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お薦めの1冊バックナンバー part 9

グッドキャリア
山本直人著
東洋経済新報社 2003年4月22日発行 1600円


 博報堂人事局に勤める著者がキャリアについてマーケティングという視点から見た場合にどう考えられるかを紹介しています。
 世の中には自分自身について、自己啓発、就職関係のノウハウ本などなど多く出版されていますが、本書は、swot分析を使って自分を評価し、しかし、それは地図作りでしかなく、ポジショニングでパスを考え、そしてブランディングで個人力を考える・・・などのマーケティングの手法を使って考えられるようになっています。
 そして、僕が注目し購入した理由は、例えばswot分析は使い方を間違うと意味をなさない、では、その間違った使い方とはなどが説明されていて、大変、面白いなと思いました。
実はキャリアについて考えたいためにではなく、マーケティングで陥りやすいミスを知りたいというのが中心でした。

お薦めの1冊です。

- 目次 -

まえがき
プロローグ:勝てるキャリアから、グッドキャリアへ
第1章:自分を企画するならば
第2章:パーソナルアイデンティティ
第3章:キャリアを育むコミュニケーション思考
第4章:グッドキャリアをスケッチする
エピローグ:社会、生活、そしてキャリア
あとがき

・・・・・ !!!   超 超 超 超  お薦め  !!! ・・・・・

トヨタ流「最強の社員」はこう育つ
若松義人著
成美堂出版 2003年4月20日発行 524円

トヨタ流自分を伸ばす仕事術
若松義人著
成美堂出版 2002年2月20日発行 505円

 たまたま続けて購入したトヨタ関連の本を2冊取りあげます。
日本を代表するモンスター企業のトヨタですが、その経営スタイルはトヨタ方式、カンバン方式など様々な形でメディアに取り上げられています。
また、海外を含めた他の企業からも注目を浴び続けています。
 では、実際に働いている人たちは、どんなことを学んだり仕事のコンセプトとして持っているのかを著者が紹介しています。
 結論から云うと「変化することを止めない」ということなのかなと僕は思いました。
何か行動をして結果良くても、その時点に甘んじない、悪い結果が出ても「なぜ」を繰り返し必ず原因(トヨタ式では真因というそうです)まで掘り下げる。
  こうして、目次だけ読んでみると精神論っぽく見えますが、そうではなくて徹底的な論理的な掘り下げた結果にあります。
 どうしても人間は楽な方に流れたくなりますが、こうしてこの2冊を読むと例えば問題が起きた時の自分の対処の甘さ、仕事に対する取り組み姿勢の甘さを突きつけられる内容です。そして普段自分の発言の中に言い訳だったりネガティブな要素が多いかにも気付かされます。

 いまさらと云わずに成長したいビジネスパーソンは、この本を読んで再度自己認識を改めてみるときっと良い結果に繋がると思います。

超 お薦めの1冊です。


トヨタ流「最強の社員」はこう育つ - 目次 -

まえがき
第1章:「成功法」を改善せよ
第2章:「自分原因説」をとろう
第3章:「頑張り」を増やすな
第4章:仕事に「昨日と同じ」はない
第5章:「もう一度」の力を信じよう
第6章:小さな達成を信じよう
第7章:つねに先手でゆけ
第8章:「気持ち」が人を動かす
あとがき

トヨタ流自分を伸ばす仕事術 - 目次 -

まえがき
第1章:「平均点」で満足するな
第2章:「できる」と思えば何でもできる
第3章:楽にやるな、楽しくやれ
第4章:倍々ゲームで「時間」は増える
第5章:「今」こそがカベの超えどきだ
第6章:「組織の力」を味方につけよ
第7章:「知恵の出どころ」を深く掘れ
あとがき

・・・・・ !!! ★   超 超 超 超 超 お薦め ★ !!! ・・・・・

ブックオフ情熱のマネジメント
ブックオフ探検隊著
日経BP企画 2004年4月19日発行 1500円

 この本は、僕の家の近所にもある中古本販売のブックオフ・コーポレーションについて「ブックオフ探検隊(GMSのMBAコースの20名)」が最終課題としての企業レポートの結果をまとめたものです。
正直、MBAベンチャーノンフィクション「挑戦」を読むまでは興味のない会社で、この中で読み取れた企業文化が好きになれませんでした。しかし、それ以来、様々媒体を通して知るニュースには興味を持ってみていました。
そして、 今回、嫌いだった部分がただのイメージだったのか検証する意味でも迷わずに購入しました。
 
  何が好きになれなかったのかというと、人の力を過剰に信じていると言えばいいのか、一種狂信的な匂いを感じてしまうことです。もちろん、人が集まって1+1=2ではなく3にするためには、ある種のそういうノリが必要なことは十分理解しています。
 
  ブックオフの成長を支える情熱のマネジメントの背景には「リクルート」「京セラ」「イトーヨーカ堂」 の良さを取り入れ、なおかつ従業員に「人はなんのために働くか」「何のためにこの会社はあるのか」という問いに対しての答えがあり、従業員一人一人に伝えきっていることにあるのではないかとまとめています。
 現場ではアルバイト、パートが中心に活躍する・・決して高い給与ではないようですが、皆が競って働く、それが好成績につながる。
 ピンチになってもスタッフが熱く語らい、行動して乗り切る。
先輩アルバイトは後輩アルバイトにその企業文化を伝えていく。その文化が好きになれない人たちは、恐らく早い時期に抜けていき、その文化に耐えられるものだけが残っていく・・・そしてますます同じ思考の人が固まっていく、すごい閉鎖された感じがしてしまいます。
 
  もちろん、こんな本になっているのですから企業自体が、本当に閉鎖的なわけではありません。 そして、好きも嫌いもなく、結局、成長する企業には、従業員が会社に思い入れを持って働き、ベクトルが一致している・・これだけは間違いありません。

今回、悪口を書いたようにみえますが、認めた上での好きになれない部分を強調しただけです。この本の内容は、マネジメントについて大変勉強になることも、まず間違いありません。 ブックオフの情熱のマネジメントという手法(?)が、成功している企業には、同じようにあることが、多くの企業ストーリーの本を読んでいるとわかります。
どんな天才経営者が一人で優れた戦略をたてても誰も動かない、自分の行動範疇でしか働かなければ効果は現れないでしょう。
 なぜ、従業員達に競って働いてもらえるのか?そのヒントをが掴める内容だと思います。

超 お薦めの1冊です。

目次


プロローグ:探検隊出動
第1章:第一のステップ「形を創る」
第2章:第二のステップ「心を入れる」
第3章:第三のステップ「人を動かす」
第4章:第四のステップ「壁を破る」
第5章:第五のステップ「次のステージへ挑む」
AppendixT1:ブックオフを読み解く四つのキーワード
AppendixU:解説編
AppendixV:資料
エピローグ

・・・・・ !!! ★   超 超 超 超 超 お薦め   !!! ・・・・・

怪しいお仕事!
北尾トロ著
ダイヤモンド社 2001年7月10日発行 562円

う〜ん、正直このコーナーで取りあげるかを迷ったのですが、世の中には色々な仕事があるんだというのも事実ですから軽いジャブということで(笑)
取りあげられているのが「悪徳興信所」「競馬予想会社」「お寺売買のコーディネーター」「車で融資」の金融業者などです。恐らく皆さんも聞いたことくらいはあると思いますが、実際にどんな仕組みなのかとかまではしらないでしょう。
自分が引っかからないためにも読んでおくといいかもしれません。
個人的には4章の誘の仕事師が興味深いものでした(笑)内容は男ならわかりますよね?

目次

まえがき
第1章:口の仕事師
第2章:技の仕事師
第3章:業の仕事師
第4章:誘の仕事師

26歳熱血社長、年商70億の男
杉本宏之著
経済界 2004年4月6日発行 1400円

 マンション販売の株式会社エスグラントコーポレーションの代表取締役である著者の生い立ちから、勝ち組のサラリーマン生活、そして独立後の資金不足、業界内での苦しい立場などの苦難、そこから復活までが描かれています。
 読み応えの中心になるのは、サラリーマン生活、独立なのですが・・・かなり熱い人生です。そして、かなり熱い集団です、とにかくよく泣く(笑)
 
  この社長 杉本氏の魅力は、何よりもきっと”カリスマ性のある人間力”なんだと思います。
 給与の遅延が続いても辞める人間は個人的な事情を除けば0名、苦しい中でボーナスを出せば社員全員が返却してくる。つまり、この本から感じる限りでは決して独立後の困難な状況からの復活は戦略とかマネジメント力とかよりも仲間に支えられたものだと感じます。さらに”本音のぶつかり合い”これが成長のカギなんでしょう!そして、この人を惹きつける「カリスマ性」これがMBAでも大学でも勉強できない人間力です。それも暗黙値などとも違う先天性の能力、うらやましいものです。
 大企業でもない、このサイズの企業で、一番力が発揮されるのは組織に迷いがなく一定のベクトルに向かうことだと思います。そういう意味では恐ろしく強力な企業だし、従業員数100名弱の企業なので、まだまだ、その力で成長していくんでしょう。
 ただ、社長と社員から距離ができてしまうほど成長した時はターニングポイントがあるのかな?

お薦めの1冊です。

目次

はじめに
まえがき
第1章:ハンガリー精神の原点
第2章:独立。そしてどん底
第3章:「闘う日の玉エスグラント」でV字回復へ
第4章:環境が人を育てる
第5章:業界に革命を起こせ!
第6章:初心を忘れるな!
第7章:企業の社会的責務
エピローグ

・・・・・ !!!   超 超 超 超 超 お薦め   !!! ・・・・・

「図解」わかるMBA
監修:梅津祐良 池上重輔著
ダイヤモンド社 2004年4月19日発行 514円

とくに読みたいとかではなく、カバンの中に入れておくツールとして購入たポケットサイズの1冊です。
なので内容については書きませんが、このサイトに来てる人なら目次からわかると思います。

目次

T:イントロダクション
U:戦略
V:マーケティング
W:組織
X:会計
Y:コーポレートファイナンス
Z:トピックス

・・・・・ !!!   超 超 超 超  お薦め  !!! ・・・・・

NTTドコモ前会長 大星公二の経営は知的挑戦だ
大星 公二著
経済界 2004年4月16日発行 1800円

わたくしごときチンピラがどうのこうのと言えるものではございません。(笑)
バブル崩壊なんかものともせず急成長を遂げるNTTドコモの前会長が経営者としてのマインドや戦略について書いた1冊です。
著者がどんなことをベースに経営者として活動してきたのか?キーになっているのは4章のタイトルに出てくるノウブレス・オブリュージュでしょう。この意味は「選ばれたものの責務」つまり経営者というのは一般的には1人ですから選ばれた人なわけです。そんな選ばれた人には負うべき責務があると、それは半端なものではいんだということです。
経営者を目指すチャレンジャー達には、立つ前に、ぜひ、この本を一度は読んでおいて欲しいと思います。いくら0円起業できるといっても、その経営者としての責務は決してイージーなではありません。

それから「iモード事件」や 「iモード・ストラテジー」「アラ・アイモード」を読んだ人には、もっと面白いかもしれません。

もちろん超お薦めの1冊です。

目次

まえがき
序章:需要創出は経営者の知的挑戦で
第1章:知識が創造力の源泉
第2章:情報力が経営を左右する
第3章:知識・情報を活かす起業家精神
第4章:現場第一主義とノウブレス・オブリュージュ
第5章:新市場発掘に必要な感性
第6章:人を生かす経営、企業を活かす人
第7章:企業の社会的責務
第8章:ユピキタスNW時代の情報ルネッサンス
あとがき
巻末資料

・・・・・ !!!  ★ 超 超 超 超 超 お薦め ★  !!! ・・・・・

プロフェッショナル講座 営業力
田坂 広志著
ダイヤモンド社 2004年4月8日発行 1400円

しばらく購入していなかった田坂氏の著書を久しぶりに読んでみました。
テーマは「営業力」!
田坂氏というと戦略とかもっと大きなテーマが多いという印象が強かったので、結構、テクニカルな部分まで踏み込んだ本書は予想外でした。
内容としては著者の経験をベースに商談を進める際の大切な要素などを解説していますが、とにかくスマートな営業という印象を受けました。
正直、そんなに凄いテクニカルな話ではなく(そんなものないと思うし)、もっとマインドとか要は営業は「対人間である・・・だから・・・」といったことが解説されていると思ってください。
最近のビジネス書は、この「人間・・ 」という関係が多いですね、一時のMBAものなんかに代表されるロジカル(論理的なもの)に疲れたのか、この泥臭いというか、所詮、仕事は人間対人間なんだ、だからおのずと大切にすることは、はっきりしているといった感じに移行している気がします。
お薦めしてもいいかな?といった感じです。

目次

・人間と組織を売り込む力、それが営業力
・売るのは商品ではない人間である
・営業力とは「商談のアート」である
   〜
・エレベータホールで「最後の一瞬」を感じ取れ
・商談の帰り道には全員で「追体験」せよ
・顧客に対する「操作主義」を捨てよ
・顧客の「かけがえのない時間」を大切にする
全25項

・・・・・ !!!   超 超 超 超  お薦め  !!! ・・・・・

女子大会計士の事件簿3
山田 真哉著
英治出版 2004年4月21日発行 950円

あれよあれよと云う前に第三弾となったこのシリーズですが、読み物としての面白さも加わった良い本だということなんでしょう。
女子大生を主人公に、そしてどんくさい男をサブキャラにありがちな展開も多いのですが会計の話も絡めて読みやすさが売りなのかな。
僕は第一弾、二弾と結構辛口なコメントを書いていましたが、結局今回も購入したということは面白いんだな。
前も書きましたがリラックッスして読めて勉強にもなります。
ここまでがんばってるので評価高、そしてちょこっと泣かされた場面もありました・・・ということで超お薦めです(笑)

目次

1:「映画の中の会計士たち・・あはは」 除却とキックバックの話
2:「鏡を割ったのは誰だ」事件簿前編 部門別会計と利益の話
3:「鏡を割ったのは誰だ」事件簿後編 減損会計の話
4:「未来の財務諸表の作り方」 直接原価計算の話
5:「天使のウィルス」 システム監査の話

■女子大生会計士の事件後3
■あとがき
■特別資料 不正・粉飾決算マニュアル

・・・・・ !!!   超 超 超 超 超 お薦め  !!! ・・・・・

M&Aドキュメント 事業売却
弁護士 藤田 浩著
商事法務 2004年3月30日発行 2600円

久しぶりに★マーク付きになった、この本は事業売却が実際にどんな実務などを経て実行されるのかを小説にして紹介しています。
舞台は電子計測器のトップメーカー。そこに仕掛けられる敵対的買収の影、それをキッカケに当初は防衛策としてノンコア事業の売却を検討するが、買収が沈静化しても生き残りのために実行するという話です。
登場者は売却企業、買入を検討する企業、メインバンク、法律事務所、証券会社、会計事務所で、この中でどんなことが話し合われ、どんな書類が作成され、それぞれがどんな責任のもとに役割を果たすのかなど垣間見ることができます。
ま〜、まず普通に働く人達の大多数には関係のないところで起きることでしょう。でも、1回はそんな場面で働いてみたいものです。
少しお値段はよろしいですが、 超お薦めの1冊です。

目次

第1章:社長の憂鬱
第2章:メインバンクの提案
第3章:寺島弁護士登場
第4章:事業売却か、身売りか
第5章:スキーム検討会議
第6章:セラーズ・デュー・ディリジェンスは必要か?
第7章:オークションの功罪
第8章:セラーズ・デューの報告会
第9章:第一次ビッド
第10章:買収監査
第11章:買収契約書の作成
第12章:第二次ビッドとネゴシエーション
第13章:今日の味方は明日の味方
第14章:レター・オブ・インテントの締結と独占交渉
第15章:買収契約書の交渉
第16章:環境調査と本契約の締結
第17章:クロージングに至る道のり
第18章:クロージング
資料

・・・・・ !!!  ★ 超 超 超 超 超 お薦め ★ !!! ・・・・・

7人のザ・サムライ経営者
横井 裕之著
廣済堂出版 2004年2月25日発行 1400円

いわゆる大手の関連会社や親からの承継企業ではなく、何もないところから創業した7人の経営者をとりあげています。バブルの崩壊・デフレ経済の中でも元気にエネルギッシュに活動する経営者の活力の源はなんなのか?などをインタビューしています。
とりあげられている経営者が活動する業界もバラバラで、それぞれの経営者が様々なパターンで壁を乗り越えて今日に至っているわけですが、なぜ、勝ち残ったのか、その理由を読み取って「勝ち組」企業の経営者のエネルギーを勉強しましょう。

お薦めの1冊です。

目次

はじめに
1:株式会社フェローテック
2:株式会社レイ
3:株式会社シー・ヴイ・エス・ベイエリア
4:株式会社アミューズ
5:軽貨急配株式会社
6:東新住建株式会社
7:エン・ジャパン株式会社
おわりに
あとがき

・・・・・ !!!  超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・

修羅場のマネー哲学
木戸 次郎著
幻冬舎アウトロー文庫 2003年12月5日発行 533円

サブタイトルに「1億5000万円の借金を9年間で完済した男」となっている、この本は学生時代に商売で成功し大金を手に、卒業後には証券会社に勤め、その大金を元手に自らも株を行い、儲け続けるがやがてバブル崩壊に直面し1億5000万円の借金を背負ってしまうが、9年間かけて返済したという著者の自伝です。
普通のサラリーマンでは、どう考えても1億5000万円を9年間で返すことは出来ません。では、著者はどうやって返済したのでしょうか・・恩人の死や父からの救い、ギリギリの勝負など、ご本人には申し訳ないが緊張感のある面白いお話しになっています。
さらに、著者の勝ち残った武器にもなっているヨミ(なんのヨミかは書きません)は、私たちにも勝つヒントを与えてくれています。

なかなかどうして、お薦めの1冊です。

目次

はじめに
第1章:落とし穴
第2章:私という男
第3章:苦闘の日々
第4章:日本が蘇る日
あとがき

・・・・・ !!!  超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・

小さな会社の復活経営学
津田 倫子著
PHP研究所 2004年3月31日発行 680円

日本の企業の90%以上が中小企業ですが、なかなか回復しない日本経済の中で、どう勝ち残っていけばいいのか、考えさせてくれるものになっています。
選んでいるわけではなく再生に関する本続いていますが、どれだけ書店に並んでいるということなんでしょう。
内容はと言えば、例えば2代目社長が経営する会社で創業者が会長として残り、古い経営から抜け出せない・・・、地方の中小企業が全国展開するには・・・、必要な人材とは・・など大手企業の再生ものとは違う視点で書かれています。

お薦めの1冊です。

目次

序:小さな会社の自己革新が、日本を変える
第1章:社長の意識改革なくして復活なし!
第2章:小さな会社の現実的改革
第3章:中小企業が大企業になれない理由
第4章:大企業に伍して「もの」を売るためのヒント
第5章:地方中小企業に活路はあるか
第6章:大企業との新たな協業
おわりに:スモールビジネスと起業家が日本を変える

・・・・・ !!!  超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・

「論理力」が身につく本
西村 克己著
成美堂出版 2004年3月11日発行 524円

安いので思わず購入してしまった本ですが、全体的には目新しいものはないのですがポイントは結構ありました。
例えば、問題に対して効果が高い解決策の優先順位としてECRSがあげられています。E(エルミネイト:やめる、排除、廃止・C(コンバイン:一緒にする、統合)・R(リプレイス:置換、交換)・S(シンプリファイ:簡素化、単純化)ということですが覚えておくといいかなと思います。また、一時やたらに使われていた「朝令暮改」を戦略なき戦術として切捨て、試行錯誤が多すぎて労多くして成果にならずと言っています。
ただ、簡単な問題がいくつか出てくるのですが選択問題としていかが?というレベルなのでちょっと苦笑でした。

ポケットにポンと入れて喫茶店で読むようなお薦めの1冊です。

目次

はじめに
第1章:「事実」をどう整理するか
第2章:問題の「根」をさぐろう
第3章:「理路整然」の条件
第4章:「自滅パターン」にはまるな
第5章:議論の方法-論理的な話とは
第6章:論理を現実化する技術
第7章:常に「成功が見えている人」の考え方


・・・・・ !!!  超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・

ブラザーの再生と進化 価値創造へのあくなき挑戦
安井 義博著
生産出版 2003年12月18日発行 1600円

イメージとは無責任だなと思いますが、僕自身はブラザー工業と言えばミシンだと思っていました。今の世の中、家庭用ミシンがたくさん売れるとうは思えませんし、漠然とは大変なんだろうというイメージを持っていました。
しかし、数年前にマルチファンクションシステムFAXの複合機を知って便利なものを売ってるんだと興味深々、当時、他にはゼロックス位しか発売していませんでした。
さて、そんなブラザー工業がミシンというコアビジネスから現在の情報通信機器で世界的なメーカーに変貌したのは何故かがわかります。
社長の安井氏が決して連戦連勝というわけではなくギリギリの選択の中で経営してきたか・・・読み応えはバッチリです。

お薦めの1冊です。

目次

はじめに
第1章:逆風の中での出発
第2章:会社再生に向けて始動
第3章:革新への道
第4章:未知への挑戦
第5章:会社の形を変え組織を変える
第6章:さらなる飛躍を目指して
あとがきに代えて 社員とのコミュニケーションを大切にする

・・・・・ !!!  超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・

店はこうして生まれ変わった!
笹 幸恵著
ダイヤモンド社 2004年3月11日発行 1700円

1989年創業で現在、ジャスダックに上場しているコンタクレンズ販売の大手チェーン「日本オプティカル」が成長を続けていた最中、売上が落ちてきたときに社長の長村氏が打った手段が「店舗改善委員会」の発足でした。指名されたメンバーは指定された店舗を2ヶ月で売上を回復させ、それを各地をまわり2年間続けるという過酷なミッションを与えられます。チームを2チーム設け、目覚しい成果を出せるケース、失敗するケース、メンバーの脱退など様々な体験していくことになります。
A店で成功したケースはB店では効果が上がらない、戦略が違っているのか?マーケティングのミスか?若干メンバーの活動の中に?がつく場面もありますが、それは誌面で伝わらない違いでしょう。
僕もマーケティイグ調査で店舗もやっていますので参考になって面白かったです。
お薦めの1冊です。

目次

プロローグ
第1章:「ビジョン・ベンチャー」の躍進
第2章:「店舗改善委員会」発足
第3章:快進撃
第4章:激戦区での闘い
第5章:モチベーションの壁
第6章:本社との軋轢
第7章:新しいスタート
エピローグ

・・・・・ !!!  超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・

MBA娘 殺人事件
山本 御稔著
PHP研究所 2004年2月6日発行 1300円

なかなか面白いビジネス系エンタテーメント小説です。
日本人の元記者の娘はMBA取得のために留学し、先に留学している女の子と警視庁から金融犯罪に対処できるために留学したボケた男が殺人事件に巻き込まれるというストーリーです。
ビジネススクールの授業風景なども描写されていてリアル感があって面白いできです。
息抜きの1冊にもなり、一石二鳥で費用対効果がよいです(笑)

お薦めかな?の1冊です。

目次

第T章:MBA娘現る
第U章:ビジネススクールの気楽な仲間たち
第V章:MBAプログラム、スタート!
第W章:スペース・コーポレーションの悲劇
第X章:謎の集団
第Y章:ハワードからのメール
第Z章:逆転
第[章:葵、監禁される
第\章:愛と事件とMBA
あとがき

俺が黒字にしてみせる!
杉野 正 著
株式会社かんき出版 2003年11月10日発行 1400円

長野県の「しなの鉄道」、新幹線と併行する旧JRの財務超過になった在来線です。
この赤字の在来線を長野県知事の田中氏から依頼されてH・I・Sからその再建を背負って社長になり、計画通り3ヶ月で黒字化した著者のビジネスストーリーです。
さて内容はさておき口述式だったのか、文章が読みにくいのが、まず、気になってしまいました。このせいで杉野氏の人物像が嫌な感じにとれてしまいました。
では、内容はと言えば社員の甘さを取り払い、徹底的に無駄を省き切るべきものは切り捨ててモチベーションの高い会社にするということです。
本書はどう「しなの鉄度」を再建してきたかということに焦点はあてず、その手段の後ろにある著者の考え方を読むものかなと思いました。
正直に書いてしまえば、何か目新しい凄い手法を使っているわけではありません。再建の影にある考え方は基本的には同じです。
要は実行者が、どこまで徹底して行動できるかということなんでしょう。

再建ものに興味のある方にはお薦めします!

目次
はじめに:必要な期間はわずか3ヶ月
本書をお読みになる前に  
第一章:黒字経営の秘訣
第二章:やる気社員を生み出す秘訣
第三章:社員を成長させる秘訣
第四章:仕事を成功させる秘訣
最後に:これからのこと

・・・・・ !!!  超 超 超 お薦め !!! ・・・・・

こうすれば会社は蘇る!
石倉 潔 著
株式会社すばる舎 2004年2月23日発行 1500円

マスコミでは大分景気回復の兆しがある、などといわれていますが、いまひとつ実感はありません。そして、 相変わらず倒産が聞こえてきます。
今回の本は、調査マン出身で、現在、経営コンサルタントの著者が会社の倒産について、その上手い?処理方法などを実例を挙げて紹介し、そのキャリアから倒産を意識せずおえない状況になった時に、事前から何をチェックしなければいけないか、逆に取引先の危機状況の見つけ方などが紹介されています。
そして各章ごとに、会社を甦らせるポイントがまとめられていて、全部で59ポイントあります。
お薦めできる1冊だと思います!

目次
プロローグ:「悲・喜」の分かれ目はどこに  
第一章:まず、潰さずに生き抜いてこそ
−実例が教える企業サバイバルレースの闘い方
第二章:失敗しないための社長学
−会社を蘇らせるためには、何をしなければならないか
第三章:危機に瀕しても悪あがきは禁物
−本当に役立つ延命策と再建のための教訓
第四章:倒産、そして再建のための法制度
−降りかかる火の粉から会社とわが身を守るために
第五章:会社を甦らせる60の条件
−この五つの観点から徹底的に見直せ
エピローグ:冬来たりなば、春遠からじ

「日本式M&A」成功の法則
山野彰英 著
ダイヤモンド社 2004年1月16日発行 1600円

ヤマノホールディングコーポレーション統領の山野氏の山野美容グループの中でどのようにM&Aを位置づけ、実行しているかを紹介しています。
タイトルに日本式とあるからわかると思いますが、一般的にあるイメージの海外ファンドが行うようなM&Aとの違いがわかるようになっています。
その方法とは「社名を変えない」「組織を変えない」「経営陣」も変えない、そして再生しても会社を「売らない等、ちょっとイメージが違います。
さらにM&Aする会社は必ず山野グループの美道五原則にしたがってしか行わない。何でも買うというものではなくグループ内でのシナジーか生まれることを必としています。

昨年の新興3市場の予想経常増益率ランキング2位の、成長企業の秘密を少し垣間見ることができます。

お薦めできるの1冊だと思います!

目次
はじめに:  
第一章:いまなぜM&Aなのか
第二章:日本型M&Aのポイント
第三章:これが企業再生の秘訣
第四章:成熟産業もまだ発展する
第五章:これからのM&A戦略

・・・・・ !!!  超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・

小説 会社を更正させる力 TOCマネジメント
村上 悟 著
PHP研究所 2004年2月6日発行 1700円

またもや企業再生ものを購入してしまいました。自分の心情が裏にあるんでしょうね!

さて、この小説の舞台は、非鉄金属の精錬などを行う素材部門と電気・電子部門を扱う加工部門から成り立つ帝国マテリアルというメーカーです。
まずは、京都工場でTOCマネジメントで効果を挙げている主人公が、リタイアを間近にした会長に本社に呼ばれ、改革のための調査を命じられることからスタートします。
そして、専務の子会社や取引先を交えた背任行為の発覚などを通じて会社の改革が始まります。
そのポイントになるのがTOCマネジメントという手法です。
きっと、ここを読むような方なら、ご存知でしょうから割愛します。(本当はキチンと説明できない。悲)
参考文献は多そうですので、この本を読んだ後に、そちらでしっかり理解すればいいのではないでしょうか?下手に一部を理解して説明すると間違うのでキーワードだけ「思考プロセス」「因果関係」「問題解決ツリー」「直観力」「洞察力」そしてヒット作のビジネス本「ザ・ゴール」 これでわかる人にはイメージできるでしょう。
ちょっと、僕の環境とは違う世界の話なのでイマイチ、ピンとこないところもありましたが面白い作品だし、勉強にもなります。

お薦めできるの1冊だと思います!

目次
まえがき:  
第一部:特命発令
第二部:フェニックスプロジェクト
あとがき

・・・・・ !!!  超 超 超 超 お薦め !!! ・・・・・

ロンおじさんの贈り物
岡村 勝弘 著
株式会社ビーケーシー 2004年1月20日発行 1334円

ITバブルの乗った、そして不振に喘ぐIT企業が突然、社長の前に現れた謎の外国人の老人に教えられ再生するという面白いビジネス小説です。
ネット・コマースというミドルウェアを開発するIT企業の社長 竹内と行き詰ってしまった経営陣、それぞれの能力は高いものがありながらも集結しない力!
その経営陣の前に現れた老人が、とにかく自分達で考えさせながら気づかせ、経営を改善していく姿が描かれています。
なぜ、経営陣が同じベクトルに向かわないのか?なぜ、会社がピンチなのか?どうしたらこの会社は再生するのか?テーマは「他人の力を借りて自分の思考力を高める」だと思います。
とにかく売れない戦略にありがちな言い訳や考え方を、ロンおじさんがやさしくしかもバッサリと切り捨てていきます。

小説としてのボリュームとしては少ないのですが、若者達を応援する経験豊かな老人、テーマとしては緊張感が溢れる内容でありながら、なぜか、温かさを感じるという不思議な物語です。

先週に続き、今週も超 お薦めの1冊です!

目次
まえがき:  
T:社外の力を利用する
U:社内の力を結集する
V:社内の力を育てる
あとがき
ロンおじさんが教えてくれた推薦図書

・・・・・ !!!  ★ 超 超 超 超 超 ★  お薦め !!! ・・・・・

実用企業小説 プロジェクトマネジメント
近藤 哲生 著
日本経済新聞社 2004年1月5日発行 1600円

この小説は、システム開発事業部が大病院の病室管理システムの受注を受けて進められていくプロジェクトチームの変貌そして成功が描かれています。
主人公は病気で倒れてしまった前任者の後を受けてプロジェクトチームに参加しますが、大きなテーマを持って取り組んでいきます。”プロジェクトは人を幸せにしなければいけない”この会社では、ことごとくプロジェクトが失敗し、担当者は病気で倒れ、また、失敗の責任を取らされ、プロジェクトは赤字や頓挫・・まさにボロボロなわけです。
しかし、この主人公はチームメンバーのモチベーションを高めることに注力し、チームが自発的に動くように様々な手法を使って啓蒙していきます。
やがて、チームは一丸となって動き出し、最低限の赤字で抑え、ユーザーの病院では最大限の評価をもらい、メンバーそれぞれが自信を持ってチームから離れていく・・・非常に気持ちがよく、文章もテンポが良いのでどんどん引き込まれていきます。
最後の方では思わず目頭が熱くなってしまうようなこともあり読み応えバッチリです。
本書は経営とか、やもすれば普通は関係ないような大きなものではなく、多くの人が参加する機会もあるプロジェクトチームが舞台ですから実感もあることでしょう。

お薦めの1冊です!

目次
まえがき:  
第1章:空転-新たなる失敗の始まり
第2章:悲願-絶対成功させてやる
第3章:再生-挽回への青写真
第4章:交感-絆が壁を打ち砕く
第5章:宣言-成功するべくして成功する
第6章:変身-問題発見を喜ぶ風土
第7章:前進-リズミカルに、スピーディーに
第8章:突破-学習するプロジェクトの底力
第9章:成功-この二文字の大きさと重さ
第10章:伝承-新たなる成功の始まり
エピローグ

・・・・・ !!!  ★ 超 超 超 超 超 ★  お薦め !!! ・・・・・

ゴーパブリック 企業公開物語
市川一郎&アソシエイツ 著
東洋経済新報社 2003年12月18日発行 1600円

大手企業メーカーの研究者が自らの研究を会社で続けることが出来なくなり、研究を続行するために起業し、やがて株式公開をするところまでを描いたビジネスストーリーのフィクションです。
このストーリーは抗菌に関する技術がコアになっている企業をテーマにしていますから、非常に明快な展開になっています。
ただ、あまり万人向けでないのは起業の段階から公開を目論んで会社運営が進んでいく点でしょうか?日本には、ストーリーの会社と同じように数人で起業している会社は山ほどあると思いますが、最初から公開を目指している企業は数少ないでしょう。
したがって、ベンチャーキャピタルやエンジェルからの出資などは、その試みすらしたことがなく自己資本と国民金融公庫からの借り入れや運が良くて銀行等金融機関からの借り入れくらいでしょう。
著者が大手監査法人の方ですから、モデルケースとしては最初からIPOが検討できる企業になってしまうのかもしれません。
でも、同じように競争力の高い技術を持って起業する場合には、役に立つと思います。

単純にビジネスストーリーとしては面白い内容になっています。
お薦めの1冊です。

目次
T:スピンアウト(跳躍)
U:スタートアップ(起業)
V:グロウアップ(躍進)
W:リスキーグロウ(危機)
X:アドミニストレーション(安定期)
Y:IPO (ゴーパブリック:株式公開)
付録

・・・・・ !!!  超 超 超 超  お薦め !!! ・・・・・


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