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お薦めの1冊バックナンバー part 16

知識ゼロの専業主婦が楽天・デパ地下で大成功した秘密
篠 直余 著
株式会社ブックマン社 2005年12月8日発行 1238円

 専業主婦をしていた著者が、思いがけないキッカケでスイーツで起業して楽天やデパートの地下での販売で成功していくビジネスストーリです。
 ご主人の手掛けるフレンチレストランでパティシエのインフルエンザにより手伝うことになった著者が、シェフを手伝うために放ったデザート作りをやる。この一言が著者の人生を大きく変えることになります。そのデザートは「フレンチトースト」、あきれるご主人とシェフに1日だけ売って実績を見て決めて欲しいと頼み込みます。そして、次の日20人以上からの注文が入ります。そしてパティシエの復帰、しかし、マスコミの取材も入り販売は継続されていきます。そしてアイデアマンの著者は、立ち歩き用フレンチトーストの販売を思いつき、またもや反対されつつもお店の横で始め、商品名も「パンペルデュ」として売り出すと大ヒットします。その後、その評判を聞きつけたデパートに出店、そのお店には地方からのお客様が多いことでその声に応えるためにもインターネット販売を開始します。
 しかし、苦戦が続きますが、なんとか研究して成功に導きます。
 そして次に展開を狙うのが和菓子だそうです。ライブドアや楽天などとは違う、身近に私でも、僕でもがんばれば出来るかもと思わせるのが良い点だと思います。
 最後になってしまいましたが店名は「シリアルマミー」です。

お薦めの1冊です。
  

- 目次 -

はじめに
第1章:人生を変えるきっかけは、ささいなことなら
第2章:反対されるところに、ビジネスチャンスが眠っている
第3章:インターネットショップ誕生秘話
第4章:「ネットビジネスの無限の広がり」と私の本当の夢
プロフィール

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起業家を続々と輩出するリクルート式仕事術
荒井 裕之 著
株式会社ぱる 2005年12月8日発行 1400円

 リクルートに関しての本でリクルート関連者ではない方が書いた本って少ないのではないかなと思います。
 リクルートの強さの特徴がまとまっているような内容になっていますが、過去の本に掲載されていたことをまとめたような感じがします。しかし、著者の方はコンサルタントということで、そこは上手にまとめてあります。
最近、あまり本にマーキングすることが無かったのですが、いくつか折ってマーキングしました。
 多くのビジネスピープルが耳にしたことがあると思います「自ら機会を創造し、機会によって自らを変えよ」僕もこの言葉は好きで、昔リクルートの社員にはプレートが配られていたので、それが欲しい位です。
 この本の中でまとめているリクルート社員の強さでポイントだと僕が思うのは「WHYの発想」と「HOWの発想」です。つまり、「自分で考え、自分で行動する」ということにあり、もう一つ「自営業精神」にあると思います。
 それと本書ではMR会のことを取りあげていますが、リクルート社員のタテヨコの繋がりの強さも見逃せません。

お薦めの1冊です。
  

- 目次 -

まえがき
第1章:脅威の「起業力」「自営業精神」を生みだしたたった一つの社訓
第2章:新規事業をボコボコ生み出すリクルート流コミュニケーション術
第3章:起業力・自営業力がメキメキ伸びるリクルート式仕事術
第4章:「起業に直結」する仕事術
リクルートOBへのアンケートから見えてくる”リクルート式仕事術”の全貌
第5章:リクルート出身の有力起業家に学ぶ
     起業チャンスの見つけ方「OBインタビュー集」
エピローグ

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僕の会社に来なさい
鷲見 貴彦 著
株式会社ベンチャーバンク 2005年12月10日発行 1500円

 最近、新聞広告で見ていたので気になっていた本でした。パラパラと読んでみたら面白そうなので買ってみました。
 著者の鷲見氏は株式会社ベンチャーバンクの代表取締役を務めていて「新規事業創出」というドメインで会社を成長させています。
 事業内容は「まんが喫茶」「ホットヨガスタジオ」「健康食品販売」「海外ブライダルプロデューサー」などで、100億円を売り上げているというから凄いものです。
 しかし、鷲見氏も最初から成功していたわけではなく、「花屋」「ブランドショップ」「フードデリバリー」「生野菜ジュースバー」と続けて失敗しています。しかし、そこは船井総合研究所のコンサルタントをやっていた方ですからキッチリと修正し、前述の事業で成功を続けます。
 そして鷲見氏の目標は「1業種1法人」「30社構想」、つまり「「本業を持たずに新しい事業を生み出し続け」「30人の社長を世の中に送り出す」という大きなものだそうです。

お薦めの1冊です。
  

- 目次 -

まえがき
プロロ−グ 新規事業4連敗のち4戦全勝で100億円達成
        〜ちょっと変わったベンチャー社長の主張〜
第1章:青春時代の4連敗
第2章:SEを「せ」と読んでいたサラリーマン時代
第3章:サラリーマンと起業家、二足のわらじ
第4章:新米社長は4連敗
第5章:新規事業4戦全勝
第6章:成功しても、なお新規事業にこだわる理由
第7章:連戦連勝の秘訣は「人を活かす」仕組みにある
第8章:私が大事にしている7つの「運の管理術」
エピローグ ビジネスって、楽しむものでしょう

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風雲児たちが巻き起こす携帯電話崩壊の序曲
-知られざれる通信戦争の真実
古沢 美行 著
日経BP社 2005年12月12日発行 1800円

 「NTTドコモ」「ボーダフォン」「au」と3社で熾烈な競争をしている携帯市場に新たに3社が参戦してきます。それは「アイピーモバイル」「イーアクセス」「ソフトバンク」さらに「ライブドア」いう強力な4社です。技術的な観点から見れば、違いはあるのですが、僕達ユーザーから見れば大した問題ではありません。
 2005年3月期の既存3社の売上合計が8.5兆円 営業利益1.2兆円というモンスターな市場なのですが、この熾烈な戦いでどうなるのか?しかし、競合か携帯だけではありません。ここにきてPHSががんばっています。今、個人で使っている人はあまり聞かないと思いますが法人需要、データ通信需要などがあり300万人のユーザーに支えられる「ウィルコム」。NTTドコモ、YOZANがPHS業界から撤退していく中で最後に残り、様々な戦略を持って着々と成長しています。
 ハードの面からはアクセスの荒川社長、ソフト(コンテンツ)の面からはインデックスの小川社長が市場の将来についてインタビューに応じています。
 3G、ワンセグなど色々な要素が絡んでいくのですが、8.5兆円という巨大な市場だということはそれだけ関わる企業も多いわけです。気にせずには居られない業界動向です。
 本書の内容は、その動向を考えるための下地作りの知識になります。

お薦めの1冊です。
  

- 目次 -

はじめに 携帯電話に挑戦を始めた”想定外の人々”
第1章:ソフトバンク、携帯参入までの千日間闘争
第2章:ライブドア、無線LANで移動通信に参戦
第3章:新規事業者を待ち構える携帯電話会社の悩み
第4章:相手は放送か固定通信か、携帯電話を襲う「融合」の波
第5章:最後のPHS会社ウィルコムが開けたパンドラの箱


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どん底から浮上した男の”新空間ビジネス”
八丘 洲充 著
ゴマブックス株式会社 2005年12月10日発行 1300円

 大学卒業後、兄の要請にしたがって兄の経営する会社に入社。大学の教授を見返したい、それは兄の会社を上場企業させることにあった。
ちょっとストーリー物としても読み応えのある内容になっていて、その主人公が株式会社アプレシオ 代表取締役 馬場正信氏です。
 兄の会社は「ほっかほっか亭」など十数店の飲食店を展開していて成功していますが、事業欲の高い兄は、新しい展開をミスタードーナッツに見出します。しかし、大卒の従業員がいることが加入条件になっていて、その為に弟の正信氏に声を掛けます。
 教員になりなかった氏は断りますが、母親の死に母の言葉を思い出し兄に協力するため入社します。ちょっと普通の兄弟とは違うのは上場のためには、同族企業はダメだと兄の奥様や従兄弟を辞めさすことを条件にします。
 そして成功を収めていきますが兄は、今度はレンタルビデオ店の目をつけますが時期尚早で成功しません。そこで兄は信男氏に立て直しを命じます。氏はミスタードーナッツの運営で学んだことを反映させ、顧客主義に方針を変化させ大成功させ上場まで果たします。
 しかし、ソフトバンク 孫正義氏を知った氏は、自分を反省し、さらに上を目指し独立します。事業は以前にボツになったインターネットカフェを立ち上げますが、言いがかりにも似たDVDに関する著作権法違反で逮捕されてしまい窮地に追いやられます。だが、そこは成功の実績を持つ氏ですから複合カフェで再生します。
 そのアプレシオは現在、56店舗を数え業界3位までになっています。
IT系に飽きた人はいいかも!

お薦めの1冊です。
  

- 目次 -

プロローグ
第1章:新しい時代の”知的で快適な空間”ビジネス
第2章:生い立ちに陰影を施した「運命の神の試練」
第3章:アメリカ流ビジネスの基本学ぶ
第4章:「知恵と工夫と頑張り」で零細企業を上場へ
第5章:ビジネス人生の「どん底」危機をのり越えて
エピローグ

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企業買収の焦点 M&Aが日本を動かす
中村 聡一 著
株式会社講談社 2005年11月20日発行 740円

 今年はライブドア-フジテレビ、楽天-TBS、村上ファンド-阪神電鉄の買収問題で一般の家庭にまでM&Aという言葉が浸透しました。
 事象として知った人は多かったと思いますが、ではM&Aは何のために、どんな目的でやるのか?それで得られるメリットってどんなことなのか?・・・何となく企業が他の企業の株を買って買収することで、悪いことみたいなイメージが広がった気もします。
 しかし、本来は企業を成長させるためだったり、企業再建だったり、中小企業で当てはめれば事業継承の問題解決だったりと幅があるものです。
 僕自身も決して詳しいわけではありませんが、身近の企業でも”資産譲渡”した会社があったりして営業譲渡とどこが違うの?なんて思ってたところでした。
 この本は知識のない人でもM&Aって何?というところから知ることができ、一般の人なら充分な知識を得ることができるので入門書の1冊として適していると思います。
 

お薦めの1冊です。
  

- 目次 -

はじめに
第1章:なぜいま、M&Aなのか
第2章:企業価値とは何か
第3章:M&Aとは何か
第4章:M&Aと財務理論
第5章:企業価値元年
おわりに

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起業バカ2 -やってみたら地獄だった
小野寺 隆 著
株式会社光文社 2005年11月30日発行 952円

 先に起業バカという本が出版されていてその2冊目だそうです。僕は前本は読んでないのでこの本が初めてになります。
 多分、著者が言いたいことを読み取れていないなと思ってるうちに終わってしまいました。要は起業するということはいいことばかりじゃなくて、怖〜いリスクもありますよという内容です。
著者自身も起業で失敗したが、前作のヒットで再起、その体験を踏まえた上で、いくつかの実例を挙げて紹介しています。
 未だに続くIT企業、そして起業というより独立というワードの方が合うと個人的に思っているフランチャイズなどの失敗例。しかし、ここに取りあげられた人は必ずしも終焉を迎えているわけではなく、再起を図っている方もいます。
 どんな人が起業家に向いているかということで”あきらめずに、やり続ける人”としていますが、この意見には僕は異論ありです。
 無理して続けることが傷口を広げることになり、運転資金をヤミ金から借りたりして再起するにはハードルが高くなってしまいます。確かに辞めない限り失敗ではないかもしれませんが・・・、それって言葉遊びみたいなものに感じます。
 独立・起業の前に読んでおいて怖さを少し意識に入れておくといいかもしれません。

お薦めの1冊です。
  

- 目次 -

はじめに
第1章:私はこして地獄に堕ちた
第2章:ドツボにハマった「IT起業」
第3章:みんなで堕ちた”フランチャイズ地獄”
第4章:パクられ地獄は底なし沼
第5章:起業家たちの”失敗の法則”
第6章:「起業地獄」に堕ちる4つの入口
第7章:それでも起業はやめられない
あとがき

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IT社長大失脚 -天国と地獄を見た男の告白-
小野寺 隆 著
株式会社サンデー社 2005年11月15日発行 1600円

 ただ、ただ呆然としてしまうような内容で驚いてしまいました。
公開も視野に入っていたストリーミング配信サービスのIT企業を相手にした「信用詐欺」を赤裸々に明かしています。

その主人公になってしまったのは株式会社アクティビジョン 代表取締役小野寺氏です。
そして、この舞台となる会社は小野寺氏は1999年に資本金1000万円で設立、極めて普通の起業ですし、小野寺氏も自分の給料も取らずにがんばれるという僕のまえありにもいる社長達と変わらず真面目な方のようです。

では、何で「信用詐欺」に会い、破綻まで行ってしまったか?それは一人の人脈を豊富に抱えた男との出会いから始まります。この男が恐るべき詐欺師で、その用意周到、緻密な手口は怖い位です。
最初は何で、こんなことを怪しいと思わなかったのかな?ということは数々ありますが、恐らく当事者にとっては目の前で起きていることなので判断ができないんでしょう。
ましてや恐ろしいなと思ったのは、この位の詐欺師は「実と虚」を混ぜ込んで活動するので、信じてしまうんでしょう。

僕の周りでも、人脈が凄いと誇っていても、実は全然なんて人はいます。だから、実際に動こうとすると理由をお付けて実行しません、というよりもできないのです。この位だったらホラ吹き程度ですが、この詐欺師は実際に重要な人物には会わせるから始末に終えないのです。誰でも、自分の事業に重要な人物を紹介されれば、紹介してくれた人を信用するでしょう、ましてや自分の会社の役員であれば疑問は持たないはずです。
そこが詐欺師の重要な手口で、まず、自分の子分?を先に入社させ、自分を紹介させ出資やなんだと会社に潜り込み、さらに経理関係などに自分の子分を引き込む、そうやって落とす会社の内部から切り崩していくわけです。
しかも、普通に考えればイリーガルだろうと思うことも、法には触れてないこと、もしくは警察などが取り合わないことを見越して実行します。

読んでもらえばわかりますが、なんでこんなことをされても法に触れないの?なんてことがいくつも出てきます。
中小企業の社長さん、とくに将来性が期待される企業でしたら、しっかり読んでおいた方がいいと思います。
間違いなく、世の中は理不尽なこともあるのです!

超・お薦めの1冊です。
  

- 目次 -

第1章:創業以前
第2章:ストリーミング
第3章:スタートアップゲーム
第4章:ステップアップ
第5章:資本政策
第6章:発展と暗躍
第7章:株式公開
第8章:世界放送
第9章:M&A
第10章:生と死
第11章:信用詐欺
第12章:警察機構
第13章:モラルハザード
第14章:悪人の論理
第15章:マスメディア
第16章:エピローグ

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現場革命
大脇 順樹 著
株式会社中経出版 2005年11月21日発行 1400円

 この本は株式会社リクルートが「企業が成長し続ける条件とは何か?」というテーマを掘り下げ結果として確立されたCES(コミュニケーション・エンジニアリング・サービス)の実例として「株式会社総合オリコミ社」を取りあげ紹介されています。
 極めて普通の中小企業だったオリコミ社が著者のサポートにより、オンリーワン企業と変貌していく、そこで起きる社員の葛藤、現場の課題などがリアルに語られています。
 この変貌のプロセスを知ることは、多くの中小企業にとって役立つものだと思います。
 ちなみに、この本は経営者・事業責任者向けの非売品”「内なる改革力」が目覚めるとき”を書籍化したものです。
 
さすがリクルート!お薦めの1冊です。


- 目次 -

はじめに:企業が成長し続けるための条件とは何か?

第1章:社長と経営幹部の「視界のギャップ」
第2章:「元気」の源泉はどこにあるのか?
第3章:顧客満足実現のためには何が必要か
第4章:社員の方から「声」が上がる会社へ
第5章:「やりたいこと」か「すべきこと」か
第6章:「現場の力」を最大限に引き出し、活かす
エピローグ:さらなる高みを目指して
あとがき
謝辞
 


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チャンスは6時の方向にある
成宮 雄三 著
株式会社かんき出版 2005年11月21日発行 1400円

 おしゃれな子供服のナルミヤ・インターナショナル代表取締役 成宮氏のビジネスに関する考えをまとめたビジネスストーリーです。
 
 中小企業が厳しい市場の中で戦い勝つにはどうしたらいいのか?このテーマに関して参考になることがたくさん紹介されています。
 
 タイトルにもあるように皆が12時の方向を向くなら、6時の報告を向く、つまり逆張りを徹底するということです。

 また、重要なキーワードとして「前例がない」「面倒くさい」「誰もやりたがらない」の反対語は”大ヒット”!などが挙げられます。

 そして、何よりも氏が極めて慣例や意味のないことに捉われないリアリストだということでしょう。笑っちゃう位、関心してしまったのが、”ビジネスでは歴史に学ぶことは少ない”と言い切ってしまうことです。多くの経営者は戦国時代や幕末などに準えて語りたがります。しかし、それは誰もその時代に生きたことがないのだから書物など作者によって創作されたことに感動しているだけ、つまり作者に感動し、物語に心躍らせただけだと。
 氏はそんなことは時代も違うし環境も違うんだと言います。恐らく合理的に物事を見られるマーケティング感があればその通りだろうと思います。
そういう視点を持てるからこそ”逆張り”をしても外さずに勝てるのでしょう。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

はじめに
第1章:チャンスは6時の方向にある
第2章:ニーズは机に座っていてもわからない
第3章:ユニークな物、おもしろい物は売れる
第4章:長く愛され、繁盛する商売の心得
第5章:ライオンが率いるヒツジの集団を目指す
第6章:チャンスをつかむ人と逃す人
あとがき:人の欲の「渇き」はなくならない
 


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男前経営論 ピーチ・ジョンの成功哲学
野口 美佳 著
東洋経済新報社 2005年11月24日発行 1400円

 女子下着の通販会社「ピーチ・ジョン」の代表取締役 野口氏のビジネスストーリーです。
嫌〜、びっくりです。こういう会社の在り方や経営者としての考え方があるんだなと勉強になりました。
扱っている商品が女性下着ということで社員のほとんどが女性、そのトップに立つ野口氏。「私は人間である前に社長である」「ピーチ・ジョンに競合はない」「日本で初めての”脱オヤジ企業”になるのではないかと思っている」など男前の発言が多く、また、女性が女性らしく楽しんで働いて欲しい「女でいいじゃん」というスタンスがあったりとクールな経営者です。写真を見る限り容姿もクール、また元ダンナとは2度結婚し、いまでも会長と社長として一緒に働いているというこですし、いいよね〜、近くにいたら惚れちゃうような女性です。
ビジネス面からみると「通販の成功モデル」としてコスト・プロモーションや商品への考え方などは、とても参考になると思います。
なお、野口氏は歌手の浜崎あゆみと非常に仲が良いのであゆのことも書いているのですが、浜崎あゆみもその考え方は素晴らしいです。

お薦めの1冊です。
  

- 目次 -

プロローグ:売り上げ170億円の超優良企業
第1章:だから女がついてくる-野口美佳の男前経営論-
第2章:キャラのかぶる子は採用しない-ピーチ・ジョンの人事戦略-
第3章:すぐに「キャッチコピー」が浮かぶ商品は売れる-ピーチ・ジョンの商品戦略-
第4章:300万人の顧客リストを最大限に活かす-ピーチ・ジョンの販売戦略-
第5章:必要な「ムダ」と不必要な「ムダ」を使い分ける-ピーチ・ジョンの財務戦略-
第6章:野口美佳の絶対社長力-良いリーダーになる8つの条件+α-
エピローグ:結局、男?女?

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ヒルズな秘書が教えるできる男できない男
伊集院 綾子 著
株式会社徳間書店 2005年10月31日発行 1300円

 伊集院 綾子という筆者は架空で、実際にはIT系、情報産業系のベンチャー企業で働いている女性達が集まって討議したことだそうです。
 そしてこの人達は、ベンチャーでは当たり前の転職組ですから、古い体質の企業で働いていた経験もあり、本書のテーマでもあるベンチャー起業家は古い企業で働いているビジネスマンと違うのか?答えは「違う」。では、どこが違うのか?その答えを本書で紹介し、それはできる男の統合型として伊集院秘書の”私の会社の社長”として仮想キャラとして登場します。
 最初はくだらないかなと思ったのですが、とても面白いし、参考にもなります。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

プロローグ:本書はそもそも、誰が何のために書いた本なのか
第1章:まず決断、それから考える!
-この圧倒的なスピードこそ”できる人”の条件-
第2章:予測不可能!?こんな常識破りの仕事術
-秘書さえもあきれる、結果にこだわる執念-
第3章:部下に何を伝え、どう動かすか
-”ヒルズな会社”はすでに”会社”を超えている-
第4章:すごい人は、1日24時間を本当に増やしてしまう
-ヒルズな秘書が教える3倍の成果が出る時間術-
第5章:ヒルズな社長は、こんなピュアに”夢”を追う
-なぜ彼らが、いくつもの壁を突破していけるのか-
第6章:どんなときも、やっぱり愛される人が強い
-わたしたちが”ついていきたくなる魅力”はここにある-
エピローグ:結論、あなたが「できる男」になるために
 


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人気ネットショップ店長セキララ奮闘記
水上 浩一 著
ソフトバンク パブリッシング株式会社 2005年5月5日発行 1500円

 紅茶の人気ショップ「ディンブラ」の運営者であり、有限会社ミズカミ商事の社長である水上氏が、売上がありながらも利益がないという経営ミスから、3ヶ月で利益確保までを紹介しています。
 月間1000万円を売上げていながらも利益が出ていないという普通に考えるとあり得ないようなバランス感覚なんですが、売上重視に偏り過ぎてしまった結果そうなってしまったと。では、再生するにはどうすればいいのか?一番簡単なのは利益を出して、利益が出るまで会社を持たせればいいのです。
 それでは利益を生み出すには何をすればいいのか?水上氏はセミナーを受けることで価格設定にヒントを見出します。結果、しっかりと3ヶ月という短い期間で利益を生み出します。なかなかネットショップの運営が上手くいかない方は参考に読んでみるのもいいと思います。
 余談ですが、多くのビジネス書を出版されているある方に傾倒していることと、ネットバブル位から出てきたベンチャーマニアみたいな感じがするのは、僕だけかな〜。
 自分がある種、そういうところがあるので何となく似た感じがしました。でも、水上氏は成功しているので凄いですけどね。

お薦めの1冊です。
  

- 目次 -

はじめに
序章:絶頂の日々-しかし、そこに潜む落とし穴-
第1章:新米社長の誕生-的確だった「妻の助言-
第2章:新米社長のピンチ-消えた1000万円とスタッフ間のトラブル-
第3章:会社再生プロジェクト始動!-「儲け」を生み出せ-
第4章:会社復活への日々-財務の見直し、そして新規事業-
第5章:そして復活へ
おわりに

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弁護士の仕事術・論理術
矢部 正秋 著
成美堂出版 2005年10月20日発行 524円

 ここ何年か前から、ビジネスの世界では論理的思考が必要だと重視されています。その論理的思考が最も必要とされる職業の一つが弁護士です。
 さて、この本は30年間国際ビジネスの世界で活躍されてきた弁護士 矢部氏がそのエッセンスを述べた内容になっています。
 本書に取りあげている「事実と意見の違い」「メモの取り方」「ものの見方・考え方」「他社の読み方」等は仕事の根幹に触れるものの見方・考え方を扱っているそうです。ほとんど前書きから転記したような内容になってしまいましたが、ビジネスはどうやっても人間という複雑なものを相手にします。
 その複雑な相手の本質を見抜く必要がある弁護士の視点を学んでみるのはいい勉強になると思います。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

はじめに
第1章:「事実をつかむ力」をつける
第2章:「自分で考える習慣」をつける
第3章:「文章で訴える力」をつける
第4章:「客観的に見直す習慣」をつける
第5章:「他社を深く読む力」をつける
第6章:「賢い人生習慣」をつける
参考文献
 


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HIS 机二つ、電話一本からの冒険
澤田 秀雄 著
日本経済新聞社 2005年11月1日発行 648円

 この本は1995年に発刊された『「旅行ビジネス」という名の冒険』を改題・加筆された内容になっています。
 云わずと知れたHISの創業者、現会長の澤田氏が、ご自身の旅行体験から起業し、ベンチャーの旗手として会社を成長させてきたビジネスストーリーです。
 いわゆるホリエモンとか三木谷氏などの今のITベンチャー経営者の1世代前の経営者になります。
 しかし、いつの時代でもベンチャー的起業は必ず行われていて、その時代を読む目や強力な運を持ち、同世代で活躍する経営者とライバルになったり、一緒に活躍したりと様々な条件をクリアしていきます。
 格安旅行チケットから始まり、航空会社、証券へと幅を広げてきた、その過程を知ると勉強になります。
 文庫本で安価ですから、サクっと読んでみるといいと思います。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

文庫版のためのまえがき
はじめに
第1章:旅行ビジネスへの挑戦
第2章:ビジネスチャンスをつかむ
第3章:急成長を支えた発想と営業戦略
第4章:成長企業の組織のあり方とは
第5章:HISは次に何を目指すのか
第6章:次代のアントレプレナーたちへ
 


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僕が六本木に会社をつくるまで
田中 良和 著
KKベストセラーズ 2005年11月3日発行 1300円

 ソーシャルネットワーキングサービス「GREE」を趣味で立上、その成長し過ぎたサイト運営のために株式会社グリーを設立、そのグリーを率いる田中社長のビジネスストーリーです。 
 まだ若干27歳と若い社長ですが、その本質を考えられる力は正直凄いです。45歳の僕が目から鱗、鱗、参りました。
 大学生の時にインターネットと出会い、その可能性を見つけ出しビットバレーやITベンチャーなどに関わりながらソニーコミュニケーションネットワークに就職しますが、自分のやりたいことがここでは出来ないと見切ると早々に楽天に転職します。
 そして多くのサービスを立上、自らプログラミングを学び、その力で「GREE」の運営を開始します。その間、多くの優秀な先輩からビジネスを学び、優秀な人材が集めてきた株式会社グリーは着々と成功していきます。
 数多くのITベンチャー系の本を読んできましたが、ひとつ云えるのは優秀な技術者が設立時に参加している会社は強いということです。

 年齢関係なくビジネスに参考になる考え方が書かれていると僕は思います。もちろん主観ですからそう思わない人もいることでしょう。
 とにかく注目の今後ますます活躍が期待できる会社、社長です。
 

お薦めの1冊です。
  

- 目次 -

はじめに
第1章:インターネットベンチャーへ
第2章:楽天/社員番号77番
第3章:たった一人のグリー開発
第4章:「サービスを作る人」を作る
第5章:伝説をつくり出す
あとがき

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復刊ドットコム奮戦記 マニアの熱意がつくる新しいネットビジネス
左野田 渉 著
築地書館株式会社 2005年8月10日発行 1700円

 これは面白い本でした。さすがに本に関わる仕事をされているだけに目次から面白いです。
さて、内容はというと本の問屋である日本出版販売からのベンチャー企業ブッキングがオンデマンド印刷という技術を使って絶版になった本を復刊させるというビジネスを始めて成功?するまでを楽しく、ためにもなるように紹介されています。
 当初は出版社を廻って復刊をするというビジネスモデルで動いていましたが、その方法には無理が生じ、ネットビジネスとして再構築することで成功に至ります。
 本は様々な権利者が絡んできますので、人気があるからと簡単には復刊できません。まずは権利者を探したりと手間のかかるビジネスです。
 しかし、現在会員数22万人、相互リンクサイト数6300、2000点近い復刊書籍数、年商4億円になるまで成長しています。
 この本は一般のベンチャーモデルとしても、ネットビジネスの視点からでもどっちでも面く、参考になると思います。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

「埋めれてしまった名作」から「懐かしの思い出の作品」まで
欲しい本を手に入る10の方法
第1章:復刊ドットコムストーリー
第2章:厚い復刊リクエストから見えてくる人気本の秘密
第3章:復刊にまつわるエピソード
第4章:本好きのためのパラダイスとは?
あとがき
 


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ITvs放送 次世代メディアビジネスの攻防-変わる放送、ネット連携の行方-
西 正 著
日経BP社 2005年10月19日発行 1900円

 2011年のアナログ地上波放送の打ち切り、そして完全デジタル放送を目指し放送に関しては大きな変化を迎えています。さらに競合となるのか融合となるのかブロードバンドの普及を受けたインターネット放送。
 とにかくテレビという媒体を使って視聴できるメディアがたくさんあります。
 しかし、その前に様々な課題が突きつけられていきます。多メディアに対する動画コンテンツの不足!これは既に現在でもこの問題は挙げられています。
 よく云われる古いコンテンツの再放送(配信)も複雑な著作権によって簡単には利用できません。また、現在の民放放送を支えている広告収入モデル、公共放送NHKの受信料の課題などビジネスモデル自体に課題を抱えていくことも予想されています。
 ライブドアが提示したインターネットと放送の融合、今、楽天も同じテーマを挙げていますが、なかなかそのメリットが見えないと専門家達は批判します。
 本書は多メディアの時代のメリットではなく多くの問題、課題を突きつけてきます。ここに提示される問題は多くのビジネスに影響を与えていくことになります。
 がんばるビジネスパーソンは直接関係しなくても知っておくべきテーマだと思います。


お薦めの1冊です。
  

- 目次 -

プロローグ
第1章:「ネットと放送の連携」の難しさ
第2章:放送のビジネスモデルの変容
第3章:ペイテレビ市場の興隆に向けて
第4章:新たな視聴スタイルの登場〜ITvs放送の主戦場


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Webプロデュースのプロが教える サイト集客のツボ
前野 智純 著
株式会社エムディーエヌコーポレーション 2005年10月1日発行 1300円

 Webサイトを運営していれば、多くの運営者が避けて通れないのが”集客”、つまりアクセスアップです。よく言われますがどんなに素晴らしいWebSiteを作って公開しても、誰もアクセスして来なければ砂漠に立つお店みたいなものです。
 本書は500を越えるWebSiteのプロデュースをした著者が、アクセスアップするための方法を基礎から教えてくれます。
 しかし、少し勉強をしている人なら特に特別な手法が書かれているわけではありません。極めて当たり前のことが載せられています。しかし、多くの運営者はこれができていないのだと思います。
 本書ではWebSiteの作り方、構成、アクセスアップ方法、プロモーションまで書かれていますので、まだ何も実行してない運営者はこの本を片手に全て実行してみてはいかがでしょう。
 しかし、それでも困難なのが昨今だというのが僕の思うところです。でも最低限必須事項ですよ!

お薦めの1冊です。


- 目次 -

第1章:サイト構成はユーザーの視点で
第2章:「使いやすさ」が儲けの秘訣
第3章:今日から始めるアクセスアップ術
第4章:サイト集客に欠かせないツールを知る
 


・・・・・!!! 超 超 超 超   !!! ・・・・・

スーパーアフィリエイターまりえの脱・OLへの道!!
白石 まりえ 著
PHP研究所 2005年10月31日発行 1300円

 面白い仕事があるんだと感心してしまいました。それは「アフィリエイター」というインターネット独自の「アフィリエイトシステム」で収入を得て会社を作ってしまうというのですから凄い!
なんとなくアフィリエイトシステムというと個人のお小遣い稼ぎかと思っていたのですが、努力してビジネスまで高めている人たちがいるんですね。
 著者は極めて普通の女性で、22歳の時に友達の住むデザイナーズマンションを見て、自分も欲しいと思いアルバイトから正社員になって貯金を始めます。
 しかし、節約してがんばる中、病気になってしまい生活を変えることになります。そんな中でアフィリエイトを始め、成功を重ねていき起業まで至ります。
 細かくアフィリエイトシステムについて書いているのですが読み物になっているので非常にわかりやすくなっています。アフィリエイトをやっていくと生じる問題も取り上げられていますし良いガイド本にもなっています。

お薦めの1冊です。


- 目次 -

第1章:節約OL編
第2章:副業OL編
第3章:ホームページ運営も楽じゃない編
第4章:アクセスアップ&アフィリエイトのコツこっそり教えます編
第5章:会社設立編
特別対談:千葉麗子vs白石まりえ
女社長への道を突き進み続けるまりえ社長
おわりに
 


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