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お薦めの1冊バックナンバー part 6
私が会社を売った理由 M&Aで企業再生を果たした二代目経営者の苦闘の300日  
鈴木 均著
株式会社早稲田出版 2003年4月22日発行 1200円

実は僕も継いでいれば中小企業の2代目社長でしたので興味深く読みました。
山形県のリネンサプライ業を営んでいた著者が健全な経営状態だった自社をなぜ、M&Aしたのか?特に創業社長が健在な中、2代目社長が決意したことはなかなかできることではないでしょう、それも東京に暮らす僕にはわからないのですが、やはりローカルではいい話としては受け取られないそんな環境下ですからなおさらでしょう。
日本の90%(忘れたので不正確)は中小企業ですから同じような問題・課題を抱えている2代目社長も多いことでしょう、ぜひ、参考にしてください。
ただし、経営状況がどうなのか?ここが前提条件ですからよくお考えになって読んでみてください。
薦めの一冊です。(このところヒット続きだな)

目次

はじめに
第一章 二代目経営者は いま なにをすべきか
第一節:M&A決断までの経営推移
第ニ節:なぜM&Aを決断したのか
第三節:M&A決断から譲渡までの経緯
第四節:M&A「できる経営者」「できない経営者」

第二章 実践から学んだわたしのM&A哲学
第一節:中小企業のM&Aと手法
第二節:中小企業ご用達のM&Aアドバイザー
第三節:会社が売れるまで
おわりに


・・・・・ !!!!!  ☆超 超 超 超 超☆  お薦め  !!!!! ・・・・・
会社を変える戦略 超MBA流改革トレーニング  
山本真司著
講談社現代新書 2003年1月20日発行 760円

大して期待もせず購入した一冊でしたが、これがどうして、どうして素晴らしい内容でした。
舞台はニューヨークの日系人が経営するスーパーストア「ヘルシーヤマモト」。この店が日本の三河屋スタイルで成功を収め、成長していくストーリーを経営者からの視点でみていく経営本です。(フィクション)まずは、大きく成長させる拡大期を支えたオーナー社長ヤマモトが、その経営規模についていけないことを悟り自ら退陣し、変わりに経営のプロとして新しい社長ジムを導入する。そしてこの新たな社長が自分のセカンドというべき人間にMBAを取得途中デビットを選び、そのノウハウや戦略を伝播していくというのが大まかな概略です。
しかし、もちろん話の展開の中でその戦略についての解説や経営分析ツールなどが紹介されていく、ただ、面白いだけの内容ではなく本当に勉強になります。
いくつもいくつも大切なキーワードが出てきますのでしっかりチェックしながら読み進んでいかないともったいないです。
超お薦めの一冊です。 安いですし・・・

目次

はじめに
第一話:「スタンダード経営」の夜明け 1991-1995
第ニ話:「ファイナンス重視経営」開幕 1995-1997
第三話:脱「アメリカンキャピタリズム」宣言 1997(T)
第四話:原理原則経営で会社を変える 1997(U) 
第五話:「選択と集中」戦略を遂行せよ 1997(V) 
第六話:アメリカンキャピタリズムの宴の後 2002
おわりに


・・・・・ !!!!!  ☆超 超 超 超 超☆  お薦め  !!!!! ・・・・・
知恵は金なり これから5年を勝ち抜くための経営学教科書    
堀 紘一+ドリームインキュベータ著
PHP研究所 2003年4月2日発行 1500円

以前に堀氏の著書とは相性が悪くてあまりよく書いた事がありません。しかし、この1冊は素晴らしい内容でした。(もっとも共著ですが)
特に新規事業や起業を考えてる人には参考になることが満載されていて役に立つと思います。僕としては、そのあたりが技術に寄ったところで説明されているので、ちょっと畑違いなのでソフトで展開してもらえたらもっとわかりやすかっただろうと、やや残念。
序章から、これからの時代は「学歴」ではなく「学習歴」が必要になるというのは凄い共感できる話でひきつけられました。また、言い尽くされていますが知識ではなく知恵が必要なんだということ・・・。
とにかくビジネスモデルの作り方、新規事業の取り組み方、これからの組織のあり方などとにかく勉強になる内容ですので、ぜひ、読んでみてください。
あとコンサツタントを目指す人にも面白い内容だと思います。
超お薦めの1冊でした。

目次

序章:知恵とは何か
第一章:知恵の買い方
第ニ章:ビジネスモデルの作り方
第三章:お金になる技術の作り方
第四章:知恵を生む組織の育て方
第五章:企業の価値の高め方
第六章:学習する組織しか生き残れない
あとがき


・・・・・ !!!!!  ☆超 超 超 超 超☆  お薦め  !!!!! ・・・・・
★おまけの1冊

屈折率     
佐々木 譲著
講談社 2003年1月15日発行 895円

ビジネス小説ですがなかなか面白い内容でしたので紹介しておきます。
主人公は医療機器の商社をベンチャーで起業したが、会社は清算してしまい、実家の工場の再建のために社長に就任。そのビジネス環境の違いを感じながら生活の環境までも変わってしまうというストーリーです。
いわゆる主人公は商社で働きベンチャーを立ち上げ、妻は自分の会社を経営をしているという生活水準の高い環境なわけです。
しかし、実家の工場は東京大田区にある小さなガラス工場で職人達の中で再建に取り組んでいく中で考え方が変化し、妻との考え方にギャップが生まれてきます。さらに、自由奔放なガラスアーチストとの不倫で段々、本来の自分に気づいてしまいます。
ビジネスの方の展開は、工場の職人達の腕のよさを差別化の材料にして工場を再建していくプラン、その過程で近隣の腕のいい職人がいる工場をM&Aするなど面白い展開です。
余談ですがこの小説の舞台は僕の生活している場所であり、僕の子供のころの多くの友達の家は同じように小さな工場が多くあったので凄い身近に感じます。
よくこの辺の一帯はマスコミにも取り上げられ、この工場地帯には、まだまだ小さな腕の良い職人がいる工場があります。
これらの工場の経営者には、不景気の中すが、ぜひ、がんばって欲しいと思います。
海を超える想像力 東京ディズニーリゾート誕生の物語    
加賀見 俊夫著
講談社 2003年3月20日発行 1500円

軒並み失敗していくテーマパークの中で唯我独尊と言わんばかりに勝ち続ける東京ディズニーランド、そしてその経営母体であるオリエンタルランド。その代表取締役社長 加賀見氏が語るインサイドストーリーです。
まず読んで、なによりも私がびっくりしたのはオリエンタルランド社の設立が1960年であることでした、私の生まれた年にすでに準備が始まっていたとは ・・ただ、驚くばかりです。
そもそもディズニーランドの誘致が同年後半であり、その時点から舞浜という土地自体をテーマパークにしてしまうとい壮大な構想があったのですから凄いものです。
そして、この事業に関わる人たち一人一人の熱意というか執念というかエネルギーが伝わってくるのは文章の上手さだけではないと 思います。
なんというか最近あまり聞かれないサムライ的なサラリーマンというか、そういった力強さが読み取れます。また、この一大テーマパークの裏側にある見えない部分でのサービズやノウハウ、そんなことがわかり勉強というよりも仕事とはかくあるべきと感じるのではないでしょうか!

この本はビジネスマンだけが読むのではなく、やはりディズニーファンは女性ですから、ぜひ、女性の方にも薦めたい 一冊です。自分の好きなディズニーランドは、何によって支えられ運営されているのか・・その緻密さやスタッフの想いが感じられることでしょう。彼女やお嬢さん、奥さんにプレゼントしてもいいかもしれません。
最高にお薦めします。

目次

第一章:2001年9月4日
第ニ章:オリエンタルランドという会社
第三章:東京ディズニーランドはこうして生まれた
第四章:永遠に完成しない東京ディズニーランド
第五章:広大な土地を生かす第二パークの構想
第六章:海をテーマとしたパークのコンセプト
第七章:東京ディズニーシーは世界でただひとつ
第八章:独自開発の街、イクスピアリ
第九章:ホテル事業に進出
第十章:東京ディズニーリゾートへの道
第十一章:偉大なるウォルト・ディズニー・カンパニー
第十二章:夢をかたちに これからの社会を支える世代へ
対談:世界最強のパートナー ディズニーとオリエンタルランド
感謝の言葉に代えて( あとがき)

・・・・・ !!!!!  ☆超 超 超 超 超☆  お薦め  !!!!! ・・・・・
社長の覚悟が会社を走る     
岸 永三著
日本実業出版社 2003年4月1日発行 1500円

バブル崩壊後、危機的な状態にあった伊藤忠商事の大改革をその旗頭である丹羽社長を中心に展開していくインサイドストーリーです。
この本の協力もしていますがテレビ朝日のサンデープロジェクトの番組内で取り上げられた時に見ていて凄い社長だなと思っていました。
見た目は新橋あたりの居酒屋さんにいる親父さんという感じなんですが(ホント失礼ですいません) 言ってることや自分のポジションがが明確で物凄いオーラのある人なんだな〜と番組に見入ってしまいました。たしか、時間を空けて何回か放送されていて、その集大成みたいな形でこの本が出版されので本屋で見つけたときは嬉しかったな〜。
もう、内容は書きません・・とにかく読みましょう!いいんです、自分の仕事と関係なんて思わずに読んでください。バブル崩壊後でも、素晴らしい経営者が現れていますが、間違いなくその一人だと思います。 その凄さはゆっくり読んでください!

目次

まえがき
・・第一部 死の淵の大改革・・
第一章:発表
第ニ章:タスクフォース
第三章:十五年の経営総括
第四章:大改革
第五章:全社員総会
第六章:意識改革
第七章:丹羽宇一郎という男
・・第二部 悩める総合商社・・
第一章:商社は無用
第二章:川上と川下
第三章:模索
第四章:課題
第五章:丹羽社長インタビュー
あとがき

・・・・・ !!!!!  ☆超 超 超 超 超☆  お薦め  !!!!! ・・・・・

再掲載
追われ者 こうしてボクは上場企業社長の座を追い落とされた     
松島 庸著
東洋経済新報社 2002年4月25日発行 1500円

まいった3回目の書き直しだ、また、消してしまった。
皆さんも一度位は営業電話をもらったことがあったでしょう、レンタルサーバ「ヒットメール」の運営会社クレイフィッシュの元社長松島氏がいかに社長の座を追われたかというインサイドストーリーです。
この 会社は日米同時株式公開という快挙をなしとげた会社ですから、名前位はご存知ではないでしょうか?
そのクレイフィッシュの躍進のカゲには光通信という強力な営業部隊がいたわけですが、その光通信との間に起こった出来事を克明に書いています。
クレイフィッシュに関しましては以前に「ヘソマガリ」ダイヤモンド社という一冊が出ていますが、きっとこの本が出版されたころは関係も上手くいってたんでしょう。
巨額の現金を抱えていたクレイフィッシュを執拗に狙う光通信という企業の怖さ、恐ろしいものを感じます。
ただし、一方的に松島氏側からしか書かれていないわけですから100%事実かどうかは読者にはわかりません。
しかし、とても臨場感のある展開になっていますので小説を読んでいる感じすら受けますが、ビジネスの怖さの一端を知ることができる一冊です。

目次

・天国と地獄
・仕組み、を作らなきゃ駄目なんだ
・お金は、出してあげるよ
・そして、光通信がやってきた
・光通信と提携しよう
・さらば黒字経営
・最初の裏切り
・上場準備
・迷走
・ヒカリモノは腹をこわす
・アメリカで訴えられる
・さよなら、光通信
・起死回生
・時限爆弾
・脅迫
・自爆テロ
・光通信との戦い
・最後通告
・反撃
・エピローグ「占領」
・あとがき

・・・・・ !!!!!  超 超 超 超   お薦め  !!!!! ・・・・・

プロが教える問題解決と戦略スキル     
相葉宏二著
日経ビジネス人文庫 2003年3月1日発行 667円

本著は1995年4月に出版された「日本企業変革の手法」の改定版です。著者はBCG(ボストン・コンサルティング・グループ) でコンサルタントとして活躍していた方だそうです。
すでに8年前に出版されたものに加筆・修正されたものですが全く問題なく読めます。特にコンサルタントなる人たちが、どんな仕事をするのかよくわかり、また、その考え方のベースになるものは何なのかがわかります。
文庫サイズですので安いですし、ポケットに入れて持ち運べますのでお手軽に読めますよ!
お薦めです。

目次

プロロ−グ 日本人ビジネスパーソンの「弱さ」
第一章:戦略コンサルタントに学ぶプロの視点
戦略スキル1-ヘンダーソンの戦略観
第ニ章:解けない問題を解くスキル
戦略スキル2-変革のプロセスマネジメント
第三章:組織を変えるための三つの戦略論
戦略スキル3-BCGダイヤモンドの企業進化論
第四章:変革の仕掛人になるために
戦略スキル4-チェンジモンスター
あとがき
参考文献

・・・・・ !!!!!  超 超 超 超   お薦め  !!!!! ・・・・・
ゼロからのMBA     
佐藤智恵著
新潮社 2003年3月15日発行 1400円

NHKでディレクターをやっていた著者が自分のキャリアを見つめなおすために選んだMBA取得の道。
他にもMBAホルダー達の書籍はありますが、ここまで具体的なものは少ないのではないかな?
しかし、さすが元ディレクター・・視聴者ならの読者が何を読みたいか、面白いかがしっかり考えられているようです。(単純にご本人にしたら習慣かも)ガチガチのビジネスマンが書くよりも、そもそもの動機からして肩ひじ張ったことではないようなので、簡単にわかりやすく書かれています。
しかし、その文面の柔らかさとは裏腹にやっぱりMBAホルダーへの道は頭、体力、金銭面、生活の変化すべてのハードルが高いもんだな〜と。。。。。特に私費で通う人にはホントに大変だと思います。
まだ、ばくぜんとMBAホルダーを目指してる方にはお薦めです。

目次

プロロ−グ
partT:MBAって何だろう
partU:短期決戦で勝負
partV:コロンビア・ビジネススクール白書
partW:MBAの価値
エピローグ
あとがき
MBAを思い立ってから取得までの流れ

・・・・・ !!!!!  超 超 超 超   お薦め  !!!!! ・・・・・
松下で呆れアップルで仰天したこと    
竹内 一正著
日本実業出版社 2003年3月1日発行 1400円

もうタイトルからわかるとおり、いわゆる日本の代表的な企業である松下電器と外資のアップルコンピュータで働いた著者が感じた企業風土の違いを面白く書いています。
難しいこと言わずに読んで笑うか、ウンウンと同感するか、ヘー、そうなんだと納得するか読む人の立場で感じてください。
多分、このサイトにくる方なら感覚的にどんな内容かは想像できると思います。
ちなみに僕はアップルコンピュータで働いている時の話が面白く思いました。
これじゃ、書評にもなってない(笑)う〜ん!すいません。

目次

はじめに
partT:松下電器の新入社員になって
partU:磁気記録事業部での試練の日々
partV:コンピュータ部門への移動
partW:アップルコンピュータなる不思議な世界

・・・・・ !!!!!  超 超 超   お薦め  !!!!! ・
暗黒のシステムインテグレーション     
森 正久著
株式会社アイ・ディ・ジー・ジャパン 2003年1月1日発行 1500円

現役のSIである著者が仕事を通して経験した恐るべきIT業界の裏事情をさらに面白おかしく書いています。この内容は「月刊ウィンドウズ2000ワールド」に連載されたものに追記を加え、まとめられたものだそうです。
この本は、少なくともコンピュータ知識のない方にはよく理解できない内容かも知れませんが専門用語は飛ばしても面白味は伝わります。特に大手企業に勤めている人達であれば今、ご自分で使っているコンピュータ環境がよければホッとしてください。使い勝手が悪ければその裏側に莫大な費用を掛けたドタバタがあるか、つまらない理由があると思ってください。(笑)しかし、本著に出てくる企業や人物は実在しているわけですが、読めば読むほどバカ?と思ってしまいます。というかよく許されるものだなと・・・・・
一方、それにしてもプロっていうのは凄いものなんだな〜と感心してしまいました。
お薦めです。

目次
はじめに
暗黒の業界裏事情
・暗黒の「セキュリティの失敗事例」
・暗黒の「メーカー純正品」 等12話
暗黒のプロジェクト
・暗黒の「官公庁・大企業」
・暗黒の「外人さんプロジェクト」 等5話
暗黒の運命
・暗黒の「引っ越し」
・暗黒の「転職事情」 等7話
暗黒の最新テクノロジー
・暗黒の「運用管理ツール」
・暗黒の「データベース」 他6話

・・・・・ !!!!!  超 超 超 超  お薦め  !!!!! ・・・・・
[最前線]化粧品業界 知りたいことがスグわかる     
三田村 蕗子著
こう書房 2001年1月10日発行 1400円

目次
はじめに
第1章:ブランド再編を進める大手化粧品メーカー
第2章:激変する化粧品共通の全体像
第3章:カウンセリング販売の行方
第4章:新興勢力ドラッグストアとコンビニ
第5章:明暗分かれる無店舗販売
第6章:進む異業種参入
第7章:化粧品業界にも外資到来
第8章:勝利するメークアップアーティストブランドはどれだ
第9章:化粧品テクノロジー最前線
第10章:化粧品業界のニューウェーブ
化粧品業界のURL集
番外
図解Webサーバの仕組み     
津守美弘著
株式会社ディー・アート 2001年10月1日発行 1700円

目次
第1章:インターネットの基礎知識
第2章:インターネットにおけるデータ送受信の仕組み
第3章:サーバの種類と機能
第4章:Webサーバの基礎知識
第5章:Webサーバでできること
第6章:Webサーバをより便利にしている技術
第7章:Webサーバ構築の実際
あとがき
蒲田戦記     
佐佐木吉之助著
日経BP社 2001年11月19日発行 1800円

本著は株式会社桃源社のビジネス・インサイドストーリーです。いまさらという感じの言葉「バブル」まさにその時代の一つの象徴という感がある桃源社ですが、その中でもJR蒲田駅国鉄払い下げ用地を巡る一件について詳細に書かれています。
僕にとっては地元の話そして現在は大田区役所になっているので行く機会もあるので比較的身近に感じるテーマです。
この土地の入札あたりから話は展開していくのですが、冒頭から故自民党議員(アルバイトで選挙事務所で働きたいなと思った人でした。期待してたのにな〜残念ながら自殺されてしまった)からの妨害電話で始まり最後まで緊張感のある展開になっています。
もちろんこの払い下げ用地の一件に関する話も興味深いのですが、恐いなと思ったのは政治の介入、銀行の暗躍など、とても我々の働いている世界では触れることはないだろう事実です。そしてその背後にあるのは羽田空港の国際化、空港沖合展開などの国家プロジェクトも絡んでいるという大きなものがあったということです。
著者(お医者さんという経歴の方)はとても反骨心に溢れていてその巨大な力に真っ向勝負を仕掛けるわけですがきっともの凄いハイテンションの毎日だったろうなと容易に想像できます。恐らく普通の神経の人であればすぐにギブアップでしょう。
フィクションであっても不思議が無い位のストーリーなので「事実を知る」という意味だけではなくビジネス小説としても面白いです。
お薦めします。

目次
はじめに
第1章:反骨と野心
第2章:天国と地獄
第3章:罠に嵌る
第4章:断末魔
第5章:厭世
補遺1:住専事件
補遺2:わが闘争
あとがき

・・・・・ !!!!!  超 超 超 超  お薦め  !!!!! ・・・・・
女子大生会計士の事件簿     
山田真哉著
株式会社コンピュータ・エージ社 2002年12月16日発行 950円

コンセプトはわかります・・・でも、深みがなさすぎかな〜物足りない。対象は会計士・税理士、経理部員などの会計業界を目指している方にとなっていますが、う〜ん、わかるんだけどヒネリがない。せっかくなら読み物としての内容を高めて欲しかったな、残念ながらそう思いました。
ただ、会計士がどんな仕事をしているのかはわかります。例えば営業の人にとっては経費の精算で領収書をつけて清算書を出す等で間接的にでしか関わりません。その後どんな処理が経理でされているのか、またはクライアントから未収金が発生した場合とか位しか意識しないと思います。しかし、大まかでも企業会計の流れは知っておくと幅が出ますので何かの方法で勉強しておいた方がいいと思います。

目次
監査ファイル
1:「北アルプス絵はがき事件簿」事件−簿外入金・架空入金・架空出金の話−
2:「株と法律と恋愛相談」事件−債務保証・商法の話−
3:「桜の頃、サクラ工場、さくら吹雪」事件−未収入金・未払金の話−
4:「かぐや姫を追いかけて」事件−固定資産の話−
5:「ベンチャーの王子様」事件−SPC(特別目的会社)の話−

・・・・・ !!!!!   お薦め  !!!!! ・・・・・
起業家 ビル・トッテン ITビジネス奮闘記     
砂田 薫著
株式会社コンピュータ・エージ社 2003年1月30日発行 2500円

本著は株式会社アシストの社長ビル・トッテン氏と同社のビジネス・インサイドストーリーです。僕の知識でのアシストはパソコン向けの低価格ソフトの販売会社だとばかり思ってましたが、まったく認識が間違っていました。
同社は1972年設立からメインフレーム用ソフトェアやデータベースの販売がメインでPC用ソフト販売が後発事業だったとは知りませんでした。
さて、内容の方ですが日本の企業における(ビジネスシーン)コンピュータ市場・業界の黎明期から現在までを時系列に沿って進行していきます。(ソフトウェア中心)
昔はコンピュータソフトの輸入に規制があったとかオンラインを初めて導入した企業はどこかなど意外と知らないような話がちょこっと出てきたりして雑学も得られます。
そしてトッテン氏の「カスタマー イズ キング」という思想や外人でありながらも義理や人を重んじる経営方針、また、時代を先取りしていく先見性(早期からの分社化など)、社員教育に関する考え方、営業方法など比較的ビジネスマンなら誰にでも勉強になるような話が多いので大変面白い一冊です。ただし、データベースやソフトウェアについてなど専門性の高い内容・用語も多いですから詳しくない人には少しつらいかも知れません。
でも、お薦めします。

目次
まえがき
第1章:大学、会社、そして日本へ-1960年代-
第2章:パッケージソフト揺籃期-1960年代後半から70年代前半-
第3章:メインフレーム全盛期の飛躍-1970年代を中心に-
第4章:ソフトウェア流通の拡大と利用企業-1970年代後半から80年代前半-
第5章:オープンシステムへ向かう激動期-1980年代後半から90年代初期-
第6章:IT市場の大転換とパッケージソフト-1990年代前半から現在まで-
終章:未来に向けて
あとがき

・・・・・ !!!!!  超 超 超 超  お薦め  !!!!! ・・・・・
情報システムに見る失敗の研究 動かないコンピュータ     
日経コンピュータ 編
日経BP社 2002年12月9日発行 1500円

この本は、第1章が書き下ろしで残りの章については、日経コンピュータからの再録でオフコンからインターネット・システムまでの企業のシステム導入の失敗がまとめられています。
本編には企業名こそ明かされていませんが、その導入金額からも企業の規模は推測でき、内容によってはわかってしまうものもあると思います。
そして、その失敗例として挙げられてる数は36社(プロジェクト)にわたり、ただただ飽きれるばかりです。
何十億、何百億とかけ、数年に渡る時間を使い、多くの社員を導入して最終的には使わない、使えないという結論を出せてしまう大企業・・その多くの原因がシステム会社とのコミュニケーション不足、担当者の退社、単純に事前の準備不足、ヨミの甘さだったりします・・これをあきれずになんと言うのか、大企業の組織における弱さ、無責任さなど馬鹿さ加減がよく表れています。こんな失敗弱小企業だったら致命傷になってしまいます。
ま、逆に言えばそんな失敗をしても存在しえる企業体力にも感心しますが。

今の世の中コンピュータは欠かせないものですが、いつ、ユーザーとして担当社員として関わるかわからないので反面教師として読むといいと思います。
しかしな〜、システム導入の難しいことは読めば、よく理解は出来ますが・・正常に稼動させられなければドブにお金を捨ててるようなものなんだよな。
でも、読めば何を気をつけるべきはわかりますよ!
システム会社の選定、担当者の重要さ、コンサルティングのいい加減さに騙されないようにetc。単純に大変だなと、笑い飛ばしてもいいかも知れません。

目次
はじめに
第1章:増える「動かないコンピュータ」
第2章:パッケージ・ソフトの導入に手こずる
第3章:大規模システム開発の相次ぐシステム
第4章:中堅・中小企業が失敗する十一の理由
第5章:世界各国で座礁、インターネット・システム
第6章:万全の対策、しかし停止する大規模システム
おわりに

・・・・・ !!!!!  超 超 超 超  お薦め  !!!!! ・・・・・
経営はロマンだ 私の履歴書     
小倉昌男著
日経ビジネス文庫 2003年1月6日発行 600円

僕もよく利用している、そして皆様も利用しているでしょう、クロネコヤマトの宅急便で有名なヤマト運輸の元会長そして宅急便というシステムの生みの親、小倉氏の自伝です。
マスコミのイメージでは、闘う経営者という感じがしていましたが、やはりそのとおりの人物です。僕らの世代では見当たらない気骨の人・・そんな人物像が伝わってきます。
ビジネスストーリーとして読めば、なぜ、宅急便が生まれてきたのか、それが背水の陣での勝負だったとか、経営に苦しむ局面があったこと、官僚との戦いなど読み応えがあります。そして何よりも凄いな〜と思うのは、会長の座にしがみ付くことなくその座を捨て、新たな戦いに福祉の世界を選ぶ、そしてそこでも、また、福祉だということで許されてきた甘えの構造に戦いを挑む・・・この本は文庫版600円です、ま、生い立ちとかに興味を持つ必要はないかもしれないけど、この日本の強力な経営者の考えを読むには安いですよ!

目次
私の「志」
はじめに
第1章:生い立ち
第2章:はにかみ屋だった子供時代
第3章:素晴らしきジェントルマン教育
第4章:寮生活を謳歌
第5章:東大入学と戦争
第6章:テニスコートと恋
第7章:闘病の日々
第8章:駆け出し会社員時代
第9章:経営者の心構えを学ぶ
第10章:じりじりと業績が悪化
第11章:社長に就任
第12章:宅急便の誕生
第13章:クロネコ、ライオンを噛む
第14章:官僚と戦う
第15章:ひろがる宅急便ネットワーク
第16章:筋のとおらないことは許さない
第17章:会長に就任、現場を歩く
第18章:ヤマト運輸を去る
第19章:福祉の現場で「経営改革」に取り組む
第20章:パン屋を開く
第21章:自閉症者と炭を焼く
おわりに:障害者が働ける社会を目指して

・・・・・ !!!!!  超 超 超 超  お薦め  !!!!! ・・・・・
ウエルカムトラブル逆境こそが経営者を強くする     
松井利夫著
東洋経済新報社 2002年12月28日発行 1600円

東証2部上場企業株式会社アルプス技研の創立者 松井利夫氏の著書です。
成功者が語るありがちな成功話ではなく、失敗者が語る失敗談でもなく、成功していながらも、必ずその反面にある暗部について成功者が語ると言う面白いコンセプトで書かれています。
企業が大きく成長することにしたがい起きる様々な問題・・創立メンバーとの軋轢、成長に伴う企業の変化、お金にまつわる裏切りなどを一気読みできるようなテンポの良さでまとめられています。
僕は人事採用系の仕事をしていたときに間接的にアルプス技研の仕事をしていました。ちょうど頃合でいうと上場のころでしょうか、そんな訳で個人的な思いからも非常に読み応えがありました。さらに語り口調も面白く、良い企業本の一つだと思います。
成長期にある企業にお勤めの皆さんには、超お薦めです。

目次
プロローグ 逆風満帆
第1話:証券会社から来た男
第2話:密告の顛末
第3話:被告:松井利夫
第4話:平凡
第5話:亀裂の果て
第6話:遅すぎた告発
第7話:井出くん、おかえり
第8話:ムラのオキテ
第9話:山と警告
第10話:金に関する唯一の真実
エピローグ:引退しても、あまのじゃく

・・・・・ !!!!!  超 超 超 超 超 お薦め  !!!!! ・・・・・
トップ営業マンの裏ワザ      
高城幸司著
株式会社講談社 2002年12月22日発行 1300円

10冊弱の著書を持つリクルート 高城氏の新刊です。著者がリクルートの営業マンとして活躍していて、常に売上トップグループにいるその裏ワザ(?)について、わかりやすく書かれています。
裏ワザといっても、そんなに小難しい理屈が並べられてるわけではなくて、飲み屋で成績の良い先輩にアドバイスを貰ってる、そんな感じの内容です。
リクルートの営業ってがんばってるよな〜と思う他社の人は、その秘密を知るために一読することをお薦めします。以前はリクルートの営業方法に色々と言うむきもありましたが、時代が変わり、結果を求められる今となっては、リクルートも異端には感じられないでしょう、むしろ時代の先にいた企業だったんではないのかなと思います。

目次
はじめに
第1章:営業の裏ワザには原点がある
第2章:営業は楽しいと思い込むことから始まる
第3章:まずはゲーム感覚で始める裏ワザの数々から
第4章:強運だのみの営業マンを目指して成功する
第5章:「あの人に頼みたい」−紹介が増えるわけ
第6章:営業マンだけではないビジネスマンの基本とは
第7章:営業マンのビジネスキャリアを考える
営業マンの雑談:営業マンが自分のスタイルをみつけるワークシート
あとがき

・・・・・ !!!!!  超 超 超 超 お薦め  !!!!! ・・・・・
非連続の時代     
出井伸之著
株式会社新潮社 2002年12月20日発行 1500円

SONYの会長兼CEOの出井氏が1995年より内外に向けて発信したスピーチをまとめた一冊です。時代に沿ってまとめられていますので、SONYがその時代毎にどんな戦略で動いてきたかがわかって面白いです。ま、普通のサラリーマンにとっては雲の上の人ですが、日本の企業の中でも特異とも言えるSONYのトップのスピーチですからやっぱり凄いわけです。視点も違うでしょうし、見通す先も違うでしょう、そのスケール感を感じるだけでも価値に値するものです。
話は変わって第8章に出てくる「クオリア」という言葉に、僕はとても惹かれました。簡単に説明すると「数値に置き換えられない質感」赤を赤らしくみせる、バイオリンの音の質感など感覚を構成する質感だそうです。SONYという会社はAVなどの自社製品を最初からこれを求めてきたのではないかとも出井氏は話しています。
なんかSONYの製品って他社とは違いますよね・・だから、わかる気がします。
力いれずに読んでみてください。

目次
読者のみなさんへ
プロローグ
第1章:リ・ジェネレーションのマネジメント
第2章:複雑系のマネジメント
第3章:統合と分極のマネジメント
第4章:ネットワーク時代のマネジメント
Interiruission:アクティブ・サード・エイジ
第5章:IT戦略のマネジメント
Interiruission:リメンバリング・モリタ
第6章:「レクサスとオリーブの木」のマネジメント
Interiruission:日米ソフトアライアンス
第7章:「新しい混迷の時代」のマネジメント
Interiruission:東アジア経済共同体
第8章:「クオリア」のマネジメント
あとがきにかえて

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戦略的交渉力     
平原由美・観音寺一嵩著
日経BP社 2002年10月31日発行 2200円

この本は珍しく自分で選択したのではなく、社長の薦めで読みました。と言っても良いよと付箋が貼られて机の上にあったのですが・・・。以前につぶやきに書きましたが僕の弱点の1つに交渉力の弱さがあります。思うに交渉力とはメンタルの要素が強くてテクニカルな話ではないと思っていました。でも、どんな時に自分の交渉力が弱いんだろうと考えると突発的な要素が絡むと瞬時に乱れる、このような咄嗟の対応ができないことが挙げられます。では、なんで弱いのか?対処の方法を身につけてないからなんでしょう。
例えば事前にシミュレーションしてある範疇で交渉が進めば冷静に対処できますが、範疇外に交渉が及ぶと頭が真っ白になってしまい判断を誤るわけです。
もちろん理屈では対処の仕方は何通りか持っていますが、その対処を使う前に着地しやすい回答を出しているケースが多々あって交渉場所からの帰りに反省しきりになってしまうわけです。つまり身につくほど理解してないのでしょう。
そして引き出しは多ければ多いほど咄嗟の時に間違わない対処方法が頭に浮かぶでしょう。
皆さんも交渉する場面は仕事・プライベートに関わらず常に直面してるはずです。何も追い込まれたりしてる場面だけが交渉ではありません。自分が結果有利になるように導くことが交渉です。
ぜひ、この本を読んで交渉について考えてみるのは良いことですので興味を持った方は読んでみてください。役に立つと思います。

目次
はじめに
第1章:思考編「基本姿勢と戦略的アプローチ
1.なぜ交渉するのか?
2.創造的交渉「Warm&Tough」なアプローチ
3.価値を創造しよう
4.関係重視vs利益重視
第2章:技術編「交渉の基本テクニックと戦術」
1.交渉の出発点と合意点はどこか
2.プランニングのためのツールボックスとは
3.五つの基本説得テクニック
4.戦略的プランニング
第3章:プロセス編「交渉ルートのマッピング」
1.状況のコントロール
2.自信と余裕を持ったルート計画
3.「交渉の場」のセッティング
4.交渉過程の四つのフェーズ
第4章:応用編「ケーススタディと演習問題」
交渉力のケーススタディ
交渉力の演習問題
あとがき

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MBAでは学べない 勝つ経営の本質     
浜口 直太著
日経BP社 2002年12月9日発行 1600円

ご自身がMBAホルダーで、さらに米国のビジネススクールで教えた経験もあり、プライスウォーターハウスで働くなど素晴らしい経歴を持つ著者が、最近、流行とも言えるビジネス・スクールへの警鐘を鳴らした一冊です。
ビジネススクールだけでは完璧ではない、学べないこともあるんだということを明確に打ち出しています。わかっているようなことですが、ハッキリ言葉にされるとあらためて考えさせられるのではないでしょうか?
ビジネススクールで学ぶメリット、そして、デメリットというよりも起こしがちな間違いなどが非常によく整理されていると思います。
最近、読む経営本では見かけることが多くなってきた「人間重視」が、やはり一つのポイントになっています。
ちょっと難点を言えば意図的ではあるのでしょうが、同じ内容の繰り返しが多いのが気になります。
MBAに興味のある人にはお薦めです。

目次
はじめに
第1章:MBA的経営
第2章:人間主義的経営
第3章:企業価値の創造
第4章:日本的経営の本質
第5章:リーダーシップ経営の時代−伸びる会社には特長がある
第6章:欧米型経営の特質
第7章:勝つための会社組織
あとがき

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仮説と検証で顧客の心を掴む 鈴木敏文の「統計心理学」      
勝見 明著
プレジデント社 2002年11月18日発行 1200円

はじめてセブンイレブン会長鈴木敏文氏についての書籍を購入しました。この本を読んでから書店で改めてみると数多くの書籍が出版されています。何故、今まで購入していなかった不思議です。
さて、内容ですが「発想術」「顧客心理の掴み方」「統計術」から構成されていて、初めて読む僕でも要点が理解しやすく、入門編としてはいいのかもしれません。
多分、多くのビジネスマンの方はすでに何冊か読んでいる方もいると思いますが、僕にとっては勉強になる内容でした。特に顧客行動(心理的)などや経営や営業に関する数字の読み方などなど、視点の違う部分が非常にわかりやすく書かれています。
しかし、各章とも細かく分けられているので触りしか書かれていません。なのでもう少し深い本を読みたいと思い書店に行ってきました。
まだ、鈴木氏の本を読んだことがない人はお勧めです。

目次
はじめに
・不況の時代だからこそ、稀代の経営者鈴木敏文の学びたい
・他チェーンは、そう簡単に追いつけない
第1章:鈴木敏文はどのように意思決定をしているのか
1.「客観」と「直感」、二つのカンで発想する
2.鈴木敏文を見ているもう一人の「鈴木敏文」
3.発想の根本にある「五つの視点」
第2章:商売は「経済学」ではなく「心理学」で考えろ
第3章:半歩先を読む鈴木流「統計術」の極意を学ぶ
第4章:鈴木流「場のつくり方」を学ぶ
第5章:現場の社員たちはどのように鈴木流経営学が実践しているか
おわりに

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吉野家の牛丼280円革命     
槙野 咲男著
株式会社徳間書店 2002年9月30日発行 1600円

僕も大好きな吉野家の牛丼、多分、皆さんも一度は食べたことがるでしょう?(笑)
さてその吉野家ディーアンドシー代表取締役社長安部修仁氏へのインタビューから構成されたインサイドストリーです。
一度は倒産という局面にあいながらも現在、国内で780店舗を展開し、さらにアメリカやアジアでも展開を広げ、今後も中国などを中心にさらに大きな飛躍を目指すという外食産業を代表する企業です。なぜ、倒産からの業績回復ができたのか?では。元々の経営の原点はどこにあるのか?非常に興味深い内容になっています。
僕が興味を持ったのは社員に対する会社の姿勢でおおまかに言ってしまえば、厳しく育ててキチンと報いる、その教育体制や勤務条件や採用など素晴らしいと思いました。
なぜ、ちゃんと美味しいのに280円でも利益を出せるのか知りたいと思いませんか?
ならば読んでみてください・・・当然、お薦めの一冊です。

目次
まえがき
第1章:「牛丼一杯280円」の革命
第2章:倒産からの復活
第3章:復活の立役者
第4章:BSE(狂牛病)騒動を乗り越える
第5章:人類いるところに吉野家あり−海外展開の道のり−
第6章:「役に立ちたい心、役に立てる力」

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60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法     
神田 昌典著
ダイヤモンド社 2002年12月5日発行 1600円

多くの著書を持つ神田氏の最新版かな?ベンチャー系に興味のある人なら著者というよりも他の面から知っているかもしれません。で、本書ですがDMを使った戦略本と言えばいいと思います。本書にも書かれていますが戦略というとMBAでならうようなアカデミックな感じなものがほとんどでしょう。しかし、日本の企業の90%強は中小企業ですから、果たしてその戦略が当てはまるのか常々疑問を持っていました。ある意味この本がひとつの回答をくれました。ちょっとウザイ部分もありますが(ユーザーボイスがね〜)僕には理解しやすい戦略の提示でした。その戦略の核になるのがスター戦略構築法というツールです。
「1.商品」「2.顧客」「3.競合」「4.収益シミュレーション」「5.タイミング」「6.メッセージ」を星型に表して使うものです。(説明難しいので本を見てください)
このツールを元に多くの神田氏のクライアントの多くの企業が成功(業績を伸ばす)しているそうです。
きっと多くの中小企業はこの厳しい時代の中でもがいている訳ですから、ちょっと読んでみると何かヒントが掴めるかも知れません。

目次
はじめに

第1章:戦略は足し算ではなく、掛け算から生まれる

第1ステップ:商品−ライフサイクル分析
第2章:未来を予測する経営者
第1ステップ:商品−さらに3つの分析法
第3章:「経営なんて簡単なのに、なんでみんな成功しないのかなぁ
第2ステップ:顧客
第4章:理想の顧客に出会う方法
第3ステップ:競合
第5章:愚者は俺ならできると考える。賢者は愚者でもできることをやる
第4ステップ:収益シミュレーション
第6章:ビジネスは大人が遊ぶ数字のゲーム
第5ステップ:タイミング
第7章:害虫になるか、それとも天使になるか?
第6ステップ:メッセージ
第8章:購買欲求をシステマチックに高める方法
最終章:統合
第9章:ヒラメキは、集中した思考の後に降ってくる

スター戦略構築法 全チャート
あとがき
ソニー銀行 道具としての銀行     
末永 徹著
ダイヤモンド社 2002年12月5日発行 1500円

以前の紹介で「ぼくたちは銀行を作った ソニー銀行インサイドストーリー」
(十時裕樹 著 集英社インターナショナル 2001年7月10日発行 900円)という本を取り上げました。
この時、内容に物足りなさを感じ、再度、ソニー銀行について書いた本を出版して欲しいみたいなことを書きました。だから、この本を書店で見つけたときは期待で一杯になり、中身も確認せずにレジへ直行しました。
でも、内容はというと僕の期待していたソニー銀行のインサイドストーリーではなく、もっとマクロな話でした。目次を見ていただければ一目瞭然ですが銀行の社会や個人との関わりについて一般の銀行とは違う視点から解説しています。
しかし。これが結構、面白くて金融関連に興味のない、僕も思わずソニー銀行に口座を開設して色々試したくなりました。(真剣に迷う・・・)
意外と多くの人は利用していながらも銀行についての知識って持ってないでしょう?そんな人でも結構この本から銀行についてもわかったりしていいと思います。低い金額から金融商品を買えるようなので若い人なんかは、色々とリスク覚悟で遊んでみると勉強になるんじゃないかな!
お薦めいたします。

目次
はじめに:銀行という名を冠してはいるが、今までの銀行とはまったく違う
第1章:銀行がフェアであるとは、どういうことか
第2章:金融はモノを運ぶ必要がないから、インターネットに馴染みやすい
Sony Bankのオフィスから−MONEYKitサイト−
第3章:いったい、いつから日本人は奇妙な確信を抱くようになったのだろう
Sony Bankのオフィスから−クリエイティブワーク−
第4章:コマーシャル・バンキングは、金融業務のひとつの形態にすぎない
第5章:為替レートの決定には、おそらく、あなた自身も関与している
Sony Bankのオフィスから−外貨預金−
第6章:預金とは、銀行に金を貸すことにほかならない
第7章:個人金融資産の使い道に、私たちはあまりにも無責任だった
Sony Bankのオフィスから−投資信託−
第8章:住宅ローンで家を買うことは、リスクを取る行為である
Sony Bankのオフィスから−住宅ローン−
第9章:自分の金の使い道を自分で決められるか?

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樋口廣太郎「仕事で戦う前に読む言葉」     
ソニー・マガジンズ ビジネスブック編集部著
株式会社三笠書房 2002年4月10日発行 533円

言うまでもありませんが、アサヒビール名誉会長の樋口廣太郎氏がビジネスマンとしてどう生きるか日々苦悶する、僕たちに回答を示していただいています。
ビール業界でシェア10%を切ったアサヒビールをV字回復させた樋口氏ですから、やはりその考え方や行動は深いです。
例えば、住友銀行からアサヒビールの社長に就いた時から、前のことは全て捨てて送別会すらも断ったりとか、ある年数を勤めた研究員と役員の発言を同等にしたりとか日本的ビジネスの常識とは一線をひいた経営をします。
基本的にはポジティブであれというのが基本姿勢にあるべきだということなのかな、と思いました。そして「元気」「前向き」などがキーワードだと思いました。
きっと、ある程度ビジネスマンの経験を積んでいれば、何かの形で樋口氏の話は聞いたことがあると思いますが、若い人は知らない人も多いと思います。
この本は文庫本ですから気軽に読めますので、ぜひ、一読することをお薦めします。・・・業界は関係なしに読めますので!

目次
はじめに:樋口廣太郎の「ビジネス人生」がすべて網羅された本
第1章:「自己中心型」で考えよ!
−ビジネスマンとしてどう生きるか−
第2章:「情熱創生法」のコツ、教えます!
−節目をどう乗り越えるか−
第3章:人の上に立つとき、人の下にいるとき、それぞれの心得
−問題点をいかに解決するか−
第4章:仕事の「大きな流れ」を作り出せ!
−上司の仕事とは?部下の仕事とは?−
第5章:あなたは「自分の夢」を語れるか
−伸びる企業、伸びるビジネスマンとは?−


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タカラの山 老舗玩具メーカー復活の軌跡    
竹森 健太郎著
朝日新聞社 2002年11月30日発行 1400円

どうしてもヒット商品に経営が左右されがちな玩具メーカーですが、その中でも玩具業界の老舗メーカー「タカラ」のビジネス・ストーリーです。
商品・販売に関しても普通の商品とは違う特殊性を持っていますが、しかし、確実にこの玩具マーケットは存在し続けます。

かくゆう僕もマーケティングで某大手など何社と仕事をしていましたので興味深く読みました。
玩具メーカーの方と話をしているときに出てくるのは、経営の安定は難しいからある種、水商売的に捉えられ、例えば株式公開できる会社が少ないという話を聞きます。
皆さんはタカラと聞くとどんな玩具を思い浮かべますか、40歳以上なら「だっこちゃん」ですかね〜。最近では「Q-CAR」や「バウリンガル」が有名ですが、本当に多数のヒット商品があります。
しかし、そんなタカラでも経営不振の時期があり、何が原因なのか、どう再建していったのか興味深く読めます。お薦めです!

目次
はじめに
第1章:夜明け前に
第2章:混乱-博久時代と神様復帰
第3章:大リストラ-再建委員会発足
第4章:新体制-「アクアロイド」
第5章:チャレンジ-「e−kara」
第6章:スピード-「ベイブレード」
第7章:復活-新生「だっこちゃん」
第8章:アライアンス-「デジQ」&「Q-CAR」
第9章:V字回復
第10章:心
おわりに
社史

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慶應ビジネススクール高木晴夫教授のMBA授業Liveマネジメント編
高木 晴夫著
株式会社中経出版 2002年11月24日発行 2000円

今年の7月に発売された「リーダーシップ編」に続く第2弾です。
そして今回はマネジメント編ということですが、編集の難しさなのか作りが上手くないのか全然、LIVE感が伝わってきません。
正直に言えば、このビジネス・スクールって、こんなもんなの?というのが感想です。
もちろん全授業ではないですから断定してはいけませんが・・ケースメソッドって感想の述べ合いをやるこなんだ〜とでも言いたくなります。
なんだろう、もっと緊張感とかが伝わってこないと行って学ぼうとは思わないのでは?
僕もこれを読んで通学しようと思えないので、下手すればマイナス・イメージになるような気すらします。それとも、そんな感想を持ったのは、僕だけなんでしょうか・・・・
珍しく辛口になってしまいましたが、それだけビジネススクールに期待するものが高いからです。アメリカのケースなんかを読むと、もっと闘いがあるように感じます。
ただし、この本は自分が授業を受けているつもりで考えるものですから、読み物だと思って面白さを期待してはいけません。そこはカン違いのないようにしてください。

目次
Section1:チームの動機付けを高めるマネジメント
ケース:マイクロソフト株式会社
Section2:組織の仕組みが失われたときの問題解決マネジメント
ケース:住友電気工業株式会社
Section3:組織を閉塞させてしまうマネジメント
ケース:海洋観光事業株式会社
Section4:部下のやる気を下げるマネジメント
ケース:セント・ポール製薬株式会社
Section5:リストラされたときのキャリア・マネジメント
ケース:榎本氏の再就職活動 キャリア発達、転職


・・・・・ !!!!!   お薦め  !!!!! ・・・・・
かねよりもだ 「かね人種」亡国論 「だ人種」救国論  
松井道夫、米倉誠一郎著
KKベストセラーズ 2002年10月4日発行 1500円

一橋大の米倉教授と松井証券の松井社長の対談で構成されていて、内容は経済、社会、政治など幅広くスパッと切っていくという読み応えのある一冊です。
正直、米倉氏と元ハイパーネット社長板倉氏の出版した「敗者復活の経営学」の時はイマイチかなと思ったのですが、今回は良かった!松井氏と米倉氏のコンビネーションは凄くいいと思います・・ちょっと口が悪いが・・内容にはピタっとはまっています。
この一冊は超のつくのお薦めです。

目次
第1章:虚業だらけの「経済大国」
第2章:企業統治と競争の論理
第3章:「まやかし国」の悲喜劇
第4章:「組織の奴隷」解放宣言
第5章:プロフェッショナルな時代
第6章:日本再生への道
あとがき:虚業ではなく実業に生きる


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最速で開発し最短で納めるプロジェクト・マネジメント
−TOCの管理手法”クリティカル・チェーン−
村上 悟/井川 伸治著
中経出版 2002年10月26日発行 1300円

どんな仕事でもそうだと思いますが、スケジュールが遅れるのは絶対にあってはいけないことです。どうもクリエイティブとかソウフトウェア開発なんかは、遅れる事が普通と考えるという話しを聞きますし、一部体験しているので・・・ぜひ、みんなに読んでいただければいいんじゃないかな。内容は目次を見てもらえば一目瞭然ですか、どうすればプロジェクトが遅れずに管理できるかについてTOCという手法を通じて解説されています。(僕はよくわからない部分もあったのですが)
だけども、印象に残ったのは遅れる3つの理由として「安全余裕を無駄にする仕組みと心理」「学生シンドローム」「マルチタスク」が挙げられていて思いつくことが多くありました。
この3つはここで説明するのは難しいので、まずは、この部分だけでも本屋で立読みしてみてください。
大ヒットしました「ザ・ゴール」「ザ・ゴール2」を読んだ人には、余計にわかりやすいと思います。
まさに、リーダーシップをとって物作り(ハード・ソフト)をしている人には、大変、役立つ本だと思います。

目次
序章:なぜ、今プロジェクト管理なのか
第1章:進化する革新手法TOC
−プロジェクト管理必須のTOC・DBR理論−
第2章:従来型管理技法の考え方と問題点
−PERT理論とクリティカル・パス−
第3章:遅れを絶対に出さないプロジェクト管理
−リソースを最大に活かすクリティカル・チェーン−
第4章:夢を「かたち」に変えるスケジュール
−開発部門のプロジェクト管理に挑むー物語編−
おわりに
参考文献

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真夜中のプレゼンテーション  
岩永 嘉弘著
PHP研究所 2002年10月29日発行 1300円

広告代理店が自動車メーカーに広告のプレゼンをするフィクションです。
冒頭の何週(章)かはリアリティがあって面白いのですが、途中から妨害活動が入ってくるとサスペンス・タッチになってしまいます。せっかく、面白いと思って読んでるとガクっとしてしまいます。何か広告を素材にしたビジネスものなのか、サスペンスなのか中途半端な感じがしたのが残念です。しかし、広告の仕事の一部が垣間見れて、それは、それなりのものではあります。まぁ、固いこと言わずに読めば、一気にいける本ではありますので、広告に興味のある学生さんとかにはお薦めです。

目次
第1週:オリエンテーション
第2週:サムネール
第3週:アクシデント
第4週:コンセプト
第5週:ダビング
第6週:アプローチ
第7週:リサーチ
第8週:ディレクション
第9週:リーク
第10週:ダミー
第11週:ディシジョン
第12週:プレゼンテーション

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DDI、イーアクセスの挑戦  ブロードバンド革命への道  
千本 倖生著
株式会社経済界 2002年11月8日発行 1333円

千本氏の著書「MBA式会社の作り方(200年4月2日PHP研究所発行)」や雑誌のインタビューなどを読んで非常に興味を持った方でしたが、この本では千本氏のバックボーンがわかって僕にはとても面白い本でした。
日本の通信市場を独占していたNTTに在職しながら、やがて第二電電であるDDIを起業する・・本当に凄いことだと思います。当然、そのためには対抗できるような大きな力を集積していく必要があります。
実際に京セラの稲盛会長やSONY盛田氏、ウシオ電機牛尾氏、セコム飯田氏の協力を得ることになります。そして競合になるNTT真藤氏の表立たない協力・・これだけ大きな事業を起こす人は、やはりこういった力を巻き込んでいける。
羨ましいなと正直思います。当然、いくつもの大きなハードルを越えてDDIを成功に導いていくわけです。
しかし、さらに安住することなくイーアクセスの創業・・ひとつのビジネスマンとして目指したいスタイルです。
そして本著にはこんな苦言もあります。
日本のベンチャー企業のアイデア先行で・・揺ぎ無いビジネスモデル、世界に通用するファイナンシャルプラン、選り抜きマネジメントを基盤に持ったベンチャー企業がない、世界に通じるようなベンチャー企業が必要だと。

目次
序章:ブロードバンド革命の足音
第1章:古都で生まれた起業家精神
第2章:日本の可能性に懸ける
第3章:人はそれを無謀といった−第二電電の挑戦−
第4章:教育なくしてベンチャーなし
第5章:大きい夢を描く−イーアクセス創業−
終わりなき闘い/あとがきに代えて


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なぜデルコンピュータはお客の心をつかむのか 顧客サポートNo1の秘密を探る   
宇井 洋著
ダイヤモンド社 2002年7月11日発行 1500円

今まで僕のコンピュータ購入歴に、デルコンピュータからはありませんでした。
当然、広告では見て知っているメーカーでしたが、欲しいという購入意欲を持ったことはありませんでした。しかし、この本を読んで、なぜ、世界一売れているPCメーカーかはわかる気がします。あくまでも顧客サービスを第一に考えられて経営されていて、ユーザーの立場に立ってサービスを改善して、結局、それが売上げにつながっていく、まさに企業としては理想的な良いサイクルでまわっています。
そして、そのユーザーメリットを探すにも、数字の裏づけに支えられているか、ダイレクトにユーザーの声から発見するか、さらにデータベースをきっちり構築して活用する・・まさに極めてあたり前のように聞こえる方法論です。しかし、デルコンピュータという会社の中では、掛け声で終わらず本当に実践されることで強さが生み出されています。
また、日本法人の立上げ期の話がありますが、その営業開拓も数打つことではなく、他の選択肢を選びますが、それは読んでください。なるほどという感じです。
もちろん他にもデルコンピュータの強さの要素はたくさんありますが、それは読んで理解してみてください。コンピュータ関連の方でなくても超お薦めです。

目次
はじめに
第1章:なぜ顧客はゲートウェイではなく、デルを選んだのか
第2章:顧客の顔が見えるダイレクトサポート
第3章:顧客サービスの中核となるコールセンターの裏側
第4章:顧客と接するオペレーターが会社で一番偉い
第5章:独自のビジネスモデルで日本市場も制覇
第6章:あらゆるシーンで、最高の満足体験を
第7章:社員全員の体に流れる「デルDNA」

・・・・・ !!!!!  超 超 超 超 超 お薦め  !!!!! ・・・・・
アクセンチュア 価値の創造へ 7万5000人のビジネスエンジン   
中島 洋著
日経BP企画 2002年10月14日発行 1600円

厳しい業務で有名なコンサル会社、その中のアクセンチュアについてがよくわかる1冊です。そうそうコンサル会社と仕事をするビジネスマンも少ないでしょうから、どんな人達が、どんな環境でどんな考えで仕事をしてるのか知るためにはいい内容です。
僕自身も、最近はマッキンゼーを始め、ベンチャー系の書籍でその存在が伝えられてるので漠然とは知っていても詳しくはその中身は知りませんでした。
しかし、やはり凄い優秀な人達の集団なんだなと思います。なんとなくコンサル会社の仕事というと机上の理論で戦略を立てて、分厚いレポートを収めて、めちゃ高い報酬を取っていく・・日本ではそんなイメージではないかな?しかし、このアクセンチュアという会社は成功報酬という方法論も取っていて、実戦的な会社なんだと驚きました。そして契約によってはペナルティまでセットするそうです。
この背景にあるのはきっと絶対的な自信なんでしょう、そして、それを支えるための人材への投資、ナレッジ環境への投資・・こんな中で鍛えられればできるビジネスマンの一丁あがりという感じなんでしょうね。別にコンサルに興味の無い人でも成長したいビジネスマンには勉強になる内容だと思います。
お薦めです。1600円はたいてください。

目次
まえがき
第1章:世界のビジネスを仕掛ける
第2章:社長も顧客を持つ現場主義の徹底
第3章:「日本復活」を背負う2000人の推進力
第4章:「蓄積と予見」が生み出す技術とサービス
第5章:ナレッジエクスチェンジがイノベーションの原点
第6章:世界を相手にコンサル会社からの脱皮


・・・・・ !!!!!  超 超 超 超 超 お薦め  !!!!! ・・・・
斎藤貴男 起業家に会いにゆく   
斎藤 貴男著
日本実業出版社 2002年10月10日発行 1500円

ライター斎藤氏が、各分野の起業家にインタビューし「ベンチャーグラブ」「東海総研マネジメント」に連載されていたものが書籍化された本です。
ITベンチャー系企業に限らず広い分野に渡っていますので、各起業家の違いがわかった面白いものです。
どうしてもIT業界が注目されていましたから、僕自身も縁遠かったのですが、影に隠れてはいても強力な起業家達が活躍しているんです。
光岡自動車(光岡進氏)、ギャガ・コミュニケーションズ(藤村哲也氏)、サイゼリヤ(正垣泰彦氏)、グローバルダイニング(長谷川耕造氏)をはじめ18社の起業家にインタビューされています。
できれば各氏を1冊づつにまとめて出版して欲しいです。

目次
序章
第1章:起業とはハングリーか
その生き様に起業あり
第2章:新たな世界を自ら切り開く
夢と志に託されたスピリット
第3章:流れに身をまかせ掴んだもの
自然体の凄さ
第4章:人が羨む地位を捨てて
抜き難い起業の魅力
第5章:我流を貫く
自己の信念なくして起業なし
あとがき
Give&Givenの発想 ー自分が動く世界が変わるー   
佐々木かをり著
株式会社ジャストシステム 1997年8月30日発行 1300円

気が付きませんでした・・佐々木かをリさんの本だ出ていたとは、それも5年も経っていたとは・・・・!
多分、多くの人が知っていると思いますが、ユニカルインターナショナルの社長、ニュースステーションのキャスター、松永真理氏とのプロデュースによる女性向けコミュニティーサイト“eWoman”の運営と幅広く活躍されている女性ですね。
さて、内容の法ですが、実はまだ「ギブ&ギブンの発想」の章しか読んでいません。でも、この章だけでも面白そうな内容だということがわかるので書いちゃいました。
やっぱり、がんばっている女性、がんばりたい女性にお薦めでしょうか・・男性が読んでも面白いと思います。
しかし、おかしいななんで気が付かなかったんだろう?


目次

はじめに
ギブ&ギブンの発想
ウィンウィンの発想
アイアムプラウドの発想
チョイスの発想
コミュニケーションの発想
リスポンスピリティ−の発想
ミッションの発想
あとがき

・・・・・ !!!!!  超 超 超 超 超 お薦め  !!!!! ・・・・・
おれたちが会社を変える   
本田有明著
日本経済新聞社 2002年9月17日発行 1600円

いわゆる企業再生ものの小説です。
教育系の総合出版社を舞台に、ちょっと社内では一癖ある人達を集めて社内改革を行っていくという話です。
なかなかスピ−ディーな展開で面白い内容ですが、組合が絡んできたりするあたりは時代にそぐわない感じを受けました。昔、読んでいた丸の内あたりを舞台にした企業ものなんかにはよくありましたが・・・。
僕なんかが持っている大手出版社のイメージには一致しているのですが(改革前)、それが改革後の社員の大半が残業が少なくなり、早出出勤が増えて、さらに社員が自立的に時間管理がきっちりするようになるのは、本当かな?って感じです。
この舞台になっている企業は実際にありそうですが、どこかモデルの企業があって、同じような改革があったのでしょうか?
その改革方法も別にMBAホルダーが登場してとか経営論や組織論なんかではなく、どこの会社でもあるような問題を浮き彫りにして解決していく極めてシンプルな方法です。
結構、お薦めです。

目次

第1章:名門の凋落
第2章:コンサルティング室創設
第3章:波紋のゆくえ
第4章:自社改新研修
第5章:不穏な空気
第6章:立ち上がるSUT
第7章:暗躍する者たち
第8章:再生への指針
第9章:一進一退
第10章:変革の兆し
第11章:企業病の正体
第12章:獅子身中の虫
第13章:革新か謀反か
第14章:予期せぬ展開
第15章:最後の攻防
第16章:よみがえれマネジャー

・・・・・ !!!!!  超 超 超 超 お薦め  !!!!! ・・・・・

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