お薦めの1冊バックナンバー
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企業価値を高める戦略財務シナリオ
工藤 聡生+小林一郎著
株式会社かんき出版 2002年11月28日発行 2200円
久しぶりに☆たくさんの「お薦めの一冊」です。かんき出版から発売されている「ビジネスプラン策定シナリオ」「参画型経営戦略策定シナリオ」「戦略経営に活かすデータマイニング」に続くシリーズです。僕はこのシリーズは勉強になるので読んでいます。例えば、今回の財務ではダイエーの再建に使われた「デッドエクティスワップ」もわかりやすく解説されていて僕のように正式に学んでいない人間でも理解しやすくなっています。さらにこのシリーズと関連した、僕も申し込んでいるインターネットのWBT「ビジネス道場」というトレーニングがあり、ビジネス的に自分を高めたくてスクールなどに通う時間のない人はいいと思います。本書への僕の希望としては「起死回生」についてもう少し突っ込んでくれると嬉しかったかな!
目次
はじめに
プロローグ:戦略財務の概要
1.戦略財務の考え方
2.企業の成長ステージごとに活用すべき財務戦略手法は異なる
3.戦略的企業財務を成功させる3つのポイント
4.業績計画に裏打ちされ事業計画書
5.外部エキスパートの活用法
6.戦略財務遂行のプロジェクトを立ち上げる
第一章:新しい組織再編手法を理解する
1.法整備が進み戦略財務を遂行しやすくなった
2.「株式会社・移転制度」で持株会社をつくる
3.「会社分割」でグループ再構築をはかる
第二章:資本市場を活用して成長させる
1.アーリーステージでの戦略財務テクニック
2.「ベンチャーキャピタル」を活用する
3.「短期株式公開」で成長を加速する
4.株式公開のステップ
5.「資産流動化」で資金を調達する
第三章:M&Aで成長させる
1.「M&A」で経営資源を短期に拡大する
2.「ビルドアップ」で成長を加速する
3.「資本提携」で成長を加速する
4.M&Aの実行手順
5.株価を決める
第四章:組織の生産性を改善する
1.組織の生産性を改善する4つの手法
2.事業計画を通じて、経営資源の計画的最適配分を実現する
3.「持株会社化」で選択と集中のマネジメントを推進する
4.社内カンパニー制・チーム制」を導入する
5.「会社分割」で収益格差のあるビジネスを並列的に切り離す
6.「アウトソーシング」で固定費を変動費化する
第五章:会社を継がせる
1.事業承継のパターン
2.一人の後継者に承継させる
3.二人の後継者に承継させる
4.「MBO」で社員に継がせる
第六章:起死回生をはかる
1.企業が病んだらどうするか?
2.銀行対策/返済計画を見直す
3.スピーディーな再建を実現する「民事再生法」
4.「デッドエクティスワップ」で再生する
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外資の戦略思考に学べ
田坂 広志著
株式会社ビジネス社 2001年11月15日発行 1200円
時流にある論理的思考や成果主義、結果主義、合理的経営、リストラ等・・これらの考え方の元は外資系企業(外国企業)にあるといえ、いわゆる日本的なビジネス思考とどう違うのでしょうか?僕たちは時代が要求するこれらの思考とは何んなのかを知る必要性があります。その上で考える必要があり、言葉の表面上を取って解釈すると間違ってしまいます。なぜ、こういった思考が必要なのか?きっと理由はあります。
まだ、単に拒否の態度を示す人達が結構いるようですが、それでは負け組みになってしまいます。とりあえずこの本は読みやすいので(ページ数も少ない)読書が嫌いな人でもササっと読めます。さわりでも構わないので、まずは外資にある思考とはどういったものなのか知ってみてはいかがでしょう?
目次
第一章:戦略編
プロフェッショナルの戦略思考に学べ
第二章:人材編
ハイリスク・ハイリターンの世界でどう生きるか
元山一證券マンの証言 これが外資の合理主義経営だ
第三章:業界編
日本的商慣行を排した外資流通業の戦略
外資に学ばなかった板ガラス産業の衰退
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脱所有社会の衝撃 時間革命が始まった
水木 楊著
PHP研究所 2002年1月23日発行 1400円
今回は、ちょっと方向性の違うところでこの本を読んでみました。元ハイパーネット板倉氏の懲りない君で書かれていました「脱所有」妙にこの言葉が残っていたのでタイトルを見た瞬間に購入決定!そしてページをめくるとなるほどなるほどと読み進めていけ、現在の不景気への疑問の投げかけや数字のヨミ方などサラっとしていますが納得感があります。
そして「五コウ一楽」バブル崩壊後の10年でも成長している分野をこう呼んでいます「健康」「旅行」「学校」「代行」「不幸」そして「エンタテイメント」皆さんはそうだと思うか、疑問があるか、まずは本屋で立ち読みしてはいかがでしょう。所要しないことのメリットは個人でも企業でも得られるでしょう・・しかし、デメリットはなんだ。
目次
CONCEPT1:収穫のこの10年
CONCEPT2:これからの成長分野は「五コウ一楽」にある
CONCEPT3:時間買います 売ります
CONCEPT4:脱所有社会のインフラが生まれる
CONCEPT5:時間本位時代の生き方
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狼たちの野望 IT革命最前線
大下 英治著
株式会社廣済堂出版 2001年12月30日発行 1400円
株式会社サイバーエージェントの藤田社長を中心に、ガーラ、GMO,ブロードバンドネットワークス、ネットプライスやオン・ザ・エッジなどネットベンチャーのリーダー企業を何社か時系列に描いたドキュメントノベルです。
だいぶ色あせてしまったネットベンチャーも落ち着きを取り戻したというのが本当のところで今の状態が普通だとも思います。その中で、まだ、歴史のないネット業界を洞察するには面白い1冊です。どの会社も本が出版されていたりビジネス誌や一般誌でインタビューや特集でとりあげられているのでどこかで目にしたことがあるかもしれません。しかし、時系列に描いた本はないので提携の話やM&Aなどはリアル感があります。ビジネス小説でも読むつもりでも楽しめます。
目次
第一章:企業への挑戦
第二章:躍進の時代
第三章:株式上場とITバブル
第四章:復活の第二ステージへ
第五章:夢の実現へ向けて
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21世紀に勝ち残るITスピード経営
IT革命、何をどう変えれば強い会社になれるのか
松本 孝利著
株式会社経済社 2001年7月26日発行 1400円
日本シスコシステムズ株式会社を設立し国際的にも活躍し、現在ベンチャーキャピタル:アカデミーキャピタルインベストメンツ株式会社の社長である松本氏が、ビジネスの考え方や経験またマクロ的な日本の経済・ビジネスについてするどく書かれた1冊です。
ビジネスで起こり得ることの疑似体験を感じながら読むことができ、これからの時代にどんな考え方が必要なのかなどなど・・よく理解できます。本著内にありますがブームに乗ってITを導入し、失敗している企業が何故、そうだったのか。また、何故、シスコシステムズは成長しているのかなどを学ぶとか随分参考になると思います。
また、僕は「オープンディスカッション」「フルガリティ(倹約)」「ドライブ・チェンジ」「ローハンギングフルーツ」などがキーワードとして引っかかりました。
年も明けましたので刺激剤の1つにどうぞ!お薦めします。
目次
まえがき
プロローグ:IT革命を誤解している日本のビジネスマン
第一章:地球規模のサバイバル戦の幕が切って落とされた
第二章:徹底したIT戦略がもたらした高効率経営
第三章:スピードが21世紀を制す
第四章:21世紀のカンパニーカルチャー
第五章:eマーケットプレイスとSCMの最前線
第六章:IT化の実践的進め方
第七章:日本が今後、早急にクリアすべき問題
第八章:日本再生の切り札は教育
エピローグ:国際競争力のあるベンチャー企業の育成を実現するために
あとがき
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はじめての3分ハッキング KAZU著
株式会社3才ブックス 2001年8月15日 1143円
僕はネットの技術については知識が非常に浅いのですが、タイトルを見てなぜか惹かれてしまい購入しました。内容は全くタイトル通りでハッキングの基礎知識から具体的な方法や必要なツール類など書かれています。僕の勤めている会社ではレンタルサーバを使ってますからハッキングに対する知識は基本的に必要ありません。しかし、なんらかWebビジネスに関わっている人であれば読んで知識として知っておいて損のない内容ではあります。 |
想うことが思うようになる努力 ドトールコーヒー成功の原理・原則
鳥羽 博道著
プレジデント社 1999年12月20日発行 1600円
僕もたまに利用するドトールコーヒーの鳥羽社長の著作です。実はドトールコーヒーは利用していてもどんなバックボーンがある会社か、また、経営者の方についても全く知りませんでした。以前から書店で目にしては気になっていた1冊ではあったのですが、僕が興味を持っている分野とは違うと思って購入にいたっていませんでした。
そして今回この本を読んで何点か知ってちょっと驚きました。まず、株式会社ドトールというのは結構社歴が古いこと、社長が以外とお年を召されていることなど、お店の形態から勝手にまだ、社歴が浅くて若い社長がアメリカかなんかでヒントを得て・・なんてイメージしていたもので。
この本はリードの一文に「ビジネスマンに元気と勇気を贈る」とありますが、本当に父親や大先輩から話を聞かされているような気持ちになります。何かビジネスというと効率を追い求めという最近の風潮がありますが、この1冊からはちょっと毛色が違った「信用」や「信念」という言葉が僕には浮かんできます。(本文には別に出てきません)すこぶるアナログと言えばいいのか、ITとかベンチャーとかの対極のスタイルのように感じてしまいました。鳥羽社長が積み上げてきたものが経営戦略とかビジネスというより八百屋さんとみたいな商売と言った方がピッタリくる感じです。もちろんそれだけで、FCの成功や大企業への成長に成る訳はないのですから綿密な戦略があったはずですが・・なんとなく商売って感じます。
また、本著では「こだわり」という言葉が1つのキーワードになりますが、これは今風に言えば「あるべき姿と現状のギャップを埋めていく」これと同義かなと思います。まさしくビジネス(商売)の原理原則は変わらないと思いますので父親や先輩の話でも聞くつもりで読んでみることをお薦めします。
目次
まえがき
第一章:夢を与え続けることが企業の使命
第二章:16歳で飛び込んだ喫茶業界
第三章:ドトールコーヒーショップの設立まで
第四章:危機感が人間を突き動かす
第五章:150円コーヒーの顧客第一主義
第六章:フランチャイズを成功させる要点
第七章:こだわりこそ成長の原点
第八章:想うことが思うようになる努力
あとがき
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エグゼティブフリーター
道下 裕史著
ワニブックス 2001年10月25日発行 1500円
偶然ですがまたもや元リクルートの方の本を購入してしまいました。リクルートのメイン媒体(求人関係やじゃらん等々)の創刊の多くに携わってきたという筆者の仕事感や人生観みたいなところが語られている1冊です。
やはりごたぶんに漏れず前向きな考え方で、苦手だったという営業の克服の仕方などや様々な場面でポジティブ指向を感じられます。いわゆるフリーターという言葉を世にだしたという筆者は、この言葉があまり良いイメージとして使われないこと、その本来の意味付けに対して「エグゼティブフリーター」という表現で表しています。つまりは会社という組織に依存するのではなく目的を持った自由者?物事にトラワレナイ考え方、人生観、価値観までを含めたものだということなのかな?リクルートが嫌いな人にはちょっと鼻につく1冊かもしれませんが、これからの時代を生きるためには読んでおいたら良いかも知れません。
目次
はじめに
第一章:私はエグゼティブフリーターです。
第二章:らしさ
第三章:私はかつて営業マンでした
第四章:会社員時代の履歴書
第五章:私の心の操縦桿
第六章:秘訣
あとがき:現実的な夢をみる
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なぜ会社は変われないのか 危機突破の企業風土改革
柴田 昌治著
日本経済新聞社 1998年1月23日発行 1600円
日本の代表的なメーカーとの取引関係を持つ自動車の部品メーカーが、厳しい経営状況の中で社員の社内報に掲載した一文から会社の改革がはじまるというビジネス戦略ストーリーです。
改革の最中には旧体質の人間からの妨害や資本関係にある完成車メーカーから厳しい条件を突きつけられますが危機感を持っている社員がどう立ち向かっていくか?
経営不振の大きな要素である大きな組織にありがちな事なかれ主義や危機感を持っていない社員の蔓延。この停滞ししている組織を活性化するためにオフサイトミーティングという手法を核に変貌していく組織や社員達。話の展開もスピード感があってスキっとする1冊です。初版が1998年ですが充分にタメになります。
ぜひ、まだ読んでいない方には、遅らばせながらお薦めします。
目次
はじめに
第一章:あきらめるのはまだ早い
風土改革ノート:日本的企業風土の変革
第二章:突破口を開く
風土改革ノート:新しい人間関係を築く
第三章:改革はなぜ失敗するのか
風土改革ノート:オフサイトミーティングの手法
第四章:動き出す自律のサイクル
風土改革ノート:自分で自分を変える能力
第五章:スピードの勝負
風土改革ノート:早くて柔軟な組織
第六章:ビジョンを掲げる
風土改革ノート:「強み」の自覚と共有
第七章:正念場の危機
風土改革ノート:場の見直しと場のづくり
第八章:奇跡の再生
風土改革ノート:風土、体質と土壌づくり
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問題発見プロフェッショナル 構想力と分析力
斎藤 嘉則著
ダイヤモンド社 2001年12月6日発行 2400円
「ロジカル・シンキング」や「クリティカル・シンキング」を読んで役立ったと思う方は、ぜひ、この本も読んでみてください。
ビジネスをしている限りどんな方でも必ず様々な問題に直面することがあると思います。そんな時、その人によってリアクションが変わってきますが「ただ、騒いでいる」「独りで悩んでいる」「冷静に論理的に対処する」などなどとあるでしょう。
しかし、最善の対処だできるようにするためには、もちろん経験も重要になりますが考え方や方法論をもっていればより選択肢を増やせます。
ビジネスでは問題をどう対処するかでクライアントや社内での評価に大きく影響が出ます。そればらば起きてしまったことをは後で悔やんでも仕方ありませんので、この本を読んでよりベストな手が打てるように覚えておきましょう。
目次
はじめに
第一部
第一章:問題発見力が問題解決のクオリティを決定する
第二部
第二章:戦略的問題発見の構想力を高める
第三部
第三章:仮説思考と分析力は車の両輪
第四章:「拡がり」の中からギャップを生む重要原因を見出す
第五章:「深さ」をとらえ、問題を構造的に把握し、具体化する
第六章:「重み」づけを行い取り組むべき問題の優先順位をつける
筆者あとがき
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大事なことはみんなリクルートで教わった
柳谷杞一郎、藤田久美子著
雷鳥社 2001年11月10日発行 1500円
リクルートの外に出た方たちが語るリクルート像です。
営業力のある企業の筆頭にあげられるべき1社ですが、そのリクルートの強みがどこにあるのか?その一端が覗ける1冊です。非常に結束力の強い会社といいますか、在籍、元リクであろうと縦横無尽につながっている人というネットワークがあります。
このネットワークを作っているベースが他社から見ると宗教的とも言える営業スタイルにあるような気がします。そんなリクルートの内部では日々どんな活動がされているのか?どんな考えを持って仕事をしているのか?読んでみて嫌悪感を持つか、凄いと思うか?
また、語ってる人達の言葉も知っている人なら、あ〜、リクルートだなと思うでしょう。
(つぶやきにもこの関連で書いてあります。)
目次
はじめに
第一話:スーパー裏方集団を目指す
今野誠一 株式会社マングローブ
第二話:本気遺伝子が世界を熱くする
小笹芳央 株式会社リンクアンドモチベーション
第三話:「収益を生み出す構造」を学べ
岩崎敏晃 株式会社コンテンツ
R file No1:モチベーションマネージメントについて
第四話:「NO」は言わない政治を目指す
加藤公一 衆議院議員・民主党
第五話:TLOはお見合いのおばちゃん
山本貴史 株式会社先端科学技術
第六話:バーチャルアイドルは夢を見るか
永田豊志 株式会社フロッグアンドエンターテイメント
R file No2:エントリーマネージメントについて
第七話:丁稚奉公がしたいならリクルート
平川理恵 有限会社トランシベア
R file No3:リクルートのキャリアアップ制度
第八話:あの事件がリクルートを救った
岡田英明 株式会社クエストプロパティーズ
R file No4:リクルート事件
第九話:会社よりもまず自分に軸を置け
樫野孝人 株式会社アイエムジェイ
R file No5:リクルート、ダイエー傘下に
第十話:電話応対ひとつで会社は変わる
坂本しま 株式会社シ・マナーズ
R file No6:リクルートのキャリア、人事制度
第十一話:フェロー第一号社員が見た光と影
藤原和博 リクルートフェロー
R file No7:江副浩正とリクルート
終わりに
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「共生と競争」の経営 これが本当のベンチャだー起業成功への条件
鶴蒔 靖夫著
株式会社IN通信社 2001年12月4日発行 1800円
化粧品業界でOEMを手がけてきた株式会社インターフェースの笠原氏のインサイドストーリー的内容です。
僕は知らない会社でしたが起業を考えてる人にとっては参考になる内容です。化粧品のOEMを手がけ、やがて独立して自社ブランドでの化粧品の展開、海外ブランド(ピエール・カルダン、MCM等)の扱い、そしてエステ、医療機器の開発、販売などを展開しているそうです。この笠原氏の行動力、実行力、構想力、先見性など起業家として必要な要素がどんな場面で駆使されたのかが1つのストーリーの中で読み取れるので楽しく読める1冊です。また、前記した事業展開も化粧品のOEMから始まって美を中心とした大きなコンセプトを持ち、各事業への関連性、必然性などが明確であり規模は別にして事業が構成されていく1つのキレイな形だと思います。ちょっと著者の持ち上げすぎのようなの記述が気になりますが、業界外の人も面白いと思います。
目次
はじめに
第一章:市場の常識に風穴をあけろ
第二章:たった独りからの起業
第三章:激動する化粧品市場の変革
第四章:エステ市場に新風を吹き込め
第五章:新業態を生み出す発想力
第六章:「共生と競争」の経営哲学
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次世代携帯ビジネス「勝ち組み」の法則
三和総合研究所 次世代携帯ビジネス研究チーム著
株式会社廣済堂出版 2001年11月15日発行 1600円
多分、そんなに携帯電話やインターネットに興味のない人から見ればタイトルの「次世代携帯」これはどれを指すの?なんて思われるんではないでしょうか。iモードの普及により携帯電話でインターネットに繋がる・・この位のことは認知が浸透していると思います。では、この次世代携帯とは何でしょうか?新聞を読んでいるお父さん達は名前は聞いたことがあると思いますが例えばNTTドコモであれな「FOMA」がこれにあたります。
つまり、iモード等の世代からより
1.通話品質の向上 2.データ通信の高速化 3.音声と画像のマルチアクセス 4.カードにより端末変更の自由 5.テレビ電話など多機能化が実現されたものです。
そして本著はこの次世代携帯について市場性などのマーケティングやビジネスの可能性、または将来想定されるシーンなど携帯ビジネスに関わっている人でなくても充分に役立つ1冊になっています。ちょっとお薦め度が低いですが、僕には大変面白い本でした。ただ、やっぱり興味のない人が多くて一般的ではないかなと思ったので・・この結果でした。
目次
はじめに
第一章:注目のケータイ・インターネット・・・・・・真の普及度
第二章:「普及」を支えた要因と「浸透」を阻む要因
第三章:先進企業に学ぶモバイル活用事例
第四章:モバイル・ネットワークと携帯電話の最新技術
第五章:オープン化で激突する携帯電話の業界地図
第六章:次世代携帯における「ビジネスチャンス」
第七章:次世代携帯電話vs進化する固定ブロードバンド
第八章:真の「ケータイ大国」へのシナリオ
おわりに
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藤田 田社長が高橋徹教授にIT特別講義を受ける
藤田 田 ・ 高橋 徹著
KKベストセラーズ 2001年5月30日発行 1450円
マクドナルドを率いる藤田社長がITに関して対談方式で高橋教授と話していく、この内容に興味を持ってしまいました。当初、購入しないつもりでしたが・・藤田社長ならきっと面白い視点からの質問や考え方を示しているのではと思い手を伸ばしてしまいました。
さて、内容はというと藤田社長がITに関する質問を問いかけ、また、意見などを高橋教授と交わしていくという対談形式になっています。
例えば高年齢の方たちでITってなんぞや?と思っている方たちにはわかりやすい1冊だと思います。
また、読み物としてエキサイティングなシーンは四時限での高橋教授からマクドナルドへ提案があり、それを藤田社長はすぐに担当社員を呼んで話を聞かせるという場面はリアル感があってこの対談形式に緊張感を与えています。
この辺りからファーストフードのマクドナルドが顧客サービスとしての付加価値の持っていきかたや経営の方向性が垣間見えて参考になります。
そんなに力まず読める、思っていたより良い本でした。
目次
1時限:「インターネットとパソコンはどういう関係にあるのですか?」
2時限:「デジタルデバイド(情報格差)をどうしたら埋められますか?」
3時限:「ITを使って儲けるにはどうすればいいのですか?」
4時限:「IT革命の最先端えをきって何かやれることはないですか?」
あとがき
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広告の鬼吉田秀雄からのメッセージ 電通鬼十則
植田正也著
株式会社日新報道 2001年10月25日発行 1500円
実はこの十則は手帳に書いて思い出したように見ていました。別に電通に思い入れがあるわけではなくモチベーションが上がる内容だったので・・弱気になったときに広げてました。その関連の本なので見逃せません。
これは実際に電通だけではなく他の企業でも取り上げられていたり社長室の壁にあったりするそうです。
ちょっとこの内容は読むと一種、抵抗を感じる人も入るかなとは思います。僕も何十年か前であれば、物凄い抵抗感があったと思います。しかし、ITであれベンチャーであれ、大企業であれビジネスマンにとっての原理原則はこの十則の中で語れるのではないかなと思います。
そして本著ではこの十則ひとつひとつが解説されていてイメージを具体的にもてます。ちょっと著者の方の言い回しがキツイと思いますが、ビジネスマンである以上、知っておいて絶対に損のないことです。多分、あなたのまわりの同僚、先輩、後輩を見てください。仕事が出来ると思う人は、この十則ができていませんか?まずは明日から「その一」だけでも実行してください。きっと・・・・!
目次
はじめに 日本ビックバンの日
序章:なぜ、いま電通「鬼十則」なのか
第一章:「鬼十則その1」
仕事は自ら創るべきで与えられるべきでない
第二章:「鬼十則その2」
仕事とは先手先手に働きかけていくことで受身でやるものではない
第三章:「鬼十則その3」
大きな仕事に取り組め小さな仕事は己を小さくする
第四章:「鬼十則その4」
難しい仕事を狙えそして之を成し遂げる所に進歩がある
第六章:「鬼十則その5」
取り組んだら放すな殺されても放すな目的完遂までは
第七章:「鬼十則その6」
周囲を引き摺り回せ引き摺るのと引き摺られるのでは永い間に天地のひらきができる
第八章:「鬼十則その7」
計画を持て長期の計画を持っていれば忍耐と工夫とそして正しい努力と希望が生まれる第九章:「鬼十則その8」
自信を持て自信がないから君の仕事には迫力も粘りもそして厚味すらがない
第十章:「鬼十則その9」
頭は常に全廻転八方に気を配って一分の隙もあってはならぬサービスとはそのようなものだ
第十一章:「鬼十則その10」
摩擦を恐れるな摩擦は進歩の母 積極の肥料だでないと君は卑屈未練になる
終章:宇宙には原理原則がある
おわりに
・・・・・!!!!!☆超 超 超 超 超☆ お薦め!!!!! ・・・・・ |
IBMで学んだこと アスキーで得たこと セガ学んだこと
廣瀬 禎彦著
ワック株式会社 2001年11月6日発行 1400円
また、素晴らしい1冊に出会えました。
読めばわかりますがタイトルの3社をマネージメント・サイドで渡り歩いた著者が、各会社で人や仕事から学んだことをまとめています。タイトルからわかるようにコンピュータに関連した企業に携わってきた方ですが例えばインターネットは事業の目的に対しての方法であって目的ではないという考え方や「変えていいこと、変えてはいけないこと」CSKの故大川会長に言われたという「望遠鏡と顕微鏡を持って仕事をする」など参考になる言葉や考え方などがふんだんに盛り込まれています。
現在はブロードバンドISPのアットホームジャパンの代表取締役を勤める著者が、まだ、新しいこの会社・事業をどんな風に成長させていくか大変に楽しみです。
しかし、著者の廣瀬氏のように還暦が近い年齢になっても新しいチャレンジ精神や楽しみ方を持っていたいものです。
目次
プロローグ
第一章:IBMで学んだこと
第二章:PCとインターネットをつなぐこと
第三章:アスキーで得たこと
第四章:セガで得たこと
第六章:アットホームジャパンに生かすこと
第七章:ブロードバンドでできること
インターネット・オフライン対談
おわりに
・・・・・!!!!!☆超 超 超 超 超☆ お薦め!!!!! ・・・・・ |
戦略経営に活かす 仮説検証のノウハウ・ノウハウ
野口吉昭・HRインスティテュード著
PHP研究所 2001年3月21日発行 1600円
前回の「戦略経営に活かすデータマイニング」に続いて経営戦略ものです。データマイニングは関係ないと思う人も多かったと思いますが本著はビジネスマン全てに関連するテーマです。まずは何あれ仕事がまとまらないなぁと思う人・ベンチャー、スモールビジネスのセカンド以下マネージャークラスあたりの人にはお薦めします。
読めば知ってるよ、やってるよということもありますが、その方法論の選択肢が狭くないか?僕は自分のロジックの組み立てが限られていることにポイントを見つけました。
仮説検証というのは意外と言葉として理解しやすので、わかっているつもりになっているだけで、本当に自分の中でキッチリ消化されてるか、体系化されているかわかります。
第四章の仮説3思考「問題意識」「危機意識」「当事者意識」この3つを知るだけでも、成長できる人がいると思います。
目次
はじめに
第一章:戦略経営の本質とは仮説検証経営の実現である
第二章:コーポレート・プラットフォームが戦略モデルを生み続ける
第三章:変化をつかみ次代を読むことが仮説検証の始まり
第四章:仮説構築はベストプラクティスと仮説3思考が基本となる
第五章:変数・ファクト・軸・プロファイリングで仮説検証する
第六章:「まっ、とにかくやってみよう」が仮説検証サイクルのスピードを上げる
第七章:仮説検証型組織が考動する人材を育み、戦略経営を進化させる
・・・・・!!!!!☆超 超 超 超 超☆ お薦め!!!!! ・・・・・ |
キャラクタービジネスの舞台裏を徹底分析 ポケモンの成功法則
イデア探検隊ビジネス班著
東洋経済新報社 2001年8月16日発行 1400円
今でも日本中の誰もが知っている「ポケモン」に関するビジネス書です。今まで気にはなっていたのですが読むチャンスがなかったのですが・・購入してみました。
いわゆるキャラクタービジネスの大成功例な訳ですが、どこが水もの的な感があるキャラクタービジネスの裏側にもキッチリとした仕組みがあるんだとわかる1冊です。
特にまだ皆様の記憶の片隅にもあると思うTV番組での問題、これは第三章に出てきますが、他の業界でもお手本にすべき対処がされたいたということです。
また、キャラクターの世界感を大切にしたメディア露出、先駆者の成功事例の踏襲と進化や、逆に以前に失敗したケースの罠に陥らない戦略などなど充分に他業種でも役に立つストーリーが随所に出てきます。
軽い気持ちでランチの時間にでも読んでみるといいのでは?その業界では当たり前のことでも他では「目から鱗」ということもありますから!ポケモンなんてと言わずメガヒットの裏側にはどんな戦略があったのか興味ありませんか?あればどうぞ。
目次
はじめに
第一部「ポケモンの成功法則」
第一章:先駆者のKFSを組み合わせ進化させる
第二章:たくみなブランド管理
第三章:真摯なリスク・コントロール
第二部「現場検証 ライセンシーは見た」
第四章:ポケモンで夢みる力/トミー
第五章:おやつ食品のパワーバランスを変えたポケモン風味/永谷園
第六章:遅れてやってきた人気商品/第一屋製パン
おわりに
・・・・・!!!!!超 超 超 お薦め!!!!! ・・・・・ |
戦略経営に活かすデータマイニング
山本忠司・古本孝著
かんき出版 2001年10月22日発行 2000円
本著はかんき出版の「ビジネスプラン策定シナリオ」「参画型経営戦略策定シナリオ」のシリーズの1冊のようです。ビジネスマインドの高い若い人達や勉強不足だったなと思う人達には、ぜひ、読んで欲しいシリーズです。
データマイニングといわれると自分には関係ないと思われる方も多いかと思いますが、本著を読めば多くのビジネスシーンに利用できることも多いでしょう。
それからデータマイニングなんてよくわからんという人でも例えば「仮説検証」と「仮説発見」の違いという風に考えると理解しやすいですから本編で確認してみてください。
目次
はじめに
第一章:データマイニング概論
1.データマイニングとは何か
2.統計解析とデータマイニングの関係性
3.仮説検証(統計解析)か仮説発見(データマイニング)
4.データマイニングとOLAPを比較する
5.データマイニングの4つの階層構造を理解する
6.データマイニングの機能を理解する
7.データマイニング・ツールからデータマイニングを理解する
第二章:活用シーン別データマイニングの使い方
1.標的市場を明確にする-セグメンテーション-
2.陳列、キャンペーンを改善して売上を伸ばす-リンク分析-
3.ダイレクトメールの反応率改善や与信管理に有効-判別-
4.新店舗・新商品の売上を予測する-予測-
5.CRMを実現する (1)セグメンテーション+判別
6.CRMを実現する (2)ネットマイニング
第三章:データマイニングを成功させるポイント
1.どんな企業がデータマイニングを有効活用できるか
2.トップダウンのアプローチが不可欠
3.シナリオ実現のための”仮説-検証サイクル”の重要性
第四章:データマイニング・プロジェクトの進め方
1.プロジェクトの概要を理解する
2.プロジェクトの期間を設定する
3.分析シナリオをプランニングする(全工程の10%)
4.利用データを決定し収集する(全工程の30%)
5.データを加工する(全工程の40%)
6.分析・予測を実施する(全工程の10%)
7.実務へ適用できるまでプロジェクトの”仮説・検証”をまわす(全工程の10%)
第五章:データマイニングと未来予測手法を組み合わせる
1.データマイニングと未来予測手法を組み合わせる「感覚投入手法」を組み合せる2.未来を予測する6つの感覚手法投入
3.戦略の遂行手順に則してデータマイニングと感覚投入手法を活用する
4.ターゲットを明らかにして市場戦略を組み立てる
5.誰に何を売るか”戦略商品”を明確化する
6.プロモーション・ミックスの最適計画を立案する
7.営業対象者への戦術を考える
8.ヒットを生む新商品開発の手順とマーケティング計画の策定
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