ航空会社
浜田 輝男 著
WAVE出版 1999年8月1日 1500円

ご周知の北海道と東京を低運賃で結び、低迷する北海道経済を活性化するために設立された北海道国際航空梶uAIR DO」の設立から就航までの話です。
ずいぶんマスコミにも取り上げられましたので、大まかのことはご存知の方も多いと思います。
残念ながら2000年7月にお亡くなりになられた元副社長の浜田輝男氏の手による本著はきっと大きな多くの問題を抱えていただろう経緯について書かれているにも関わらず、たんたんと大きな流れで読み進めていける感じです。
しかし、現在、企業の数といえば国内だけでも凄い数です。この中で大儀を掲げて設立された企業がいったいいくつあるのか?やはり1つの絶対的な大儀があれば、そこに向かって突き進めていけ、いわゆる営利目的けだけの考え方とは、また、違った力が生み出せるのだろうと思います。
確かに航空業界の規制緩和などでタイミングは良かったこともあったのでしょうが、大手航空会社に挑む訳であり、就航のための作業などは、その大手航空会社に委託しなければいけないなど、想像するだけでも困難な戦いだとわかります。
きっとこれでも設立当時のスタッフが戦っていけたのは「信念」「目的」言葉は色々でしょうが目指すところがハッキリしていたというこどです。
ぜひ、ご自分の仕事で困難にぶつかっている人や、戦う元気が欲しい人は読んでください。力を分けてもらえるかもしれません。
北海道国際航空梶uAIR DO」
・・・・・ 超お薦め ・・・・・
マッキンゼー式世界最強の仕事術
イーサン・M・ラジエル 著
英冶出版 2001年4月8日 1500円

ベッチャーという言葉が社会に認知されると共に表舞台に出てきたコンサルティング会社のトップクラス「マッキンゼーアンドカンパニー」について書かれています。
普通に働いている限り、まず、一緒に仕事をすることはないと思います。しかし、この手のコンサルティング会社やコンサルティング会社出身の人の本は売れているようなので、何となく時流の1つなのかなと思います。
なお、本著は私の会社で当初、話題になり読んだ方が良いということから始まり、途中で読まなくてもいいのではとなりました。しかし、私は自ら購入し読みました。読み終えた時は、イヤ、この本はいい本だ読むべきだと思ったのですが、今、こうして書評を書こうとする内容が良く思い出せません。アレ?という感じです。

PART1:マッキンゼー式「ビジネス問題の考え方」
PART2:マッキンゼー式「ビジネス問題の解決方法」
PART3:マッキンゼー式「解決策の売り込み方」
PART4:マッキンゼで「生き抜く方法」
PART5:マッキンゼの「伝統」

書いているうちに思い出してきました。この本は何かの機会に引っ張りだせばいい本です。「はじめに」にはサンプル帳として読んで欲しいとあります。役立つ部分はPART1〜PART3です。
ニューヨーク流たった5人の大きな会社
神谷秀樹 著
亜紀書房 2001年6月8日 1700円

多分、書店でパラパラと立読みすると金融系の本かなと思います。しかし、いわゆるベンチャー系やSOHOや中小企業関連の方は一読することをお薦めします。
以前、「運営者のつぶやき」に書いたかもしれませんが企業のビジョンや大企業にはない個人と企業の関わり方、考え方に非常に勉強になります。
住友銀行・ゴールドマンサックスにお勤めだった筆者がニューヨークで小さな投資銀行を開設された話が中心ですが前述の企業に在籍していたときに上司や仲間から受けたアドバイスなどの話もありますがこれも感激します。
「ロバート・ミタニ・LLC」という投資銀行を運営されているわけですが、経営哲学、会社へのスタンス、目指すところなどを書かれているのですが、目的をハッキリさせていることがどれだけ強いことなのかよく伝わります。(以外と惰性に流されている方多いですよね!私はもがいている最中です。)
ご自身のテーマとして社会の源泉を教育・医療・金融に捉え貢献するという方向性があり、実行されていて、単なる金儲けとならない企業家活動は本当に素晴らしい限りです。
本当に、良い本であることをく伝えたい!!!!!
特筆すれば中小企業の経営者・経営陣は絶対読んでください。

第一部:モスキート投資銀行
第一章:活き活きと働ける街で
第二章:実力主義だから終身雇用
第三章:アメリカを仕事先に選んだ理由
第二部:大いなる自由の獲得
第一章:実績作り
第二章:リストラの真意
第三章:IT革命は個人から始まる
第三部:民主主義
第一章:繁栄の条件
第二章:東京の寺子屋
第四部:世界はチャンスに満ちている
第一章:企業家の世界
第二章:モスキートはどこへ行く
・・・・・!!!!! 超超超お薦め!!!!! ・・・・・
マネックス証券 松本大が語る eに挑む 
武田信二 著
ワック株式会社 2000年6月20日 1100円

偶然にも元ゴールドマンサックスご出身の方の本をピックアップしてしまいました。(ソロモンブラザースアジア証券にも在籍)
このサイトにくる方であれば、まず、間違いなくご存知のマネックス証券社長の松本大氏にTBS報道局経済部長の武田信二氏がインタビューをしてまとめられた本です。
松本氏はテレビなどマスメディアでよく見る機会は多いのですが、まだ30代終わりと大変若い方なんだと改めて認識しましたが、さすがにキャリアの凄さからか見識の深さは驚嘆するだけです。
なんだが、訳のわからないネット系ベンチャー企業も多い中で、確実に企業としての成り立ちの違いが、よくわかり、どこにを目指して何をしようとしているのかもハッキリしています。
私自身は基本的に金融は関係ないので、書かれている内容自体はそんなに興味がありませんが、やはりこの時代に抜け出てくる人物の1人して注目はしていましたので、背景にある考え方などが少しでも理解できればと思いで読みました。
やはり違います・・・・・・キャリアを積み重ねチャンスを逃さず行動する人物は!
そして、大きな決断を繰り返していく成長のスピードと小さな決断を繰り返すのでは当然差が大きく開きます。そんなことも考えさせられる1冊です。

第一章:転機、そして決断
第二章:インターネットとトレーディング
第三章:ウォールストリートの英雄達
第四章:eコマースの未来
・・・・・!!!!! お薦め!!!!! ・・・・・
絶対に負けない経営 いま最強の人事と組織 
江坂 彰 著
株式会社光文社(カッパブックス) 2001年5月30日 829円

第一章:今日笑っている会社、明日笑う会社
1.オールドエコニミー企業の逆襲が始まった
2.売れるのは「情報=知恵」だけだ
3.日本の構造が激震している
4.古いマネジメント、新しいマネジメント
第二章:成功するリーダーの成功
1.平時のリーダー、戦時のリーダー
2.リーダーは常に問われる資質がある
3.コンサルトという参謀の使い方
4.トップが誤るから社員が動かない
5.企業のグランドデザインを示せ
6.ビジネス環境は不変ではない
第三章:強くしなやかな会社を作る
1.他社にできないマネジメントがある
2.ワンパターン発想から脱却できる人事
3.アナログオペレーションが企業を強くする
4.コーポレート・ブランドを確立せよ
5.どの会社にも同じ悩みがある
第四章:儲かる会社にするマネジメント
1.この時代だからこその儲け方がある
2.変わる企業文化、変わらない企業文化
3.情報と知略の時代
4.儲ける会社の会議
第五章:成功と自己実現ができる会社像
1.成功のための日本企業の新ルール
2.上司は部下のパトロンになれ
3.明日の斜陽族、明日の成功者
4.自分の人生だから、自分でマネジメント

江坂氏の本は何冊目かと思いますが、今回はハードカバーではないので安い。
しかし、内容は充実してます。今の時代のヨミ方に視点が違うところにあって表現の仕方がラフですが、逆に真実味があります。
改めてビジネスにはwebだけでは成立せず、必ず人間というアナログ要素が付いている
ということがあります。しかし、webという要素が今の時代では大きく占めているので、そこで必要だったり、求められる人間とは・・・・・、また、考え方について書かれています。
目次を見て興味が惹かれない人には、お薦めしませんが本の価格も安いのでタバコ4箱分我慢すると思えば価値はあります。
・・・・・!!!!!超 お薦め!!!!! ・・・・・
学習する会社のナレッジ・コラボレーション 
菊森淳文 竹中平蔵 著
株式会社かんき出版 2001年5月14日 1400円

一瞬、ナレッジ・マネジメントと読んでしまいましたが「ナレッジ・コラボレーション」という私は、あまり耳にした事のない単語がタイトルになっています。
当然、ナレッジ・マネジメントの進行形なわけで、この本では第二フェーズに入ったと表現されています。マネジメントの方が知識、情報の集約化を中心にしていた感があり、コラボレーションは内、外のネットワークに繋がり共有化し、影響しあいことによってスパイラルアップするということのようです。
そして、このナレッジ・コラボレーションをナレッジ・コミュニティという形ビジネスモデル化している例を紹介しています。
今、話題の竹中大臣ご本職の著書ですので、ぜひ、読んでみてはいかがでしょう?

プロローグ
創発革命時代を生き抜くために
・新しいナレッジの結合が富を生む。
・人間を幸福にするシステムが求められている
Part1:ナレッジをめぐる社会環境が変わり始めた
・「知恵と知識」こそが企業を成長させる
・ITこそが勝ち残りの武器だ
・敗者が復活できる社会システムが出来上がった
・ナレッジのネットワークを作る
Part2:ナレッジの活用がビジネスを変える
・ナレッジの創出がイノベーションを可能にする
・ナレッジを創造する仕組みを作ろう
・ナレッジを提供した社員を評価する
・ナレッジが正しい経営戦略を生む
・暗黙知を形式知に変えていく
・ナレッジ・コラボレーションを進める
Part3:ナレッジで日常の仕事を効率化する
・ナレッジがナレッジを生む仕組みを作る
・ITツールを使ってナレッジを活用する
・バーチャル(IT)とリアル(現実)を使いこなす
事例編:さまざまな形態のナレッジ・コミュニティ
・ナレッジ・コミュニティを利用しよう
・Q&Aコミュニティで答えを探す
・ナレッジを創る「ビジバ」というシステム
・ビジバの活用事例
・ビジバにみる協働のナレッジ
・ビジバ型ナレッジ・コミュニティの成長性
Web Site Design vol1
技術評論社 平成13年6月発行 本体価格1280円

簡単に言えば、Web制作に関わる人達のための雑誌です。私自身は技術系の話には強くないので(このサイトを見ればわかる?ほっといてください)外れているかもしれませんが、スキルの高い技術者に向けた本ではなさそうです。
しかし、例えば個人でSiteを立ち上げている人には、「配色」の基本知識というコーナーなど凄い役に立つと思います。「清潔」「さわやか」を表現するカラーリングの配色パターンを実際にSiteのショットに組み込んであるので非常にイメージしやすい。もちろん専門書も出ていますが、その手の本は高いですし、そこまで知らなくても・・・ということもあるでしょう。
ちなみに
・「清潔」「さわやか」
・「女らしい」「フェミニン」
・「楽しい」「にぎやか」
・「和風」「伝統的な」
・「エスニック」「異国風」
・「真面目な」「堅実な」
・「くつろぎ」「のどかな」
・「幽玄な」「神秘的な」
・「元気な」「活動的な」
・「かわいい」「子供っぽい」
・「都会的な」「洗練された」
というパターンで各Siteサンプル付き5パターンづつ、とカラーサンプルが掲載されています。私はこれだけで価格の元を取れたなと思いました。
他にも代理店などで、よくわからないけどweb制作の営業をやってる人などは、巻頭の「サイトデザインの舞台裏」というコーナーを読むと営業イメージしやすくなると思います。
知っている人は知っていると思いますがキノトロープというweb制作では名高い企業の社員の人達が、化粧品会社「オルビス」のサイトを例に話をしています。なるほどと思うし、他にも「そのwebを見るのは誰だ」というコーナーも当たり前といえば当たり前のことですが、以外と忘れがちになっていく部分だと思います。(特にある程度まで制作が進んでしまうと・・・ね!、わかる人は多いだろうな、営業とクリエイターの×い)
他にも役立ちますし、まだ、書店で買えると思います。

・・・・・!!!!!超 お薦め!!!!! ・・・・・

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