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お薦めの1冊バックナンバー part2
シリコンバレーは私をどう変えたか −<起業の聖地での知的格闘記−  
梅田 望夫著
株式会社新潮社 2001年8月10日発行 1400円
本著は著者がアーサー・D・リトルを辞め、シリコンバレーに移動して、経験したことを手紙(月刊誌フォーサイト連載中)を元に客観的に描写してあります。
第一章は1996年〜1998年までの時期について、第四章は著者がシリコンバレーから受けた変化などについて綴られています。
僕は東京でIT革命(?)を見聞きしているわけですが、その根源とも言えるシリコンバレー
での著者の体験にもとづく考え方は興味深いものがあります。
著者の個人的な体験談のため、役に立つよ的な位置付ではないので結びが難しいですが、プロローグには「日本の若者のヒントになれば」という1文もあるこですので、著者の体験や考え方を分けてもらってヒントとしましょう。

目次
プロローグ
第一章:シリコンバレーの基本を体感する
第二章:ネット革命とバブル崩壊 - 同時代体感的ネットバブル考察 -
第三章:マイクロソフトとリナックス
第四章:シリコンバレーは私をどう変えていったか
あとがき
・・・・・!!!!!超 超 超  お薦め!!!!! ・・・・・
新版 ソニー燃ゆ 
城島明彦著
集英社 2001年9月25日発行 619円
1998年12月に扶桑社から発売された「ソニー燃ゆ」の改訂版です。ソニーに関する本は数多く発売されています。僕自身は多分、初めてソニー関連の本を購入したと思うのですが・・(記憶はナイ)
前版でお読みになった方も、大幅の加筆を加えられているということですから再度、読まれてもいいのではないかと思います。
 この本に書かれているソニーのインサイドストーリーは、ソニーという会社の強みをよく表しており、リーダー達、人材、組織、ビジョン、プロダクツのどれをとっても素晴らしいもので(当たり前ですね!)、この環境が近年に出来えたものではなく昔から根付いていてさらに、継承されているがゆえに他の企業との差を生み出している源泉なのだなと思います。
 差といえば大学生の新卒採用でも他のいわゆる一流企業が学歴重視の中で、いち早く不問採用を言い出したのはソニーだったと思います。
 社員は自習闊達な社風の中でも確実に「SONY」という4文字を根底に同じベクトルを持って仕事をしているという企業組織としてのお手本のような会社だと思うのは僕だけではないでしょう。
 ソニーの歴史の中での重要なポイントで起きたことをいくつか取り上げられていますが、確かに他の企業ではありえないような経緯・結論であったり、また、必ず評価をされ本当に実力主義で決まる会社なんだなとわかります。(そんなことないよ!という意見を言う方がいるのも知っていますがパスしておきます。内部にいるわけではないので)
 実力主義で他に思いつくのはリクルート。この会社も社員の愛社精神が強く、辞めた社員の人達でもMR会というOBの会があったと思いますが、やはりソニーもSOBAという定年退職を待たずスピンアウトしたOB会があり、その会の講演の壇上に現役の役員が上がってしまうというのだから、これも凄いものがあります。また、この2社の共通点としてはスピンアウトしても、また復帰できて活躍しているケースがたくさんあるという話を聞きます。これも普通の企業では考えられないですよね
 今後の日本の企業のあり方は、やはりソニーのようなスタイルが望まれるのではないかなと思います。そしてそんな企業がたくさん増えればビジネススタイルも変化していき面白い時代になるだろうな・・若者よがんばれ!おじさんもがんばれ!
・・・・・!!!!!超 超 超 超  お薦め!!!!! ・・・・・
万有縁力 −<ネットの向こうに人が見える− 
綿引 好夫著
株式会社プレジデント社 2001年10月19日発行 1500円
本著はネット上において、個人での情報発信を上手に行っている人達(成功や挑戦)、大小さまざまなネット配信ビジネスを成功させている事例が紹介されています。
かくいう私もこうして個人で情報発信をしている訳ですから、大変興味深く読みました。しかし、ネット上には様々なサイトがあるものですが、この成功事例を読み参考にすれば、皆様の個人的情報発信やビジネスに役立ちますよ!この手のインタビューをまとめたものは紹介しにくいので、本屋さんでまずは立読みをしてみては!そして、ぜひ、ご一読を!!!
目次
プロローグ:不振事業をいかに蘇らせるか
第一章:「日々の暮らし」からの情報発信
糸井重里他8名
第二章:「変革者たち」の情報発信
神田敏晶氏他9名
第三章:「21世紀型ビジネスモデル」としての情報発信
江幡達也他8名
第四章:「情報発信革命時代」を生き抜くための極意
第五章:情報発信を楽しむために
・・・・・!!!!!超 超 超 超 (超) お薦め!!!!! ・・・・・
ブロードバンドが拓くビジネスの変革−<見えるコニュケーションの衝撃− 
田代道郎・荒井久著
日本BP企画 2001年9月20日発行 1600円
ADSLなどの普及により一気に進むと思われたブロードバンド!しかし、イマイチ実態がみえてこないのも事実。周りを見渡しても特に便利だとか凄いとかの話も聞こえてきない。たまたまなのかな〜。どちらかというとスピードに関する話が多くて、思ったより早くないとか・・、なぜか全体像が見えませんでした。
しかし、本著でなんとなく理解できたかな?確かにインフラがキッチリ普及すれば、また、違った社会環境が生まれるだろうなと思えます。
さて、そんな遠くない日を目指して新しいビジネスを考えてる人は、読んでみて創造(想像)してください。どんなビジネスが見てきますか・・・?
関連企業はとっくに動いてます。でも環境が大きく変わるときはニッチのチャンスも必ずあります。インターネットの時に乗り遅れたと思った会社はがんばってください。
書籍の内容は書きませんでしたが、目次を見てください。大体わかりますよね?興味があればご一読を!
目次
プロローグ:不振事業をいかに蘇らせるか
第一章:Korea 一歩先を行く韓国のブロードバンド事情
第二章:Contets 続々とキラーコンテンツを目指す
第三章:Potal ブロードバンド・ポータルで主導権争い
第四章:Backbone ブロードバンド革命を支えるバックボーン・インフラ
第五章:Access 頂点に立つ一気通貫インフラ
第六章:Future ブロードバンド社会への期待と課題
・・・・・!!!!!超 超 超 超  お薦め!!!!! ・・・・・
V字回復の経営 −<2年で会社を変えられますか− 
三枝 匡著
日本経済新聞社 2001年9月17日発行 1600円
「戦略プロフェッショナル」「経営パワーの危機」などの戦略ものの名著を執筆された三枝氏の新作です。今回は実話を元に赤字続きの事業部を経営戦略、組織改革、社員のマインド改革を中心に描かれています。旧態前とした組織をどう変更していくか、そこに巣食うマインドの下がった社員達を腐った組織をどう変えていくのか?読み応えのある1冊です。
きっと調子の悪い会社ならどこにでもある問題がいくつもいくつも出てきます。それを社長の命を受けて建て直しにきた1人の新しい事業部長により変化していくさまはスキッとします。ぜひ、組織や仕事に不満を持っている人は自分に問い掛けてみてください。それでいいのか・・・!
今回はベンチャーやネット系ではありませんがビジネスパーソン共通の問題です。ぜひぜひ、ご一読を!!!
目次
プロローグ:不振事業をいかに蘇らせるか
第一章:見せかけの再建
三枝匡の経営ノート「自然死的衰退への緩慢なプロセス」
第二章:組織の中で何が起きているのか
三枝匡の経営ノート「改革の推進者と抵抗者のパターン」
第三章:改革の糸口となるコンセプトを探す
三枝匡の経営ノート「経営の創造性に負けた日本」
第四章:組織全体を貫くストーリーをどう組み立てるか
三枝匡の経営ノート「改革シナリオの説得性」
第五章:熱き心で皆を巻き込む
三枝匡の経営ノート「改革8つのステップ」
第六章:愚直かつ執拗に実行する
エピローグ:事業変革の成功要因
・あなたの会社でもこうした症状は見られませんか
・改革を成功へ導くための要締
・・・・・!!!!!超 超 超 超 超 お薦め!!!!! ・・・・・
スローなビジネスに帰れ −<eに踊らされた日本企業への処方箋− 
坂本啓一著
翔泳社 2001年10月1日発行 1800円
「パーミッションマーケティング」「スモールビジネスマネジメント」などの翻訳でご存知の方も多いでしょう坂本氏からのキツーイ1冊です。
はじめにで語られているのですが、ご本人がアメリカでマーケティング会社をやりながらもアメリカン・マーケティングの批判・検証を徹底的にしています。
そもそも、ここ数年マーケティングで重要視されたきたのは、様々な言い方をしてきていますが、常に顧客ありきだったはずです。しかし、本著では実際の例を挙げながら違うだろうと大阪弁交じりに伝えてきます。私も以前、何かに書きましたが、消費者の便利のためにを大上段に構えた大きなお世話が多すぎると思います。
また、決して否定や検証に留まらず8つの検証を中心にこうあるべきではないか論が挙げられていますので、確かにスピード、スピードといわれる現状の中で?を持っている人は読んでみてください。ちょっとだけ独善的過ぎるかなと思う部分もありますが総論理解できる内容でした。
目次
はじめに
第一章:米国のビジネスを襲う3つ子の症候群
・ビジネスの本質を忘れた症候群
・パーティーは終わった症候群
・なんでもインターネット症候群
・行き過ぎたアメリカン・マーケティング
第二章:日本企業への処方箋
処方箋1:中華思想で考えよう
処方箋1:ロングセラーに学ぼう
処方箋1:匠の知恵に学ぼう
処方箋1:二眼レフで考えよう
処方箋1:ブランドで行動しよう
処方箋1:想像力を翼に
処方箋1:笑顔で経営しよう
・笑顔で経営するための法則
処方箋1:統合しよう
処方箋の処方箋 志をもとう
・・・・・!!!!!超 超 超 超 (超) お薦め!!!!! ・・・・・
インターネット的< 
糸井重里著
PHP研究所 2001年7月27日発行 660円

ご存知、コピーライター?糸井重里氏の手による1冊です。正直、バスフィッシングで大騒ぎをしてたら今度はインターネット?とあまり好きじゃありませんでした。板倉雄一郎氏「懲りないくん」を読むために「ほぼ日刊イトイ新聞」は週1くらいでアクセスしてますが・・・・・
。なんかよくわからないのが感想でした。しかし、今回のこの「インターネット的」を読んだら考えが変わりました。コンセプトが全然、ヨメてなかったのだな〜と多少、自らの浅さを知ってしまいました。
さて、内容ですがいわゆるweb的な内容だとは思わない方がいいでしょう。インターネット的というタイトルにある通り、例えば、生き方などを「リンク・フラット・シェア」というネットのキーワードになぞらえてたり、また、インターネット的なものが社会にどう影響するかとかが書かれています。ウ〜ン、なんかこの本は下手な僕の感想よりも安いですから買ってみてください。ビジネス的にもいい影響をもらえると思います。
目次
プロローグ:なぜ、今、インターネット的なのか
第一章:インターネット的
「リンク・フラット・シェア」する生き方・考え方
第二章:インターネット的でどうなる?
第三章:工業化社会からインターネット的社会へ
第四章:インターネット的思考法
第五章:インターネット的表現法
第六章:インターネットの幻想
第七章:消費のクリエイティブを
エピローグ:「インターネット的時代」の行方

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ロジカル・シンキング< -論理的な思考と構成のスキルー 
照屋華子・岡田恵子著
東洋経済社 2001年5月8日発行 2200円

元マッキンゼーアンドカンパニーのコミニュケーション・スペシャリストのお二人が「ロジカル・コミュニケーション」について書いた一冊です。多分、この言葉を聞きなれない方も少なくないと思います。しかし、何となく語感から意味はとれるでしょう。
以前にMBAクリティカル・シンキング(ダイヤモンド社3月発売)を紹介しましたが同時期に書店では、本著も平積みにされていたのですが、クリティカル・シンキングを読んでいたので迷いましたが本著は購入しませんでした。(テーマは同じだろうなと思ったので)しかし、今回、購入してみてその認識は間違っていたことがわかりました。
例えば、中に取り上げられている事例は本著の方が理解しやすいと思いました。(僕にとっては)
僕は以前から書いていますが、これからの時代(大型リストラがまた、増えている組織に依存できない厳しい時代)は、絶対に論理的志向は必要な要素です。なにもMBAを取らなくてもビジネススクールに通わなくてもいいですから、この手の本は1冊は読んでください。
目次
第一部:書いたり話したりする前に
第一章:人に伝えるということ
第二章:説得力のない「答え」に共通する欠陥
第二部:論理的に思考を整理する技術
第三章:重複・漏れ・ずれを防ぐ
第四章:話のとびをなくす
第三部:論理的に構成する技術
第五章:so what?/Why so?とMECEで「論理」を作る
第六章:論理パターンをマスターする
第七章:論理パターンを使いこなそう
・・・・・!!!!!超 超 超 超 お薦め!!!!! ・・・・・
☆おまけ☆
Web Site Design vol 2 
技術評論社 平成13年9月発行 本体価格1280円<  <

創刊号を絶賛してお薦めした「Web Site Design」の2号が発売されました。前回に続き配色についての特集は「Webセーフカラー・配色辞典」になってます。また、「Webサイトのナビケーション」が特集になっています。ナビゲーションを良くする手掛かりは3つのキーワード「直感的」「一貫性」「融通性」があげられており、ナビゲーションの色・位置・大きさ・形についてを中心に説明されています。他にもいい記事がたくさんありますがバンザイヒロアキさんのWebディレクターの独り言は耳が痛いです。いくつかのタイプにWebディレクターに分けて分析しています。御社の担当のタイプはどれでしょうか?
戦略プロフェッシュナルベーシックスキル< -新・知的ビジネス・スキル講座ー 
小笹芳央、秋山進、石井至著
日本能率協会マネジメントセンター 2000年9月15日発行 1500円

いわゆる自己啓発?の1冊です。元リクルートの方も著者の中にいらっしゃったりして僕には非常にわかりやすいものでした。ここで解説を書くまでもなく(いつも解説にならないのですが・・)目次から章立てを読んでもらえば内容は推測できると思います。もし、もしですよ、わからなければこの辺の考え方が出来てないと謙虚に・・とりあえず本屋さんで手にしてみてください。深く突っ込んだテクニカルな内容にはなっていませんので、考え方を捉えるための手引書としてはよい入り口になります。でも、この辺の内容は読むだけでは、なかなか身につかないことではるのかな〜。僕もこの捉え方を共有できる相手から離れるとすぐ忘れてるからな・・・。
目次
第一部:コミュニケーション・スキル
1.信頼形成 2.影響力 3.メタファー技術 4.対比技術
5.極論技術 6.ストーリー化 7.ディスカッション・コントロール
第二部:コンセンチャプル・スキル
8.分類とラベリング 9.マトリクス 10.図式化と業務フロー図 
11.数字のハンドリング 12.因果関係の把握 13.組み合わせ 14.サマライズ
第三部:プロフェショナルスタンス
15.パーソナルアイデンティティ 16.スペシャリティ 17.期待値調整
18.スタートダッシュの効用 19.テンション・コントロール
20.コラボレーション 21.「臆病さ」の効用 22.セーフティーゾーンの判断
23.4年目の天狗 24.区切られた時間
・・・・・!!!!!超 超 超 お薦め!!!!! ・・・・・
<ー会社設立から株式公開までーeビジネス版 会社を作って儲ける方法< 
新井 潤著
東洋経済新報社 2001年4月17日発行 1600円
元ハイパーネット、ベルシステム24の著者がベンチャー関係者との座談会を中心にネット系にセグメントした起業について書いた本です。実にこの手の本は多く出版されていますが、僕はとてもリアルな印象を受けました。バカみたいに期待値を上げた書き方もされていなくてMBAホルダーの方や大手企業からの起業家たちとは違ったスタンスで取り組もうとしている人達には共感(理解しやすい)をもてるものだと思います。特に4章のASP戦略などは立上げ時から自社サーバーや専用線だ管理者だ、なんてコストを湯水のごとく使ってきた故に回収もその規模に応じさせなくては当然、収支バランスは壊れてブレイクなんて・・例が多い昨今では極めて現実的で身の丈を考えた戦略を提示されてるなと思います。ネットバブルも崩壊しましたがeビジネス自体にチャンスが無くなった訳ではないと考えている僕は、これから近い将来起業を考えている人達に肩の力を抜いてコーヒーでもビールでも片手に読んでみたらとお薦めする1冊です。

序章:ネットベンチャーの未来
第一章:ネットベンチャー座談会T
第二章:合資会社設立レポート
第三章:ネットベンチャー座談会U
第四章:ASP戦略
第五章:採用戦略
第六章:ネットベンチャー座談会V
第七章:資金調達戦略
第八章:マーケティング戦略
第九章:ネットベンチャー座談会W
第十章:株式公開戦略
第十一章:メンター戦略
第十二章:ネットベンチャー座談会X
・・・・・!!!!! 超 超 超 超 お薦め !!!!! ・・・・・
倒産長者< -未公開企業を舞台に仕組まれる「合法的」罠のすべて 
中島 隆著
ソフトバンクパブリッシング株式会社 2001年9月1日発行 1800円

第一章はフィクションの「倒産長者」という会社設立から未公開株の売却までをストーリーにして株の売却による騙しの手口がわかるようになっています。
この話はある程度一般的に信用を得られるクラスの会社の社長が、仲間と未公開株の売却により利益を騙し取るために、会社設立のパートナーや個人投資家を巻き込んでいきます。この会社の騙されたパートナーは運転資金の捻出や部下を連れて来たりと真面目にビジネスを立ち上げようと取り組んでいきます。しかし、一方で騙した方の社長は未公開でありながら高値の金額で個人投資家たちに株を売っていきます。やがてこのたくらみは表に出てきますが、法的には何もペナルティを受けないことがわかっていきます。
話としては現実にいくらでもありそうな話です、きっと僕がこの騙された社長の立場だったとしても、やはり騙されただろうなと思います。
皆さんも充分に気を付けてください。

目次
第一章:フィクション「倒産長者」
・騙されないためのチェックポイント
第二章:倒産長者の金儲けパターン
・ベンチャー企業を舞台に展開される騙しの手口
・ベンチャー投資ファンドを狙う騙しの手口
第三章:倒産長者を助長する現状と未来
・会社関連法にかかわる問題
・会社関連犯罪にかかわる問題
・「ベンチャー企業の時代」に向かって
あとがき
・・・・・!!!!!超 超 お薦め!!!!! ・・・・・
<ーIT時代を切り拓くー 女性起業家たち<  
橋本久義/片岡信之著
B&Tブックス日刊工業新聞社 2001年7月26日発行 1600円
各章のタイトルに関連した女性起業家たちのインタビューや紹介で構成された本です。
序章
第一章:IT時代を女性のセンスで彩る
第二章:女性のやさしさ 子ども・女性・自然食品
第三章:女性のセンスが光る仕事で成功を勝ち取る
第四章:得意の音楽・語学の能力を生かして起業する
第五章:人脈と情報をフルに生かして起業する
第六章:120%の顧客満足を求めて
第七章:大赤字会社を継いで黒字に立て直して

なぜ、感想がないかって、聞かないで by運営者
・・・・・!!!!! お薦め !!!!! ・・・・・
エニックスの飛翔< -実録・ゲーム業界戦国史- 
大下英治著
鰍オょういん 2001年8月10日発行 1600円
私はゲームに興味がないもので、エニックスという会社については詳しくしりませんでした。一時期、仕事の関係で玩具・ゲームメーカーのリサーチをやったことがあってその時に多少の業界情報の下地は得てますが。しかし、本著に出てくる内容には結構、驚きました。まず、福島会長の人物像がこんな個性的な方だとは、さらにゲームメーカーというよりも企画会社としての事業展開をしているとも知りませんでした。本著の基本構成はタイトルにあるような「ゲーム業界戦国史」といった内容には感じませんでした。それよりもゲームを商品の機軸にした企業の成長を追ったインサイドストーリーだと思います。したがって、私のようにゲーム業界にあまり興味がなくても経営とかの企業物が好きな人には充分楽しめる本になっています。特に企業活動に出てくる局面に対する福島会長の捉え方には、型破りなところがあってユニークです。欲を言えばもう少し突っ込んだ内容にして欲しかったと思いますね。残念!
目次
序章
第一章:試行錯誤の時代
第二章:エニックス誕生
第三章:新たな事業展開へ
第四章:世界市場への戦い
第五章:更なる挑戦へ向けて
・・・・・!!!!!超 超 お薦め!!!!! ・・・・・
図解でわかるWeb技術のすべて <-HTTPからサーバーサイド構成まで- <
小泉 修著
株式会社日本実業出版社 2001年3月1日発行 2500円
今の社会は仕事でもプライベートでもインターネットに関する話題がない日はまず、ないのではないのでしょうか?しかし、インターネットに関する知識は人によって様々でしょう。
なんだか仕組みはわからないけどメールをしたり、HPを見たりしています。現在、インターネットではウィルスがバラまかれたり、下手なHPへアクセスすればブラウザやHDを破壊されたりと危険なことが多くなっています。中には少し知識があれば回避できることもあります。どうせならこの本を読んで大枠の構造を知っておけば役に立つ場面が多くありますので、ぜひ、ご一読を!!!

第一章:インターネットのメカニズムとWebの機能
第二章:インターネットプロトコルとHTTP
第三章:サーバーサイド/クライアントサイドのWeb技術
第四章:Web構築のためのさまざまな最新技術
第五章:Webサーバ&Webアプリケーションサーバの構築
第六章:Webサーバのセキュリティ対策
エピローグ
・・・・・!!!!!超 超 お薦め !!!!! ・・・・・
☆リライト掲載☆ 
「社長失格」<〜ぼくが会社をつぶした理由〜平成インターネットベンチャー盛衰記
板倉雄一郎著
日経BP社 平成10年11月30日 1600円

一番最初に掲載したのがこの本でした。もう、何回読みなおしたか数えられないほど好きな1冊です。初めて書いた内容が気に入らないのであらためてリライトいたします。
まず、この本がいわゆるベンチャー系企業の社長のバイブルになっているという話を聞くほど濃い内容です。当時とは全く環境が違いますから具体的に何か役に立つというものではありません。
しかし、板倉氏を通じて注目すべき点はいくらでもあります。

●IMS(インタラクティブ マーケティング サービス)いうシステムの革新性です。アンケートはハガキで応募、入力もしくは廃棄、時間がかかるというのが当たり前の時に、ポンと言われた1言から考えるのですから、やはり凄い。他の業者はどうしたら早く入力処理を出来るかと考えていたはずです。
このシステムは販売促進系にとどまらず人材採用にまで利用されてましたから良くできていました。

●もちろんホットカフェも基本的には文句のつけようがないシステムだと思います。あの当時にプッシュ式の広告システムを考え出し、データベースマーケティングをコアにしていたのですからマネジメントの問題はあったにしても素晴らしいものだと思います。(技術の話を今と比べないでください)

●なぜあんなに素晴らしい人材を自社に集め、周辺のサポートしてくれる人達も強力な人達を集められたのか?きっと経営者としてのカリスマ性みたいな要素が強いんだろうなと思います。
などなどわかりやすい点だけを挙げてみましたが、細かい点でも面白い点が満載です。もう、これは読み方1つだと思いますので、そんなことね〜よ!という人はそれでいいと思います。
なぜか本の紹介ではなくなりましたが、とにかく良いものは良い!
・・・・・!!!!! 別格のお薦め !!!!! ・・・・・
ドットコムクラッシュを乗り越える<-eビジネス・イノベーター「サイエント」の挑戦-
荒井 久著
日経BP社 2001年8月23日発行 1600円

97年にアメリカで設立され飛躍的な成長後、急激に業績ダウンをしたサイエントの日本法人設立に関するインサイドストーリーです。SIPSの大型案件しか扱わなかったアメリカ法人のやり方を踏襲しながら日本のマーケットにはあわず苦戦します。しかし、アメリカの業績不振による日本法人のMBOの話をチャンスに日本市場向けのサービスを充実させて業績をあげたサイエントジャパンの話です。そしてサービスの核になるのがtranceCreationというサービスで「的確なe化を支援しながら、ネクストエコノミーに対応できる企業体質作りの支援」という内容です。また、本著内に出てくるキーワードはネクストエコノミーです。細かいことは読んで確認してください。
私としては少しコマーシャルじみてて、もう少し構成を工夫して欲しかったなと思いました。

目次
第一章:サイエントジャパンの挑戦
第二章:サイエントのDNA
第三章:サイエント・アプローチ
第四章:tranceCreationとは
第五章:東京オフィスのMBO
第六章:サイエントに学ぶもの
・・・・・!!!!!超 超 お薦め!!!!! ・・・・・
携帯電話ビジネスへの挑戦者達 <
三田 隆治著
宝島社 2001年6月30日発行 1076円

進化する携帯電話。また、新たなサービスFOMAが始まります。著書はこのサービスについて現在の携帯電話で活躍するキーマンたちにインタビューをしています。いわゆるベンチャービジネスの旗手ばかりではなく、もっと草の根的に活躍している人へのアプローチなど最近のインターネットビジネスのあり方へのアンチテーゼと取れる感もあります。確かにインターネットのあり方の根本から考えると外せない構成要素だと思います。堅苦しくない本なので、軽く読んでください。

まえがき
2001年秋、FOMAはじまる
・FOMAで変わる、人、家庭、社会・・・:晦CSESS 鎌田富久
・携帯ビジネスの新しい可能性:潟Pイ・ラボラトリー 千葉功太郎 
次世代ケータイを機能別に検証してみる
・これが2001年型の「リアル」サロン・ド・高円寺は、街を再発見する:サロン・ド・高円寺
・IT時代のパワーエリート像:潟潟Nルート 荒井尚英
・FOMAから派生する新たなビジネスチャンス
・これから先、何人の人生を変えるのだろう「100万人のご近所さん:管理人 山本高志
・「i文学」は文章コンテンツの極北を目指す:i文学運動
次世代ケータイの時代がもたらす、ビジネスのパラダイムシフト
・「意識通信」の時代コンテンツではなく人に課金せよ:森岡正博+エリス(電脳アイドル)
・ドコモはまず「ナンバー・ポーダビリティ」を開放すべきだろうね。:板倉雄一郎
FOMAには、沈滞する日本経済のカンフル剤となる使命がある
・・・・・!!!!!超 超 お薦め !!!!! ・・・・・
☆おまけ☆
小さな会社のインターネットビジネス立上げマニュアル

滝沢 哲夫著
明日香出版社 2000年4月30日発行 1500円

どうしても仕事で繰り返していると基本あたりの考え方を忘れがちなので、私の仕事環境の中でいいタイミングだったので本著を購入し読み終えました。結構、そうだったよなということもあり、次の行動のヒントになったりと役立ちました。
とりあえず会社規模に関係なく、本人は詳しくないのにwebビジネスを命じられた人、導入せざるを得ない中小の社長、商店主の方はわかりやすいですから読んでみてください。

・part1:立上げプラン準備編
・part2:立上げ活動準備編
・part3:立上げモデル別活用編
・・・・・!!!!! お薦め !!!!! ・・・・・
コンテンツ・ビジネスで失敗しない法則 <会計士が見たエンターテイメントビジネスの本質 <
山田 有人 著
日経BP社 2001年5月31日発行 1400円

ここでのコンテンツビジネスとはweb系ビジネスではなく、映画や音楽といったエンターテイメントビジネス(EB)のことを指しています。EBはやはりアメリカ ハリウッドが中心で著者はその辺の実績もあり、会計士ならではの理路整然とした論法でファンドや税務のことなど普段知りにくい内容が掲載されています。多分、EBはプレイヤーもビジネスしたい人も多くいると思いますが、どことなく感性の世界でビジネスっぽくない感じがします。しかし、、さすがに権利の問題があったりと動く金額も大きいので実は裏側ではキッチリされていることがわかります。ぜひ、このジャンルのビジネスに興味のある人は読むべし!

まえがき
第一章:日本のコンテンツ・ビジネスの問題点はどこに
第二章:ビジネスの主役はどっちだ
第三章:知らないでは済まされない重要キーワード
第四章:ファンドによる資金調達のすべて
第五章:特有の会計手法と税務処理の実態
・・・・・!!!!!超 超 超 お薦め !!!!! ・・・・・
<ネット戦略に勝つ新発想!売れる(情報)コンテンツとは何か? 
飯島和男著
青春出版社 2001年7月5日発行 1200円

多少、webについての知識があって、これからwebでビジネスをやろうとしている方は読んでおくと為になります。ただし、個人レベルや商店規模、中小企業くらいまでのビジネスに向いている内容になっています。基本的には目新しい話は盛り込まれていませんが、非常に実践に即したリアルな伝わり方をしますので理解しやすいでしょう!
私は思いましたが、結局、ネットビジネスというのは好きこそものの上手なれ!の世界でビジネスとして、そのコンテンツを取り上げるのではなく、webマスターがのめり込んでるからこその深い、そして更新頻度も高いサイトとして成り立つのかなと!(この続きは運営者のつぶやきに)ということで、そんなに掘り下げた内容ではありませんがお薦めの1冊です。

目次
はじめに:アイデアをお金に換える秘訣を公開
PART1:熾烈を極めるネットビジネス最前線!
今「売れるコンテンツ」とは一体何か?
PART2:
1:自分の「欲しい」「知りたい」をお金に換える
情報を売るならこのニーズを狙え
2:「検索」「リンク」を最大限に活用せよ!
「サービスを売る」成功の仕組みはこう作る
3:魅力あるキャラクターにこそ人は集まる!
「自分を売る」という発想で勝負する
4:従来の物流常識を根底から覆す!
「物を売る」テクニックは「通販」から盗め
PART3:サイトの維持管理ひとつでアクセス倍増
これがメガヒット実現のノウハウだ
・・・・・!!!!!超超 お薦め!!!!! ・・・・・
☆ おまけ ☆
ぼくたちは銀行を作った <ソニー銀行インサイドストーリー
十時裕樹 著
集英社インターナショナル 2001年7月10日発行 900円

もったいない、とにかくもったいない。なんでこんな良い題材なのにこのスタイルで作ってしまったか?装丁がまるで恋愛本だ、内容も突っ込んでないから薄いし。十時さん、もう1度書いてくれませんか?出版社はなんでこの企画で通したんだろう?読者をどこに設定したんだろう?理解できない・・・・・・。でも、ソニー銀行の設立に関する本はないので仕方ないから、この類の内容に興味のある人は我慢して読んでください。
注*でも挿絵のイラストはいいな!ビジネス関連ではなくて他の種類の本だったらベタ誉め。
・・・・・!!!!! お薦め !!!!! ・・・・・
ビジネスプロデューサー入門 
原田 保著
中経出版 2001年7月9日発行 1400円

社内でも独立していても、自らが事業やプロジェクトを立ち上げて必要な人材や資金や
技術を集めネットワークできる人をビジネスプロデューサーと理解すればわかりやすいと思います。あまり、実ビジネス現場で私は「ビジネスプロデューサー」ですと名乗る人にはあったことがありませんが、能力とすれば納得です。(正直ビジネスプロデューサーです。なんていわれたら胡散臭いと思うだろうな)私は身近にリクルートの人達が多くいるのでイメージしやすい内容ではありました。確かにリクルートの人達はベンチャー系や人事関連では評価が高く言われている場合が多いので時代にあったスキルなんでしょう!(余談:R、光系の営業スタイルは嫌う人がいるのも一方で事実です。)

目次

プロローグ:ビジネスプロデューサーの時代がやってきた
1:有能なプロデューサーを抱えた企業だけが伸びる
2:そもそもビジネスプロデューサーとは?
3:そもそもビジネスプロデューサーの機能とは?
第一章:ハリウッドのプロデュースシステムとは?
1:ハリウッドで生まれたビジネス革命
2:先進ビジネスモデルとしての映画ビジネス
3:ハリウッドモデルの競争力の本質とは?
4:ハリウッドのビジネスモデルはどう進化してきたか?
5:ハリウッドビジネスのプレイヤーたち
6:ハリウッドビジネスの独創性とは
第ニ章:ビジネスプロデューサーとは何か
1:定着してきたビジネスプロデューサー
2:プロデュース型ビジネスを成功させる原則とは?
3:ビジネスプロデューサーが果たす役割とは?
4:ビジネスプロデューサーに必要な能力とは?
5:企業内ビジネスプロデューサーの重要性
6:「関係編集」という能力が要求される
第三章:ビジネスプロデューサーを生んできた企業
1:プロデュース型企業の条件とは
2:多くの人材を輩出する「リクルート」
3:住居空間をプロデュースする「都市デザインシステム」
4:顧客との関係をプロデュースする「ベネッセコーポレーション」
5:人材バンクの才能をプロデュースする「パソナ」
6:ソリューションのための人材活用とは
第四章:ネットワーク時代のプロデュース経営とは
1:「持たざる企業」が勝つための戦略
2:「境界融合」という考え方を実践する企業
3:ネットベンチャーのビジネスプロデューサーたち
4:ベンチャーを生んできたシリコンバレーの秘密
5:ディズニーのプロデュースパワーとは?
6:ネットワークの力がプロデュース経営を推進する
期待されるプロデュースシステムとは
1:プロデュースシステムをどう確立するか?
2:リーダーとしてのビジネスプロデューサー育成方法とは?
3:ビジネスプロデューサー時代への展望
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ビジネスリーダーへのキャリアを考える技術・つくる技術
グロービス・マネージメント・インスティテュート著
東洋経済新報社 2001年5月31日発行 1800円

起業する人、社内でキャリア・アップ、社外に出てキャリア・アップしたい人、きっと前向きに仕事に向かいあってる人には役立つ本です。若くても年齢を重ねていても、その時点での自分の評価を精算しておくのはとても大切だと思います。残念ながら私は、若いころはやってなかったのですが、今はやるようにしています。別に直接的に数字に跳ね返る作業ではありませんが、戦力分析は必要です。そういった意味でも読んで考えてみるといいのではないでしょうか?お薦めです。

目次

第一章:キャリアの落とし穴
1-0:イントロダクション
1-1:10年後、どのようになりたいですか?
1-2:ケーススタディ 松田さんの場合
1-3:キャリア・マネジメントのステップ
1-4:キャリア・マネジメントにおける落とし穴
第二章:現状分析
2-1:ビジネスリーダー人材の市場を知る
2-2:実力チェックシート
2-3:経営という仕事
2-4:マネジメントの断層
2-5:実力チェックシート
2-6:ビジネス・リーダーにはいろいろなタイプがある
2-7:自分の価値観をつかむ
第三章:キャリア戦略とその実行
3-1:基本戦略
3-2:目標を定める
3-3:キャリア・ステップを考える
3-4:松田さんへのキャリア・コンサルタントの提案
3-5:実力を高める
3-6:狙った舞台を獲得する
3-7:社内で狙った舞台を獲得する
3-8:社外で狙った舞台を獲得する
3-9:報酬について
3-10:キャリアデザインの流れを追う

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Webの達人 <顧客企業に1億円の売上をもたらしたweb戦略 
加藤 忠宏著
同友館 2001年6月30日発行 2500円

そうか、同じインターネットビジネスでも対象が変わると違うものに感じるなと思う1冊です。
私自身の仕事はこの本の内容に近いレベルでしょう。読んでもらえばわかりますが、恐らく皆さんがwebというタイトルから目次を見れば、いわゆるビットバレー系の資本金をどんと用意して一気に立ち上げ、MBAホルダーやベンチャーキャピタルの人が出入りしている、そんなことを連想するのではないでしょうか?この本に書かれているwebビジネスというのは、もっと身近な話で、リアル・ビジネスで活動している企業が、どうwebと関わると有効かということが説明されています。それこそ商工会とかに入会しているような中小企業に向けての本だと思います。したがって、読む人によってはレベルという言い方が正しいかはわかりませんが、物足りなさを感じるでしょう。ケース・サンプルも大手企業は出てきませんので、マッチングが良い読者には非常に参考になるでしょう!
目次
第1章:間違いだらけのE−commerce
1:インターネットビジネスの経営モデル
2:ビジネスタイプによって異なるwebコンテンツ
3:webコンテンツと統計モデル
第2章:サーチエンジン対策
1:出店ラッシュとスクラップアンドビルド
2:サーチエンジンの構造と自然言語について
第3章:BtoB型コンテンツの構造と成果
1:中小企業BtoB推進の社会的意義
2:BtoB型コンテンツの構築
3:BtoB型コンテンツの成果
第4章:BtoC型コンテンツの育成とその手順
1:なぜBtoC型コンテンツの成功確立は低いのか
2:BtoC型コンテンツの構築と育成
3:BtoC型コンテンツの成果
第5章:SOHO創業支援と地域連携
1:ITリーダー育成はなぜ難しいのか
2:E−commerce型創業の課題
3:インターネット事業と地域連携
第6章:ECセキュリティ危機管理対策
1:E−commerceセキュリティリスク
2:クラッカー対策
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起業成功のための事業計画策定の理論と実践
松田修一・柳孝一・大江健・白倉至著
白桃書房 1998年3月26日発行 2500円

早稲田大学の教授陣による1冊です。同種の書籍はたくさんありますが、実にわかりやすく説明されています。業種を問わず、これから事業を立ち上げる人は参考書代わりに持っていると良いと思います。
目次
序章:起業家とベンチャー支援者との架け橋は何か
T:社会的な生存体としてのベンチャー企業
U:支援者は何を手掛かりに支援するのか
第一章:事業機会の創造と市場戦略選定
T:事業機会の創造
U:市場戦略の選定
V:事業計画策定の必要性と市場戦略の位置付け
第二章:起業を成功させるツールとその活用例
T:事業目標の明確化
U:事業アイデアの評価
V:事業コンセプトを明確にする
W:起業家の適性テスト
X:採算性のチェックー逆損益計算書の考え方ー
Y:仮説のマネジメント
第三章:事業計画(ビジネスプラン)の策定方法
T:事業計画の重要性
U:事業計画書の内容
V:財務データの策定
第四章:事業計画のプレゼンテーション
T:ベンチャーフォーラムでのプレゼンテーション
U:プレゼンテーションの例
V:株式会社アローの概要
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伸びる会社の「先を読む」ネット戦略 <これからは「WinWin」作りのビジネスに変わる
滝沢 哲夫著
明日香出版社 2001年6月30日発行 1600円

第一章:ネットビジネス・・・・狂騒の世紀末から大競争の新世紀へ
・インターネットビジネスはもうダメなのか
・インターネットビジネスの悪夢、そして希望
・ネットビジネスを巡る競争の行方
・「インターネット以後」のネットビジネス
・本当の競争はこれから始まる

第二章:eマーケットスペース創造戦略・・インディゴ孫泰蔵に聞く
第三章:クリック&モルタル戦略・・「ロックフィールド流」

第一章でインターネットビジネスの環境を検証し、第二章では、ピュアプレイの話として
インディゴ孫泰蔵との対談が取り上げられています。第三章ではクリック&モルタルのロックフィールド社長岩田氏との対談でリアル市場とネット市場での戦略について話されています。孫氏はソフトバンク孫社長の実弟でもあり、知名度が高いので省略します。ロックフィールドとは百貨店の地下にある食品売り場で神戸コロッケ、サラダバックなどの惣菜販売で成功している企業です。社長からネット戦略の説明は納得感のある話で、中途半端に展開している企業とは格段の差があります。

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オープン・アーキテクチャー戦略 ネットワーク時代の協働モデル
國領二郎著
ダイヤモンド社 1999年11月11日発行 2200円

初版が1999年11月ですから、いまさら取り上げてもという感じですが、読んでみると中々いけます。例えば分散している情報を集約・結合して、共通する言語を設定して集まった情報に付加価値を増大させる。これを機軸に実際のビジネスモデルが紹介されています。実例としては株式会社ミスミ、株式会社プラネットなどが取り上げられています。
オープン・アーキテクチャーの概念の解説から始まり、協働の組織化メカニズム、従来のビジネスモデルとの比較、実際のビジネスモデルと読み進めていけますので理解しやすいです。

目次

第一章:経営戦略としてのオープンアーキテクチャー
第二章:情報化時代を動かす三つの要因
第三章:協働組織化メカニズムのイノベーション
第四章:サプライ・チューンの再編(水平展開型ビジネスモデル)
第五章:「関係性」のマネジメント(顧客参加型ビジネスモデル)
第六章:結合の場を提供するビジネス(プラットフォーム・ビジネスモデル)
第七章:ネットワーク型経済に挑む日本の進路
付録1:電子商取引のドメイン
付録2:顧客間インタラクションの特性
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